閉じる
約500年の歴史を持つ大村市の郷土料理・大村ずし。戦国時代、領地を取り戻した大村氏に喜んだ大村藩の領民たちがご飯と具をもろぶたに詰めた押し寿司をお祝いに出したのが始まりと言われており、江戸時代に入ると長崎街道沿いの砂糖が手に入りやすい地域だっため現在の甘い味付けへと変化していきました。
そんな大村伝統の味を初めて飲食店のメニューとして提供したのが明治時代に創業した「大村角ずしやまと」。現在は100年以上変わらない味を守り続ける老舗郷土料理店として大村市民はもちろん観光客も足を運んでいます。
そこで今回はやまとの中でも人気のメニューをご紹介。5代目の永田隆利さんに美味しさの秘密を教えていただきました。
永田さん:まずは「角ずし定食(税込1,300円)」。角ずし4個、お吸い物、お煮しめ、小鉢、フルーツがセットになっています。市外・県外からいらっしゃった観光客の方や女性の方に人気ですね。
永田さん:男性やサラリーマンの方によくご注文いただくのが「うどん定食(税込1,100円)」。実はうどんも創業当時からずっと評判が良かったので、大村ずしをメインに出すようになってからも角ずしとうどんの両方を味わえるメニューとして誕生しました。
永田さん:かまぼこ、ちくわ、あげが乗ったうどんに角ずし2個と稲荷ずし2個、小鉢・お煮しめ・フルーツが付いているので食べごたえは十分。醤油ベースのうどんの出汁もウマいと評判で、うどんを食べにくるお客様もいらっしゃるくらいなんです。
永田さん:素材にこだわった当店自慢の「天ぷら定食(税込2,600円)」や長崎の新鮮な海の幸が並ぶ「刺身定食(税込2,700円)」はちょっぴり贅沢な定食。角ずし5個と吸物のセット(1,070円)やちびっこも大満足の「お子さま定食(800円)」もあるので、ファミリーでのご来店も多いんですよ。
永田さん:やまとの麺類といえばやっぱりうどん。うどん(税込460円)のほかにわかめうどん(税込480円)、きつねうどん(税込510円)など8種類のうどんメニューをご用意しています。そのほか、長崎ならではのちゃんぽん(税込750円)や皿うどん(税込800円)もよく提供していますね。
永田さん:お正月やお盆になるとご注文が多くなるのが大皿の角ずし(5人前/税込4,570円)や盛合せずし(5人前/4,080円)。近くの施設で大規模なコンベンション等があるときには主催者の方からかなりの個数のご予約いただくことも多いんです。大村ずしはおもてなしの郷土料理。そういったシーンでやまとの角ずしを選んでいただけるのは光栄だと感じています。
「大村角ずし やまと」の仕出し弁当は事前注文制。前日17時までの受付となっています。また、仕出し弁当のデリバリーについては基本的に大村市内が配達範囲となっていますのでご注意ください。
また、角ずし(5個入り税込864円)は長崎空港内の売店でも販売中。ぜひ、大村伝統の味をお土産として飛行機の搭乗前にお買い求めくださいね!
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市本町474-5 ( Google MAP )
営業時間:
食事10:00~20:00/持ち帰り8:00~20:00(火曜、第2・4水曜定休)
TEL: 0957-52-3546