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1組1棟貸のハイグレードな民泊として今年(2024年)5月にオープンした「旅庭 福の小径」。諫早市の閑静な住宅街の袋小路にある真新しいお宿は、四季折々の花木に囲まれた広い数寄屋造りの民家でゆったり過ごすことができると注目が集まっています。
「国内・海外からの観光客の宿泊施設としてだけではなく、県外で暮らす家族・親族の帰省時や一時帰国の際の滞在先、執筆や作品作りなどアート制作の拠点など、さまざまなシチュエーションでご利用いただけましたら幸いです」
そう話す松尾オーナーに最後のインタビュー。福の小径の魅力を深堀しつつ、オーナーが目指す民泊での地域貢献についてお話を伺っていきたいと思います。
松尾オーナー:東京での生活はとても便利で快適でしたが、やはり電車・高速道路・飛行機の騒音や排気ガスなど環境の問題は少なからずありました。諫早は山も川も海もあって自然が豊かです。中心市街地からさほど離れていないのに、静かで空気が美味しい。五家原岳の麓にある「旅庭 福の小径」にはそんな魅力があると感じています。
松尾オーナー:以前、フルリフォーム直後のマンションに転居した時に化学物質によると思われるアレルギーが続いたことがあったんです。その経験から普段の生活でもできるだけ自然のものを使うようにしてきました。「旅庭 福の小径」に使用している自然素材は、お客様に心地良くお過ごしいただくための大切な要素のひとつだと考えています。
松尾オーナー:数寄屋造りという建築様式は購入時に初めて知ったのですが、艶がある木や漆喰や土壁がふんだんに使われた建物は「丁寧にリフォームをすればとても居心地が良い空間になるだろう」という確信めいたものがありましたね。左官職人さんにお願いして漆喰の壁は漆喰で、聚楽の壁は聚楽で仕上げ。あたたかみがあり体に優しい空間となっています。
松尾オーナー:普段は皆様それぞれに生活があり、仕事、家事、育児、勉強など忙しく充実した時間を過ごしておられることと思います。暮らすように泊まるという言葉がありますが、どうぞご自分の別荘のように心の赴くままにご利用いただき、福の小径のゆったりした時間を楽しんでいただけたらと思います。そして、滞在してよかった、また来たいなと思ってもらえる、そんなお宿になれたら嬉しいです。
松尾オーナー:そうですね・・・。長崎県のメジャーな観光名所と言えば、長崎市やハウステンボス、島原市、雲仙などですが、諫早にも素敵な場所や美味しい店がたくさんあります。商店街や諫早駅にも車で5分ほどの立地なので、そういった諫早の魅力をお客様にご案内できたらと考えています。
松尾オーナー:諫早公園と眼鏡橋、諫早神社、御館山神社、夏は結の浜マリンパーク、冬は小長井の牡蠣焼き小屋、菜の花とコスモスの季節は白木峰高原。フルーツバス停巡りのドライブも。天気が良い日には本明川の遊歩道の散策も気持ちが良いかもしれません。そうそう、名物である楽焼きのうなぎも関東や関西のうなぎとはまた別のまた新しい食感と美味しさがあると思います。
松尾オーナー:地元の人が普段何気なく利用しているものが、観光客の皆さんにとっては魅力的。そんな場所がたくさんあるのかもしれません。諫早で生まれ、東京で暮らした経験もある私たちだからこそ、広い視野をもって諫早の魅力を発信し、生まれ育った地元に貢献できる宿になっていけたらと思っています。
松尾オーナー:「旅庭 福の小径」はまだ生まれたばかり。未熟な面もあるかもしれませんが、お客様や地元の方々のアドバイスやフィードバックをもとに、より良い宿になるようハード・ソフト両面ともに育てていきたいと思っています。ぜひ、長崎にお越しの際は諫早の「旅庭 福の小径」をご利用いただけましたら幸いです。
最後に改めて「旅庭 福の小径」の基本情報をおさらい。宿泊施設は200坪の敷地にある日本庭園が付いた伝統的な日本家屋をリニューアルした1棟貸。大人だけが宿泊できる、小径の先の隠れ家のような宿泊施設なので、ゆったりと落ち着いた時間を過ごすことができます。
立地はJR諫早駅から徒歩30分。駅から少し離れた場所にありますので乗用車での送迎(要予約)も可能です。3.5×5.5mほどの駐車場がありますので自家用車やレンタカーでのお越しも可能ですが、宿の前の道が細いため横幅の広い車種は注意が必要です。
オーナー夫妻の優しさが随所に感じられる「旅庭 福の小径」。ここでしか味わえない素敵な宿泊体験に、あなたもきっと満足していただけるでしょう。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市福田町
営業時間:
9時~18時