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2015年に諫早市街地にオープンした美容室「haircare&relaxes re:birth」。2席のみの隠れ家的なプライベートサロン空間とヘアケアマイスターによる丁寧なカウンセリング&施術が人気を呼んでいます。
2年後の2025年にはオープン10周年を迎えるre:birth。そこで、オーナーの永野裕也さんに開業から現在に至るまでのエピソードや今後の展望などをお聞きしました。
永野さん:1つ、自分の戒めにしている話があります。アシスタント時代に練習で妻の髪を切っていた時に、髪が浮くのを気にしていたら刈り上げベリーショートになってしまったんです。当時は見様見真似でやっていたこともありますが、結果としてふんわりとした妻の印象を損ねることになってしまい、反省とともに自分の技術を過信しないように心に誓いました。
永野さん:やっぱりお店でクラスターを起こしたくない、という気持ちは強かったですね。幸いこの店は2席の完全予約制なので換気や消毒などはこまめにできたのは良かったと思います。そのほかにも空間除菌の機械を導入したり、密にならないように予約の間隔をあけたりといろいろな対策を行っていました。
永野さん:とは言っても、新規のお客様が大幅に増えたことはありませんでしたし、既存顧客の皆さんがご来店周期も長くなるようになりました。1日のお客様の数が少ない時期もありましたが、お客様には安心してご来店いただけていたのではないでしょうか。
永野さん:諫早の小さな美容室でも何か武器がほしいなと考えたのがInstagramでの情報発信に力を入れ始めたきっかけです。フォロワーの皆さんだけでなく、この地域のインスタユーザーが「自分の好き」を見つけられるよう、ルーティンワークとして日々の仕事の成果を毎日投稿しています。
永野さん:1つの写真になるので「トレンド感もありつつ暖かみもあるスタイル」という私やre:birthの個性が表現できるような画像を投稿しています。なので、東京や原宿といった都会のイケイケ美容師の方たちがInstagramにアップしている画像を常にチェック。勉強や情報収集を欠かさないようにしています。
永野さん:プライベートサロンとして営業してきた中で、いろんなスペシャリストの仲間と一緒に仕事をしてみたいと思うようになりました。昨年(2022年)の9月からまつ毛サロンの「eyelash salon chill」が店内にオープンしたのもその1つ。現在のプライベートサロンの落ち着いた環境もいいのですが、その一方でお店を拡大していきたいという想いも生まれています。
永野さん:そうです。加えて、「スペシャリストの人材を育てたい」という目標もあります。私はケアリストとしてさまざまな知識を持っていますが、それ以外の専門分野・・・例えば、縮毛矯正などをしっかりと学んで実践できるスタッフを育成して一緒に仕事ができればと考えています。自分の夢を叶えるために経営のことも勉強しているんですよ。
「10周年を目途に動き出したいなと思っているんですが、実現にはまだまだ課題がたくさんあるんですよ」と話す永野さん。優しい口調とやわらかな雰囲気が印象的なオーナーの瞳には、新しく生まれ変わるre:birthの明るい未来が描かれているようでした。癒し系ヘアケアマイスター・永野さんの今後に注目です。
※取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市東本町6-7 浜久ビル103号
営業時間:
10:00~19:00(定休:毎週月・第3火)
TEL: 0957-35-1850