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暮しを楽しむの手帖
小浜タウンホテル#2 靴を脱いで寛げるプライベート感のある客室&落ち着いた雰囲気の隠れ家的コワーキングスペース。雲仙のワーケーション拠点にもなっています

雲仙市小浜町にあるビジネスホテル「小浜タウンホテル」。長崎県有数の温泉街のから1本入った裏通りにありながら、ビジネスマンや工事関係者、ツーリング客、ファミリー層など幅広い旅行客に支持され、今年(2024年)で開業30周年を迎えました。

2022年には1階部分にコワーキングスペースを開設し、温泉街の一角に佇むワークプレイスとしても注目を集めている小浜タウンホテル。カフェのようなモダンな空間の中に、支配人を務める田中雅臣さんの愛車・KAWASAKI Z900RSが飾られているのが印象的です。

バイク好きの支配人の「バイカーが安心して停められるように」との想いから生まれた、ガレージタイプの屋根付き駐輪場にはEV充電器が完備。徒歩数十秒のところに広い平面駐車場を用意するなど、ユーザー側に立った利用のしやすさが大きな魅力です。

そんな小浜タウンホテルが選ばれる大きな理由のひとつが客室。リピーター率が高く、何度も利用したくなる理由はなんなのか。田中支配人にお話を伺いました。

まるで自宅のように靴を脱いで過ごせる快適空間。4種の部屋タイプとさまざまなプランから旅の目的にピッタリなものを選べます

小浜温泉の中心地にあるビジネスホテルとして人気の小浜タウンホテル。多くのお客様に選ばれる理由のひとつが客室にあるそうですね。

田中さん:当ホテルではすべての部屋に玄関スペースを設けていますので、靴を脱いでフローリングでゆっくりとくつろいでいただけます。また、ミニキッチン・バス・トイレも全室完備。シングル・ダブル・ツインスタンダード・ツインデラックスの4種の部屋タイプがありますので、ビジネス利用からご家族でのレジャーまで目的に応じて選んでいただくことが可能です。

実際、宿泊になったお客様の反応はいかがですか?

田中さん:当ホテルはビジネスマンやバイカーなどリピーターのお客様もかなり多いのですが、よく聞くのは“帰ってきた感がある”という言葉ですね。革靴やブーツを玄関で脱いで、疲れた足を伸ばしながら自宅のように過ごす…。やっぱり子供のころから慣れ親しんだ習慣というのは、リラックスする上ですごく大事なことだなと思っています。

※公式サイトより
雲仙温泉郷まで車で約20分、長崎市や島原市まで足を伸ばしても車で約1時間と立地も良い小浜タウンホテル。温泉地にありながらシングル素泊まりで税込5,500~6000円とリーズナブルな宿泊料金も魅力的です。

田中さん:せっかく小浜にきたんだから地の物を食べよう、というお客様は素泊まりプランでご予約されることが多いですね。名物・小浜ちゃんぽんや橘湾の海の幸を味わいたいという方には、すぐ近くにある居酒屋「弁天」をオススメしています。素泊まり以外にも朝食付きプランや夕食付きプランもご用意していますので、詳しくはホームページをご覧いただければと思います。

館内はWi-Fi完備、全室LAN接続による高速インターネット使い放題と、お仕事での長期滞在も安心です。

田中さん:宿泊者の方は1階のコワーキングスペースを無料でご利用いただけるので、ビジネスの拠点として当ホテルを活用することも可能。最新のコインランドリーもありますので、洗濯・乾燥で困ることもありません。リーズナブルなウィークリー・マンスリープランもご用意していますので、ご希望の場合は電話(0957-74-3590)またはお問い合わせフォームでお問い合わせください

自然素材とコンクリートが融合したモダンなコワーキングスペース。落ち着いた隠れ家的リモートワークスポットで作業も捗ります

先ほど少し話に出てきたコワーキングスペース。こちらは2022年に改装して設置されたわけですが、なぜコワーキングスペースをやろうと思われたのでしょうか。

田中さん:きっかけは新型コロナ。それまでは観光地のビジネスホテルという性格上、朝食を召し上がるお客様が少なかったので、食事会場はそんなに広くなかったんですよ。でも、感染症対策が必要になったことで「このままでは食事を提供できないな」と痛感。ホテルのすぐ近くに広い駐車場を確保できたこともあり、ホテル前の駐車スペースをつぶして食事会場を設けることになったんです。

必要に迫られて食事会場を広くした、と。

田中さん:そうです。でも、これだけのスペースを朝食だけに使うのはもったいない。ちょうど長崎県がワーケーションを推進し始めたこともあり、コワーキングスペースと朝食会場の併用することを思いつきました。コンクリートと自然素材を組み合わせて、カフェのような大人モダンな空間に。テーブルでも作業がしやすいように足元に電源を設置するなど、いろいろと工夫しましたね。

カウンターの奥にある木材を不揃いに張り付けた壁も、照明によって浮かび上がる影や色味の違いがおしゃれですね。

田中さん:数年前から長崎県がワーケーションを推進していることもあり、パンフレットやWEBサイトで紹介してくださっているので、それを見て来店するお客様もいらっしゃいます。あとは雲仙市が推進している企業合宿型ワーケーション。たびたび当ホテルも会場に選んでいただいているのですが、参加者の皆さんが仕事と観光の両方を楽しんでいて面白いな、と。

長崎にいながら都会の息吹を感じる、みたいな。

田中さん:そうそう。「これが新しい働き方かぁ」と目の当たりにしている感じですね。ワーケーションという枠組みの中で、県外から多くの方が長崎の小さな温泉地を訪れ、地域の皆さんと交流し、新しいイノベーションやビジネスチャンスが生まれていく…。当ホテルのコワーキングスペースが、その一端を少しで担うことができたら嬉しいですね。

※Instagramより

ドロップインはもちろん、打ち合わせ、会議・セミナー等の貸切利用も可能だという小浜タウンホテルのコワーキングスペース。営業時間は10~18時、1人1時間550円、3時間1100円、1日最大1650円(全て税込)とリーズナブルなので、隠れ家的なワークスポットとしても人気を呼んでいます。

「私がバイク好きなのでツーリング途中に立ち寄る人も多いんですよ。今後は…このスペースを利用してカフェをやりたい人が出てきたら、淹れたてのコーヒーを飲みながら仕事ができるコワーキングスペースにするのも面白いかもしれませんね」

ビジネスマンだけでなく、私のようなクリエイティブな仕事をしている人にとっても出先でインターネット環境の整ったワークスポットがあるのはありがたいの一言。観光資源の多い島原半島にはロケーションを活かしたコワーキングスペースが点在しているので、今後も長崎県のワーケーションフロンティアとして注目ですね。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
ビジネスホテル小浜タウンホテル

長崎県雲仙市小浜町北本町877-6 ( Google MAP

営業時間:

チェックイン15:00、チェックアウト10:00

TEL: 0957-74-3590

URL:https://www.townhotel.co.jp/