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暮しを楽しむの手帖
旬の肴菜よね田#4 地域の皆さんが毎日のように立ち寄れる場所に

諫早市の中心部、昭和通りと停車場通りが交わるT字路に佇む隠れ家的居酒屋「旬の肴菜よね田」。2011年、店主の米田尚弘さんが修行した大阪の高級割烹から独立し、諫早に店舗を構えてから10余年が経ちました。

オープン以来、地元で旨い料理を提供してきた米田さんでしたが、2020年代に入り新型コロナウイルス流行への対処や店舗の移転リニューアルなど、さまざまな決断をなさいました。今回は飲食業界全体に大きな影響を及ぼしたコロナ禍での経験やこれからの展望についてインタビューしていきたいと思います。

コロナ禍で知った仕事終わりに家族と過ごす幸せ

2020年に新型コロナウイルスが流行して飲食業界全体が大きな影響を受けました。何か工夫なさったことはありますか?

米田さん:ワンコイン弁当を作って販売したりランチタイムを設けたり、時短営業とか酒類の販売禁止とかいろいろな制限がある中で工夫しながら営業していました(注)。当時は大変でしたが、振り返ってみればやったことのないことに挑戦できたことはすごく大きな経験になったと思います。

注:現在は弁当販売及びランチ営業は行っていません。

画像はInstagramより
1、2年くらいは生活リズムも夜型から昼型に変わられたと思います。

米田さん:いやー、あれは新鮮でしたね。修業時代から仕事終わりは夜0~1時だったので、20時に店を閉めて家に帰る経験が初めてで(笑)。最初は罪悪感みたいなものもありましたが、子どもと一緒に風呂に入って布団で寝かしつけて・・・。サラリーマンの皆さんってこんな幸せな時間を味わってたんだなぁとしみじみ感じました。

コロナ禍まっただ中の2021年には店舗の移転リニューアルオープンという決断もなさいました。

米田さん:実は2011年に大阪の修行先から独立して諫早に戻ってきた時から、夫婦で回せるくらいのサイズの店にしたいなという想いはあったんです。開業10年という節目に今の場所が空いたのも何かの縁。不安もありましたが、自分が楽しくやれる店にしたいと移転を決めました。最近は制限もなくなったので、コロナ前と同じ時間帯で営業しています。

生活リズムも夜型に?

米田さん:そうですね。家に帰るのは深夜2~3時とか。でも朝8時には目が覚めるんですよ。そこから食材の仕入れにいろんな店を回ったり、時間があえば花き栽培をしている先輩の手伝いをしたり・・・。土をさわるの、好きなんですよね。仕事じゃないことをすることでリフレッシュできるというか。ボランティアなので野菜を現物支給でいただいて、それを料理してお客さんに提供することもありますね。

すごく楽しんでいらっしゃって、なんだか私もポジティブな気持ちになってきました。

米田さん:コンセプトは「自分が楽しむ」ですから(笑)。

今年(2023年)5月には開店2周年を迎えられます。最後に今後の展望、そして地元への想いをお聞かせください。

米田さん:自分が料理を作って同級生や部活の仲間が毎日のように立ち寄れるような場所を作りたい。私が高校生の頃に抱いたそんな夢から「よね田」は生まれました。オープンから10年以上が経ち場所も広さも変わりましたが、これからもウマい料理と居心地の良さを提供し続けて地域の皆さんに愛し続けてもらえるような店にしていきたいと思っています。

米田さんに「生涯現役ですか?」と尋ねると、「料理を作ってお客さんとしゃべっている時間が一番楽しいので、自分の体が動く限りは店を続けたいですね」とにこやかな返事が返ってきました。

高校生の頃にできた「料理人になって地元で店を開く」という夢を叶えて25年。料理の腕を振るいながら自分も楽しむという新しいスタイルを決断したからこそ、人を惹きつける米田さんの魅力がさらに輝いているように感じました。諫早の人と人がつながる場所。あなたも深緑の暖簾をくぐって“よね田”体験、してみませんか?

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
旬の肴菜よね田

長崎県諫早市上町2-3 ( Google MAP

営業時間:

17:00~24:00(不定休)

TEL: 0957-35-8088