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暮しを楽しむの手帖
カフェトポールストア#2 オーナーの好きをちりばめた、まちなかにある隠れ家のようなカフェ

2020年1月に諫早市中心部にオープンした「カフェトポールストア」。料理人として15年のキャリアを持つ久保信也さんが腕によりをかけて作るメニューの数々は美味しいと評判となり、今年(2023年)発行されたタウン情報誌「ながさきプレス6月号」の誌面で行われたクチコミグルメランキングでは諫早市で見事1位に輝きました。

「すごく嬉しい気持ち半分、ハードルが上がりそうで怖い気持ち半分(笑)。オープンして3年目のまだまだ若い店なのでこれからもっとお客様に満足していただけるよう成長していきたいですね」と話すのはオーナーの久保進也さん。今回は今年33歳を迎える久保さんにお店づくりのこだわりについて教えていただきました。

多くのお客様にとって居心地の良い空間をつくるために

「カフェトポールストア」という屋号の由来を教えてください。

久保さん:実は直感なんですよ。決めたのは店の前の看板を作っているとき。自分で看板にキャラクターを描いて、名前はなんにしようかな、と考えているときに「トポール」っぽいなと思ったんです。それでトポールの店=トポール ストアに決めました。インスピレーションでしたがすごく気に入っています。

この場所を選んだ理由はなんだったのでしょうか。

久保さん:自分の店を出すなら角の物件が良かったんですよ。そしたら探し始めて半年くらいでここが空いたことを銀行の方に教えていただいて。内覧すると一軒家なのに細長い間取りがおもしろくて、ここでやろうと決心しました。

内装や外観にも久保さんのこだわりを感じます。

久保さん:ありがとうございます。ホワイトと木目を基調にした店内、テーブル・椅子・照明・小物といったインテリア、出入り口の扉、外の光を取り込む大きめの窓・・・。自分の好きなものを詰め込んだ感じになっています。

口コミでもおしゃれで落ち着いたお店の雰囲気が高く評価されているのがよくわかります。

久保さん:カフェって雰囲気がすごく大事なので、丁寧に接客することはもちろん、私からお客様に話しかけることは極力控えるようにしています。常連さんでも、新規の方でも同じ距離感を保つ。そうすることでいろんなお客様が気兼ねせずに過ごせる空間を作っていけるのではないかと思っています。

老若男女、どんな方でもウェルカムなお店づくりをなさっているんですね。

久保さん:いろんな方に来ていただきたいので、メニューも女性向けのプレートやデザートから男性向けのガッツリ飯までご用意。ご飯もおかわり1杯無料にしています。今のところ8割くらいは女性のお客様で、男性はカップルやご夫婦などパートナーと連れ立っていらっしゃることが多いですね。

料理を提供しているお皿も素敵です。

久保さん:器はテーブルを彩る料理の相棒。飲食店で働き出したころは特に興味はなかったのですが、毎日、お皿に盛り付けている内にだんだんと魅力にハマり収集するようになりました。現在、使っているのは信楽焼や美濃焼、益子焼など自分が気に入った作家さんの器。お客様を非日常の空間に誘うツールとしてこれからも活用していきたいと思います。

画像はInstagramより

カフェトポールストアでは久保さんこだわりのお皿で食べられる絶品メニューが口コミサイトでも高評価。食感や風味だけでなく、美しい盛り付け、食欲をそそる香り、ゆったりと時間が流れる雰囲気など五感すべてでそのおいしさを味わうことができますよ。

また、2022年に2階にはさまざまな作家の器や雑貨を扱う「器ト雑貨tepenli(テペンリ)」がオープン。柔らかな自然の光が差し込んで屋根裏を思わせるスペースにはオーナー自らが仕入れた美濃焼、信楽焼、益子焼などの器やグラス、1輪挿しといったさまざまな商品が並んでいます。器との出会いは一期一会。興味がある方はぜひ、テペンリへ続く階段を上ってみてくださいね。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
cafe topor store(カフェトポールストア)

長崎県諫早市高城町8-17 ( Google MAP

営業時間:

平日11:30~17:00、土・祝11:00~17:00(日曜定休)※予約不可

TEL: 050-1308-6489