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暮しを楽しむの手帖
Qookai#3 愛犬家がワンちゃん「同伴店」に込めた想い

諫早市の元町工場を改装してオープンしたヨーロッパ食堂「Qookai」は飼い主とワンコといっしょにご飯が食べられるレストラン。今日も店先ではかわいい看板犬たちがお客様をお出迎えしています。

本格的な飲食店としてはあまり例を見ない「ワンコ同伴OK」にした理由はなんなのか。オーナーの坂井さんにお話を伺うと、「同伴」という言葉に愛犬家とペットだけでなく、すべてのお客様にQookaiで食事をする時間を楽しんでほしいという想いが込められていました。

大切なわが子と楽しく安心して食事が出来る場所を作りたい

わんちゃんと一緒にご飯が食べられるレストランはかなり珍しいと思います。
ワンコ同伴OKにした理由はなんだったのでしょうか。

坂井さん:私たちも長く犬や猫を飼っているのでよくわかるのですが、ペットって大事な家族の一員じゃないですか。
10数年しか一緒にいられない中で、できるだけいろんな所に連れて行ってあげたいなと思っていたのですが、外食となると同伴できる場所がほとんどありません。海外ではペット連れで楽しめる飲食店が多いのに・・・、と感じていた時に、この場所ならやれるんじゃないか、と思ったのがきっかけですね。

店先には看板犬のアフロ部長たちがお出迎え。
犬好きの方やペットを飼っていらっしゃる方にとってはとても魅力的だと思います。

坂井さん:ただ、大事にしているのは「わんちゃんが一緒に食事ができるお店ということをお客様に押し付けないようにする」ことです。自分のワンコと一緒に食事をしたい方もいれば、普通に食事だけをしたい方もいる。どちらも大切なお客様だからこそ、一緒の空間で気兼ねなく料理を楽しんでいただくために同伴規則を設けています。

規則を拝見させていただいたのですが、細かくルール付けしたうえで「わんちゃん専門店」ではなく「わんちゃん同伴店」であると明記なさっています。愛犬家、一般の方、いずれのお客様にも配慮した内容ですばらしいなと思いました。

坂井さん:ありがとうございます。初めてウチに来たワンコは緊張していることが多いんですが飼い主さんと一緒に外食ができるのが嬉しいのか、笑顔になっていくんですよ。2回目以降はすごく楽しそうに来店してくれますね。

今、お話しに出てきた、わんちゃんも一緒に食事ができる「わんこごはん」メニューも充実しています。

坂井さん:メインは「お肉やお魚、野菜、きのこのスープご飯」。わんちゃんの体重を考慮して100g、200gの2種類を用意しています。それから、ピザ窯の余熱でじっくり焼いた「本日の炭焼きジャーキー」も人気。あとは3日前までの予約制ですがお誕生日など記念用のワンコケーキもやっていて、今後も少しずつ増やしていきたいなと思っています。

画像はInstagramより
わんちゃんのごはんも手作りなんですね・・・!

坂井さん:店名の由来でもある先代犬のQooとKaiに長生きしてほしくて手作りごはんをはじめたのがきっかけで、今もウチにいる子たちは手作りごはん。Qookaiに来てくれたわんちゃんたちがパクパク食べているのを見ると嬉しくなりますね。ただ、手作りごはんに慣れていない子はおなかがゆるくなる場合があるので、様子を見ながらゆっくり食べさせてあげてください。

いざという時にペットの救急処置を施すため「ペットセイバー」という資格を持っている坂井さん。膝にちょこんと座る愛犬・アフロの頭を優しくなでる姿から、長年、飲食店を営む傍ら、愛犬家・愛猫家としてペットと過ごしてきたからおふたりだからこそ、犬にも人にも優しい「Qookai」という素敵な空間をつくることができたんだなと感じました。

最終回となる#4では、開店から5ヶ月たっての想いやこれからの展望などについてお話を伺っていきます。

■Qookaiへ車でお越しの際は「tabe baco」正面入口スペース
または「tabe baco」向かいの黒田月極駐車場No35、37、38、40に駐車をお願いします。

※取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Qookai

長崎県諫早市幸町13-17 ( Google MAP

営業時間:

●ランチタイム:11時半〜14時半(金曜はディナーのみ) / ●ディナータイム:17時半〜22時(予約可) / ●定休日:毎週木曜・第2月曜

TEL: 0957-51-7792

TABE BACOインスタグラム:https://www.instagram.com/tabe_baco/?hl=ja