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暮しを楽しむの手帖
きりん食堂#3 プライベートな時間をくつろげる路地裏の夜カフェ

20時以降のちょっと遅い時間に営業している食事やスイーツ、ドリンクが楽しめる「夜カフェ」。お酒がメインのバーとは違い、アルコールが苦手な方でもおしゃれな空間でゆっくりできるという魅力で人気が広がっています。

長崎県諫早市にある「きりん食堂 cafe&dining+zakka」もそんな夜カフェのひとつ。落ち着いたプライベートタイムを過ごしたい地域の人々が足を運んでいます。ただ、きりん食堂は最初から夜カフェとして営業していたわけではありません。なぜ、昼はカフェ、夜は居酒屋というスタイルを“昼も夜もカフェ”に変えたのか。その理由を林田悠子さんにお聞きすると、オーナー夫妻の創意工夫とチャレンジ精神をうかがい知ることができました。

きっかけは「ランチ客の多さ」と「コロナ禍」

夜は居酒屋として営業されていたスタイルを夜カフェに変えた理由は何だったのでしょうか。

林田さん:オープン当初から「子連れで利用可能なランチのあるカフェ」としてニーズが高く、昼と夜の客数を比較するとランチタイムの方が多かったんです。そこで2017年の移転時に、夜はカフェの要素を取り入れた居酒屋へとプチリニューアルしました。

昼間のイメージを活かして夜もカフェっぽくなさったんですね。

林田さん:でもやっぱり一番の転換期は新型コロナですね。世間が外食やアルコールの自粛ムードの中、うちの店もディナータイムの客数が一時的にかなり落ち込みました。そこで主人といろいろと考えた結果、お客様が来店しやすいであろう「夜カフェ」スタイルに変えることにしたんです。

夜カフェへシフトチェンジする中で工夫なさったことはありますか?

林田さん:「よるごはんプレート」ですね。
それまでは料理をお客様にとりわけていただく居酒屋メニューがほとんどだったのですが、お客様に安心していただきたいという想いから感染症対策の一環として開発に着手。最初は定食にしてみたり、主人の試作プレートに私がアイデア出したり・・・とふたりで試行錯誤を繰り返しながら誕生しました。

画像はInstagramより
味はもちろん、盛り付けもオシャレ。口でも目でも楽しめるので家族やカップル、女子会のお客様にもぴったりなプレート料理だなと思います。

林田さん:ありがとうございます。おかげさまで「よるごはんプレート」は夜カフェの看板メニューになりました。自粛期間中はアルコールの提供はしていませんでしたが今は解禁。食事はもちろん、お酒を楽しんだり、甘いデザートとコーヒーを堪能したり。ドリンクメニューも充実しているので思い思いに過ごしていただければ嬉しいですね。

夜カフェスタイルになってから変わったと感じることはありますか?

林田さん:お酒が飲めない方にも気軽に来店していただけるようになったこと。また、ソフトドリンク・ノンアルコールドリンクも豊富なのでハンドルキーパーの方にも楽しんでいただけていると思います。そうそう、子育て中のお母さんや仕事帰りのビジネスウーマンといった女性のお客様からはメイソンジャーに入ったソフトドリンクが人気なんですよ。

たしかに、よるごはんプレートとメイソンジャー並んでいたら気分が上がりそうですね。

林田さん:メイソンジャーには「カシスとミックスベリーソーダ」といった4種のフルーツ系ドリンクと「エスプレッソのクリームラテ」をご用意しています。自分へのご褒美にお洒落なドリンクを一杯・・・。日々の忙しさを少しだけ忘れて一息ついていらっしゃる姿を見るたびに、夜カフェやってよかったなと実感しています。

画像はInstagramより

コロナ禍のピンチを創意工夫でチャンスに変えた「夜カフェスタイル」で注目を集めているきりん食堂。現在は料理も充分に楽しんでいただけるディナータイムの「2時間飲み放題付のコース(10品4,000円~)」も予約可能です。きりんコレクションに囲まれたポップな店内には25名ほどが入れる広い座敷席を完備。夏休みシーズンや忘新年会、送別会、誕生日会などにご利用してみてはいかがでしょうか。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
きりん食堂 cafe&dining+zakka

長崎県諫早市八坂町7-17 ( Google MAP

営業時間:

昼/11:30〜16:00、夜/17:30~21:00
※定休日:月曜、火曜夜

TEL: 0957-22-4910