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暮しを楽しむの手帖
GRAND CRU ぺんぎんや#1 青果店から生花店へ。名前と共に引き継がれる想い。

熊本県道42号八代鏡線。八代市を縦断する地方主要道沿いに1軒の花屋さんがあります。「GRAND CRU ぺんぎんや」。
花束、生花アレンジ、生花スタンドから胡蝶蘭、鉢花、観葉植物など幅広く対応しているトータルフラワーショップです。

白を基調にした建物と店先に並ぶ植物の緑のコントラストが目を引く素敵なお店には、今日も多くのお客様がご来店。
「予算以上の満足感を!」を目標に、まちの花屋さんとして愛されている「ぺんぎんや」のルーツやコンセプトについて代表の下田和利さんにお話を伺いました。

大きな転換期を乗り越えて誕生した“まちの花屋さん”

下田さんが生花業に携わるようになったのはいつ頃からでしょうか?

下田さん:元々、この店は昭和30年に父が青果店として開業しました。私は大学卒業後、メルシャンというワインメーカーに入社。家業を継いだわけではありませんでした。ただ、1991年のオレンジの輸入自由化によって青果店でやっていくのが非常に厳しくなりました。店としても転換期であったため、私が戻ってくることになり、青果店から生花店に業態を変えることにしたのです。

ちょうど30年くらい生花業に携わっていらっしゃるんですね。生花を扱おうと思った理由は何かあるのでしょうか?

下田さん:当時、私の兄弟が花苗の栽培をしていました。ただ、当時は花苗の需要はあまり大きくなかった。そこで、切り花をやってはどうか、と考えたのがきっかけですね。

ぺんぎんやさん、という店名もとても愛着のわく素敵なネーミングだと思います。

下田さん:ありがとうございます。実は「ぺんぎん」というのは、青果店時代の愛称なんですね。先代が仕入れに行くと市場の方が「ぺんぎんちゃん、ぺんぎんちゃん」と親しみを込めて呼んでくださっていました。せっかくならその愛称を生花店になっても残したいと思い、引き継がせてもらったという感じです。

素敵なお話ですね。先代は青果、下田さんは生花と扱っていらっしゃる商品は違いますが、大切にしている先代の教えのようなものはありますか?

下田さん:新鮮さ、ですね。果物は生鮮食品ですから新鮮さは非常に大事。それをずっと見てきましたし、花も果物と同じですから他の花屋さんよりもシビアに見ていると思います。

3年前にはオンラインショップも開設されています。

下田さん:コロナ禍でしたので、お客様の安心安全ということを一番に考えて感染症対策の1つとして開設しました。オンラインショップでご注文いただいた商品は店頭でお渡しすることもできますし、八代市内であれば配送(※)もできますので、ご利用いただいての注文が増えてきています。

オレンジの輸入自由化というピンチを生花店へ業態を変えることでチャンスに変え、八代の地域の方々に愛されるお花屋さんへと成長した「GRAND CRU ぺんぎんや」。名前と共に先代の想いを継承した店内には色とりどりの花とたくさんの笑顔があふれています。

次回はGoogleの口コミでも高い評価を得ている「GRAND CRU ぺんぎんや」のコンセプトや商品についてお話をお聞きします。

■取材・執筆/Komori Daigo

※GRAND CRU ぺんぎんやの配送は、商品の品質保持のため当店スタッフの手渡しによる自社配達でお届けしています。そのため、配達エリアは熊本県八代市内・氷川町内(泉町を除く)となります。予めご了承ください。

INFORMATION
Grand Cruぺんぎんや

熊本県八代市横手新町20-5 ( Google MAP

営業時間:

9:00~19:00(1月1日~3日を除く)

TEL: 0965-34-2169

URL:https://hana-yatsushiro.com/

公式通販サイト:https://hana-yatsushiro.com/flowerlist