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暮しを楽しむの手帖
isemachi493#4 後進にとって生き方の手本になれるように

国の天然記念物であるオオムラザクラやソメイヨシノ、花菖蒲の名所と知られる大村公園。日本の歴史公園100選の1つにも選ばれたその場所から10分ほど歩いた住宅街に「isemachi493」はひっそりと佇んでいます。

代表である渡邉晃彦さんが10年以上の構想を経て2021年に誕生したこのメンバーシップ制ダイニングバーは今年(2023年)4月で2周年を迎えます。今回は渡邉さんにこれまで苦労したことや今後の展望についてお話を伺っていきます。

生涯、飲食業。

オープンなさった2021年は飲食業界にコロナの影響が大きく残っていたころだと思います。

渡邉さん:そうですね。ウチも要請が出るたびに時短営業や臨時休業していました。まん防の時には通常営業できなかったので、期間限定で1ヶ月ほど昼営業をしたこともあります。お客様に安心して足を運んでいただけるように感染防止対策にも力を入れましたね。

多くの飲食店が対策や工夫を行うことで、少しずつではありますが“外でお酒を飲む”という日常が戻ってきているような感覚があります。ちなみに昨年(2022年)の忘年会シーズンはいかがでしたか?

渡邉さん:去年(2022年)は11月に来店するお客様が多かったんですよ。秋口から全国的に感染する人が増えてきていたので皆さん少し前倒ししたのかな、と。やっぱりコロナ前と同じようになるにはもう少し時間がかかるのかなと感じました。

少し話は変わりますが、今年(2023年)の4月で開店2周年を迎えられます。
これからisemachi493をどんな場所にしていきたいとお考えでしょうか。

渡邉さん:お店を出すのは簡単なんですよ。ただ、2年、3年と経っていく中で選ばれるお店になっていくための努力や工夫が必要になります。最初は忙しくて当たり前。これからが勝負だと思っています。

isemachi493には同業で働く方も渡邉さんと話にいらっしゃると聞きました。

渡邉さん:40年近く飲食に関わってきたこと、そして今は自分のやりたいようにやっていること。そういった話を聞いて「羨ましいですね」という若者がいるんですが「いやいや何を言ってるんだ」と。「俺も売上のために頑張ってる、だからお前たちもしっかりやれよ」と発破をかけています。

渡邉さんのお人柄が素敵だから、同じ業界の方にも慕われていらっしゃるんだなと感じました。

渡邉さん:実は、私個人にも目標のようなものが1つありまして。それは「後進にとって生き方の手本になれたらいいな」ということなんです。

生き方の手本、ですか。

渡邉さん:はい。気力・体力のある時には相応の規模の店でバリバリ働き、年齢を重ねたら自分の想いを大切にした店を立ち上げて運営する。「生涯、飲食業」とでもいうのでしょうか。私のそういう生き方が同じ業界の後輩たちにとって1つのモデルケースになることで、地域の飲食業界の盛り上がりにつながっていけば嬉しいですね。

話しながら少し照れくさそうに笑う渡邉さん。20代からたくさんの人々に旨い料理とお酒、そして上質な音楽を提供し続けてきた渡邉さんだからこそ、何気ない言葉が胸の内に響くのかもしれません。第二の人生は、想いのこもったisemachi493で。渡邉さんのご活躍、これからも応援しています!

※isemachi493はメンバーシップ制です。初めてご来店の方はメンバーの方の同行または紹介が必要となります。予約、来店の際に確認がありますのでご協力のほどよろしくお願いします。

※取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
isemachi493

長崎県大村市西本町493番地(伊勢町公園前) ( Google MAP

営業時間:

18:00~24:00(不定休)

TEL: 090-2507-1548

メンバーシップについて:https://www.instagram.com/p/CkXtzzXuKMq/