閉じる
諫早市中心部にある「クマ吉ホルモン諫早店」。2022年10月にオープンした店内にはむき出しの排煙ダクトと昭和の看板が同居していて、なんだか子どもの時に憧れていた秘密基地のようです。
そんな少し懐かしさを感じる空間で味わえるのが大村市のソウルフード・ホルモン。4種類の味付けで提供しているホルモンは同店のこだわりが詰まった代名詞的商品です。そこで今回は店長の細名久さんに「クマ吉ホルモン」のホルモンについて紹介していただきます。
細名さん:お客様に美味しく食べていただくために一番大事にしているのは下処理。ホルモンには臭みがあるので毎日2時間以上かけて下処理をしています。
細名さん:豚の腸の内側にはあぶらが付いているので、それを手作業で剝がしていきます。包丁や機械で採れるものではないので、腸をひっくり返して手であぶらをちぎっていく。だからすごく時間がかかるんですが、この手間を惜しまないことで臭みのないあっさりしたホルモンになるんです。あ、ちなみに、もつ鍋に使っている牛モツの場合はプリプリ感を出すために敢えてあぶらをつけています。
細名さん:もちろんです。ガスタイプのロースターで、ホルモンを焼くのに適した鉄板を採用しています。外はカリッと、中はジューシーな焼き具合になるのが特徴で、お客様も「網で焼くのと全然違う」と言われますね。
細名さん:やっぱり一番人気は「しお」ですね。それから女性受けがいいのは「うめ」。梅肉を混ぜることでホルモンがさっぱりして食べやすくなるんですよ。大村の本店は香ばしい「たれ」が一番人気。もちろん「ゆずこしょう」もおいしいので、ぜひ食べ比べてお好みの味を見つけてください。
細名さん:実は「ホルモンの食べ頃いつですか?」という質問は多いんですよ。これは好みにもよるのですが、私のオススメは「外がカリッと、中はジューシー」な状態。なので、外がカリッとしてきたら大体OKですよ、とお伝えしています。ビールやハイボールと一緒に食べるホルモンは最高ですよ。
細名さん:そう!ホルモンって仲のいい人と食べるイメージがあるんですよね。例えば、会社の接待やカップルの初デートでホルモンを食べに行くってあまりないじゃないですか。でも、ホルモンって気心知れた相手や仲間との会話を楽しみながら焼いたり味わったりするもんだと思うんです。
細名さん:焼鳥屋や居酒屋みたいに気軽に入れて、「おいが焼くよ」とか「こい、食べ頃じゃない?」とか会話ありきなのがホルモンのイメージ。鍋のようにみんなでつついてコミュニケーションをとっていく。そういう意味では親しい人と人の絆を深めるツールのようなものなのかな、と感じています。
下処理・鉄板・味付けとさまざまなこだわりがあるクマ吉ホルモン。今回ご紹介した「しおホルモン」「たれホルモン」「うめホルモン」「ゆずこしょうホルモン」はそれぞれ1皿660円(税込)で提供しています。気の置けない親しい人たちと一緒に、美味しいホルモンをつついて楽しいひとときを過ごしませんか?
※取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市東小路町5-15 ( Google MAP )
営業時間:
17:00〜23:00(定休日:日曜)
TEL: 0957-22-5588