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暮しを楽しむの手帖
チュンカフェ#4 お客様の善意がカレーに変身!地域の子どもたちのおなかと心を満たすチュンカフェのこども食堂

2012年のオープン以来、リーズナブルで美味しい手作りランチ&ケーキで人気を集めている「Chun Cafe(チュンカフェ)」。大村市の小さな喫茶店として地域の方々の憩いの場となっているチュンカフェですが、4年ほど前(2020年)から「こども食堂」の活動も行っています。

「いつか子ども食堂をやりたいなと思っていたのですが、どうやったら長く続けられるかというのが課題でした。そんな時に『地域の方々の善意を食事に変える』という関西の子ども食堂の活動を知って、これならウチでもやっていけると思ったんです」

マスター・喜田洋史さんはチュンカフェで1枚200円の「みらいチケット」を販売。大村の子どもたちを支援したいお客様の善意が50枚貯まるごとに子ども食堂を開催しています。地域貢献を続けている喜田さんに子ども食堂活動への想いを伺いました。

たくさんの人が関わってくださっているからこそ、最高においしい元気カレーを

不定期開催ながら3年以上続けていらっしゃるこども食堂。手ごたえはいかがでしょうか。

喜田さん:1回目は5人からスタートしたこども食堂ですが、回数を重ねるうちに広まって今では多いと100人以上が来てくれています。最近では登下校中の子どもたちに会うと「あっ、カレーのおじさんだ」「今度いつする?」なんて声をかけてくれて。そういうのはやっぱり嬉しいですね。

そんな喜田さんの活動を支えているのがチュンカフェに来るお客様の善意です。

喜田さん:みらいチケットは1枚200円で販売していて、購入したら店内のホワイトボードに貼って名前(ニックネーム)を買いていただきます。こども食堂に来た子どもたちはそのボードからみらいチケットを取って元気カレーと交換。ボードの名前を見て「〇〇さんありがとう、いただきます」と言って食べるのがルールになっています。

200円でできる地域貢献。素敵ですね。

喜田さん:ウチのお客様は年配の方が多数を占めているのですが、本当にありがたいです。やっぱり子どもたちに何か貢献したいと思っていらっしゃる方も多い。そういう気持ちの橋渡しをさせてもらっている感覚で子ども食堂を続けています。

まさに、年代を越えてこの地域の人たちをつなぐ1つのコミュニティー。

喜田さん:会場はチュンカフェの向かいにある、うえだ記念内科クリニックの駐車場。理事長はじめご家族で手伝ってくださって、机や椅子も貸し出していただいています。さまざまな人たちのサポートがあって開催しているこども食堂で、元気カレーを食べた子どもたちが笑顔になる。その表情に囲まれるのは本当に幸せです。

※画像はFacebookより
ところで、こども食堂で提供している「元気カレー」ってどんなものなんですか?

喜田さん:子どもたちが食べやすい甘口の欧風カレーですね。味付けは妻の担当で、野菜をしっかり入れスパイスを使って仕上げています。ごはんもこだわりのターメリックライス。たくさんの人が関わってくださっているからこそ、最高においしいカレーを出したいと思っています。

最後にこども食堂のPRをお願いします。

喜田さん:ウチのこども食堂はみらいチケットが貯まったら開催する方式なので、日にちが決まったら店頭の看板やFacebookでお知らせしています。時間は11~13時でなくなり次第終了。子どもは無料ですが付き添いの保護者の方には付き添いカレー(300円)の協力金をお願いしています。これからも子どもたちのおなかと心を満たしていけるように続けていきたいですね。

※画像はFacebookより

念願だった喫茶店の経営、そしてこども食堂の活動に精力的に取り組む傍ら、プライベートではアウトドアやトライアスロン、登山など趣味を楽しんでいるという喜田さん。チュンカフェが休みの日には仲間と一緒にプライベートキャンプ場で過ごすなど充実した日々を送っています。

「少し前に膝を悪くしてしまったのですが、手術して2年半リハビリを続けてタイムは遅いですがフルマラソンを走れるくらいには回復しました。今、65歳なので70歳くらいまでは年に1~2回は大会に出て完走を目指したいと思います」

※画像はFacebookより

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Chun Cafe(チュンカフェ)

長崎県大村市諏訪2丁目669 ( Google MAP

営業時間:

11時~18時(ランチは14:30まで)※日・月曜定休

TEL: 0957-47-5454