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暮しを楽しむの手帖
ドナルドドーナツ#2 おいしさのヒミツは天然酵母の長時間発酵!愛情たっぷりのドーナツを召し上がれ

爽やかなエメラルドグリーンの屋根、鮮やかなイエローの壁面。そこに描かれたポップなキャラクターとピンクのドーナツが印象的な諫早市のドーナツ専門店「ドナルドドーナツ」。ガラス戸を開けて店内に入ると雰囲気がガラリと変わり、アンティークのインテリアとカラフルなドーナツがお出迎えしてくれます。

レビューサイトでは「ふわふわで美味しい」「見た目が可愛い」と高評価のコメントが多く、映えスイーツとしてSNSで画像や動画が投稿されているドナルドドーナツの商品。その美味しさの秘密はなんだろうときになっている方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回はマネージャーの田川眞理さんへドーナツづくりについてインタビュー。お客様へ美味しくて体に良いものを提供したい、と朝早くから手間ひまかけて調理するドナルドドーナツのこだわりを紹介していただきました。

良い状態へ発酵した生地に「かわいかねぇ」と声をかける。海よりも深い田川さんのドーナツ愛。

ではまず、材料のこだわりを教えてください。

田川さん:お子さまでも安心して食べていただけるように、小麦粉やバター、きび糖などできるだけ国産のものを使っています。また、手作りにもこだわっていて生地はもちろん、あんこやカレーといった具材も自分たちで調理しているんですよ。

天然酵母を使って生地を長時間発酵させるのもドナルドドーナツの特徴です。

田川さん:ドーナツ生地のタネを天然酵母で一次発酵させるのに2時間くらい。膨らんだ生地からガスを抜き、ベンチタイムを挟んでからドーナツの形に成形。さらに発酵を促進させるためにホイロに入れて1時間くらい2次発酵させ、最後に高温でサッと揚げることでふわふわ食感になるんですよ。

毎日すごく時間をかけて丁寧に準備していらっしゃるんですね…!

田川さん:仕込みは平日で朝5時、連休やイベントがある時は深夜1時頃からやっています。本当はもっと早い時間からオープンできれば良いのですが、手づくりと長時間発酵がウチの美味しさの秘訣なので開店時刻を12:00にさせていただいています。

1日で大体どれくらいのドーナツを作っていらっしゃるのでしょうか。

田川さん:大体400〜500個くらい。天然酵母は発酵力にばらつきがあるので、生地の発酵状況によってその日に調理できる個数が決まるんです。お客様からは「もっと作って欲しい」というお声もあるのですが、生地に手間ひまをかけているからこそ追加で用意するのが難しい。今後はそのジレンマを少しずつ解消していければなと思っています。

では、田川さんが感じているドーナツの魅力を教えてください。

田川さん:もう、我が子みたいなものですよ(笑)。小さいタネが時間をかけてじっくりと発酵し大きくなっていく。その様子を見ていると、かわいいというか愛おしいというか。同じように生地を作っても毎日違う顔を見せてくれるのもおもしろいなと感じています。

子育てのようなものだと。

田川さん:そうですね。わたし毎日、生地に「今日もかわいかね〜」声をかけているんです。オープンした頃はそんな私を見て「田川さん、なに言ってるんですか」と呆れていたスタッフも、今ではすっかり天然酵母ドーナツの虜。これからも手間ひまかけた美味しさをお客様に届けていきたいですね。

目を輝かせながらドーナツの魅力を語ってくださった田川マネージャーを筆頭に、個性的で明るいメンバーが働くドナルドドーナツ。飲食業界経験者や専門学校卒業生のほか、お菓子作りが趣味、未経験だけどやってみたいという方まで働く理由はさまざまですが、スタッフの皆さんに共通しているのはドーナツへの深い愛情です。

「ちょっとした環境の変化や少しの手抜きでダメになってしまうので、良い状態の生地に育てられたら皆で『かわいかねぇ』って愛でています(笑)。販売するときは我が子をお客様に送り出すような気持ち。だからこそ『おいしかった』や『家族に食べさせたい』といった言葉をいただくと疲れが吹き飛んじゃうくらい嬉しいですね」

スタッフの皆さんの愛情がたっぷり詰まったふわふわドーナツ。食べればきっとおなかも心も幸せ気分で満たされますよ。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Donald doughnut(ドナルドドーナツ)

長崎県諫早市長野町1477−2 ( Google MAP

営業時間:

12:00~16:00(月曜定休)※売り切れ次第閉店

TEL: 0957-42-4328