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皆さんは「会員制の飲食店」と聞いてどんな場所を思い浮かべますか?多くの方が「ある一定の条件を満たした人だけが行くことができ、高級・一流なサービスと食事を提供するお店」というイメージを持っていらっしゃるのではないかと思います。
そんな一般的なイメージを覆す、リーズナブルな価格で豊富なメニューを楽しめるメンバーシップ制ダイニングバーが2021年4月に大村市に誕生しました。カウンター8席、大人の隠れ家のような佇まいの「isemachi493」。オシャレな帽子がトレードマークの代表の渡邉晃彦さん(62歳)にお話を伺うと、長年、飲食業界に携わってきたからこその想いが詰まったお店でした。
渡邉さん:市内のアーケードで「パープークラブ」という洋食居酒屋をやっていました。23歳の時(1984年)に始めたから30年以上になるかな。規模は36席くらい。私がロックバンドをやっていたので音楽好きの人が集まれる場所になればいいなぁと思ったのがきっかけで、いろんななジャンルのライブも開催していましたね。
渡邉さん:パープークラブをやめる10年くらい前からisemachi493の構想はありました。家族、年齢、場所・・・。少しずつ条件をクリアしながらオープンできるぞと思ったら今度はコロナが流行りだして。ここまで来るのは本当に大変でした。
渡邉さん:コンセプトは「食べながら飲みながらゆっくりできる空間を楽しんでいただく」ということ。そのために大切にしたのが「私ひとりで目の行き届く規模であること」と「メンバーシップ制」です。
渡邉さん:パープークラブ時代は席数が多かったので、接客はスタッフで、私はほとんど厨房で調理していました。36年やって「お客様とゆっくり会話するのも大事だよなぁ」という想いもあったので、isemachi493は自分1人でも目が行き届いくような空間にしたかったんです。
渡邉さん:実はオープン当初はメンバーシップ制ではなかったんです。コロナのこともあり、できるだけ多くのお客様に来ていただこうとウェルカム状態。ただ、時間が経つうちにリーズナブルな料金だけを見てファミレス感覚でいらっしゃるお客様が増えてきたんです。そうなってくると座席の少ないこの店では「ゆっくりできる空間」というコンセプトが保てなくなってしまう。それで2022年11月からメンバーシップ制を取り入れることにしました。
渡邉さん:まさにそうです。基本的にisemachi493はバーなので、お酒を飲みながらゆっくりと食事と音楽を楽しんでいただく場所、というのが私の考え。メンバーシップはそのことを広く発信するためのコンテンツとして活用しています。ご予約、ご来店の際にメンバーかどうかの確認をしていますのでご理解・ご協力いただければ嬉しいです。
ニーズのミスマッチを防ぎ、渡邉さんが大事にしているコンセプトを守るために生まれたisemachi493のメンバーシップ。基本的に利用したことがある方はすでにメンバーで、初めてご来店される方はメンバーの同行または紹介が必要になっています。名前こそメンバーシップですが、会費などはありませんしメニューもリーズナブル。大村に誕生した大人の隠れ家で、ゆったりとした時間を堪能してください。
※取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市西本町493番地(伊勢町公園前) ( Google MAP )
営業時間:
18:00~24:00(不定休)
TEL: 090-2507-1548
メンバーシップについて:https://www.instagram.com/p/CkXtzzXuKMq/