キーワード検索

閉じる

暮しを楽しむの手帖
Qookai#1 廃工場の中のレストランってエモい

2022年7月、諫早市幸町のステンレス工場の跡地に薪釜pizza&ヨーロッパ食堂「Qookai」がオープンしました。
店舗がある元町工場に足を踏み入れると、店先に置かれたソファで2匹の看板犬がお出迎え。真っ赤なドアを開けるとオシャレな空間が広がっています。

Qookaiを切り盛りしているのは坂井さんご夫妻。15年ほど雲仙市小浜町でダイニングバーを営んできたおふたりがこの場所を選んだ理由、そしてお店のコンセプトに込めた想いについて奥様の坂井友美さんにインタビューしました。

大切にしているのは「当たり前のレベルを上げていく」こと

Qookaiはとてもユニークな場所に立地していますが、この場所を選ばれた理由は何だったのでしょうか。

坂井さん:最初はペットと暮らせる家を探していたんです。ただ、多頭飼いなのでなかなかいい物件がなくて。それで諫早まで足を伸ばして探していたところ、九州ガスの栗林社長からこの場所を紹介していただきました。

今は2階がご自宅、1階がQookaiの店舗とイベントスペース「TABE BACO」になっています。

坂井さん:当初はお店の移転を考えていなかったので、まず2階を居住スペースとしてリフォームしました。そのうちにこの広い1階をおもしろいことに使えるんじゃないかと考えるようになって。楽しい事、おいしいものが集まるイベントスペースを設けつつ、自分たちのお店も作ることに決めました。

思い切った決断だったわけですね。

坂井さん:廃工場の中のレストランなんてエモいじゃないですか。
ただ、工場に飲食店をつくるのってすごく難しくて時間がかかりました。
なので、ひとまず諫早の八天町にお店を移転してようやく今年7月にオープンできたという感じですね。

そんなおふたりの想いのこもったQookaiにはどんなコンセプトがあるのでしょうか。

坂井さん:廃墟の中の非現実、ですね。ここに入ってくるときに受けるパン!と目覚めるような感覚は日常ではあまり経験しないようなことだと思います。その中で私たちが大切にしていることは「当たり前のレベルを上げていくこと」です。

当たり前のレベルを上げる、ですか。

坂井さん:おいしくて当たり前。オシャレで当たり前。
お客様への対応がよくて当たり前。お客様がこのお店を選んでくださることを考えたら、当たり前のレベルが高いことってすごく大切なこと。特に「接客」はお客様がいい気持ちで食事をしていただくための大事な部分ですので、感染症対策に十分注意を払いながらも、お客様とコミュニケーションを取るようにしています。

ゆったりと過ごせるヨーロッパの食堂のような店内も印象的です。

坂井さん:敷居が高くならないようにそこはすごく意識しています。
ふらっと寄ってドリンク一杯とピザだけでも注文できるような、街の食堂として使ってもらえたら嬉しいですね。

画像はInstagramより

お客様は「Qookaiに遊びに来ている」という感覚でおもてなしをしています、と笑う坂井さんご夫婦。暗い顔をして入ってきたお客様でも帰るときには笑顔になっているくらいのおいしい食事と明るいコミュニケーションを、当たり前に提供していらっしゃいました。 次回は、薪の窯で焼いたピザをはじめとしたQookaiのメニューについてお話を伺います。お楽しみに!

■Qookaiへ車でお越しの際は「tabe baco」正面入口スペース
または「tabe baco」向かいの黒田月極駐車場No35、37、38、40に駐車をお願いします。

※取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Qookai

長崎県諫早市幸町13-17 ( Google MAP

営業時間:

●ランチタイム:11時半〜14時半(金曜はディナーのみ) / ●ディナータイム:17時半〜22時(予約可) / ●定休日:毎週木曜・第2月曜

TEL: 0957-51-7792

TABE BACOインスタグラム:https://www.instagram.com/tabe_baco/?hl=ja