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暮しを楽しむの手帖
カフェトポールストア#4 若い店だからこそ10年経っても20年経っても地元の人に愛される存在でいたい

2020年1月。諫早市街の片隅に民家を改装した1軒のカフェがオープンしました。「カフェトポールストア」と名付けられたその店は、おしゃれで落ち着いた雰囲気の中、10数年にわたり料理人として腕を磨いてきた久保進也さんの絶品メニューが味わえる隠れ家カフェとして人気を呼んでいます。

まもなく2024年1月に開業4周年を迎える「カフェトポールストア」。33歳の若きカフェオーナーは開業からこれまでの約4年間をどう捉え、その先をどのように見据えているのか。お話を伺っていくと久保さんのブレない信念にふれることができました。

まさにピンチはチャンス!コロナ禍で販売した弁当がSNSで思わぬ話題を呼んだ

2020年1月にオープンしてもうすぐ4年。印象深いことはありますか?

久保さん:オープンしてすぐにコロナが流行して外食自粛ムードになったので、その時期はお客さんはあまりいらっしゃらなかったですね。ただ、こちらもオープンしたばかりの若い店だったので「売り上げが下がった・・・」と落ち込むこともなかった。そういう意味ではコロナで苦しかったという感覚はあまりないんですよ。

コロナ前と比較せずに済んだ、ということですね。

久保さん:ええ。むしろ、店をアピールできた良い機会だったかもしれません。あの時期はいろんな飲食店がテイクアウトを始めていて、ウチでもお弁当の販売をスタートしました。そしたら購入していただいたお客様がSNSに投稿してトポールの存在が一気に広がったんですよ。思いがけずPRができてとても驚きましたし、投稿・応援してくださった方には感謝しかありません。

久保さんが研鑽を積んできた味と盛り付けが良かったからこそSNSユーザーの注目を集めたんだと思います。今でもお弁当の販売は行っているんですか?

久保さん:はい。基本的には前日までの事前予約(数が多い場合は3日前まで)で受け付けています。テイクアウトメニューは「トポールのお弁当」「牛カツ丼」「チキン南蛮とデミカツ弁当」などランチをアレンジした5種類。1日に作れるお弁当は10個程度ですが、ぜひご利用ください。

画像はInstagramより
2022年には2階の空きスペースを使って「器ト雑貨テペンリ」をオープンなさいました。

久保さん:もともと個人的な趣味で器が好きで、トポールでもオープン時から信楽焼や美濃焼などの作家さんが作ったお皿をオープンから使用しています。コロナも落ち着いてお店に足を運んでくれるお客様も増えてきたので、器や雑貨の展示販売スペースを作ったらお客様に料理と器の2度楽しんでいただけるかなと思いリニューアルしました。

これからの目標を教えてください。

久保さん:地元の人たちに長く愛される洋食店になって、いろんな人に足を運んでもらうことですね。

老若男女さまざまな人に来てほしいというコンセプトはブレずに長く続けていきたい、と。

久保さん:カフェって流行り廃りが結構大きな業態だと思うんです。おかげさまでたくさんの方に足を運んでいただいて来年(2024年)1月にオープン4周年を迎えますが、10年経っても20年経っても地元の皆さんに「トポールに食べに行こうよ」と言ってもらえるよう、これからも味や盛り付けを追求していきたいと思います。

「トポールの料理を味わって『おいしい』と声をかけていただくのはもちろん、ごはんのおかわりも喜んでいただけたんだなと思って嬉しくなりますね」と話す久保さん。その表情からは母親のような優しさと研鑽を積み重ね続ける料理人としての矜持を感じました。

カフェトポールストアでは新作メニューや季節の料理、営業時間の変更といった最新情報をInstagramで発信しています。Instagramのアカウントを持っていらっしゃる方はぜひフォローしてくださいね♪

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
cafe topor store(カフェトポールストア)

長崎県諫早市高城町8-17 ( Google MAP

営業時間:

平日11:30~17:00、土・祝11:00~17:00(日曜定休)※予約不可

TEL: 050-1308-6489