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暮しを楽しむの手帖
小浜タウンホテル#4 夢は小浜での屋台村イベント&66歳でのルート66走破!ベテランライダーの顔を持つ田中支配人の故郷への想い

「ミニキッチンが付いていて海外のコンドミニアムのような感じ」

「フローリングの部屋では靴を脱いで過ごせるのでリラックスできます」

「温泉街の中心にありながらリーズナブル。コンビニや飲食店が近いので素泊まりでも十分」

インターネットの口コミで、このような高い評価を受けているのは雲仙市の小浜温泉にあるビジネスホテル「小浜タウンホテル」。部屋や立地等のハード面はもちろん、ソフト面でも「接客の距離感も良く、また利用したい」「立ち寄り湯や飲食店の情報を丁寧に教えてくれた」など好印象なコメントが並びます。

そんな小浜タウンホテルの支配人・田中雅臣さんは大のバイク好き。2022年には屋根付き駐輪場を設置するなどバイク乗りの気持ちがわかる田中さんが経営する小浜タウンホテルには、多くのツーリング客が訪れています。

今回は田中さんが愛してやまないバイクのお話から伺っていきましょう。

風を受けながら走る解放感がバイクの魅力。知命を過ぎても20代の頃の仲間と一緒に走ってます

小浜タウンホテルのInstagramを拝見すると、田中さんのバイク愛がよく伝わってきます。そもそもおいくつの頃からバイクに乗られているんですか。

田中さん:私がバイクに乗っているのは二十歳から。自動車学校に通って大型二輪免許を取った後、念願だった1340CCのハーレーを大枚はたいて購入しました。当時は仲間内でバイカーはいなかったので「お前たちも免許とれさ」なんて冗談で言っていたんですけど、みんな「カッコいい」と思ったんでしょうね。ひとり、またひとりと免許を取ってハーレー乗りの集団になっていました。

当時の写真って残ってたり…?

田中さん:この前、友達が“昔の想い出”って言ってInstagramに上げてた画像をお見せしましょうか。……あった、これですね。階段に寝そべっているのが私。正直、こんな写真を撮った覚えはないんですけど、めちゃくちゃ懐かしかった。この頃に一緒に走っていた仲間たちは、今でもバイクに乗っていますね。

みんなライダースジャケットがキマっていてCoolですね!CDのジャケットみたい。

田中さん:20代の後半からは仕事が忙しかったり子どもが生まれたりでバイクに乗る機会は減っていたのですが、子どもたちが手のかからない年齢になった頃からバイク熱がムクムクと湧き上がってきて。ひとりで九州を周ったり、仲間たちと日程を合わせてツーリングしたり…。小回りが利くので旅先でうまいものを探すのも、バイク乗りの醍醐味だと思いますよ。

30年を越えるバイク歴を持つ田中さん。改めてバイクの魅力を教えてください。

田中さん:やっぱり風を受けながら走る解放感じゃないですかね。あれは車じゃ味わえないですから。一人で気ままにバイクを転がすのも、無線でバカ話しながら皆でツーリングするのも、それぞれ楽しさが違うのでどちらも好き。そうそう、妻も50歳で息子と一緒に大型二輪の免許取ったんですよ。家族でバイク旅行するのも楽しみですね。

※Instagramより

いつか故郷で屋台村イベントをやってみたい…!小浜を愛する支配人が思い描く未来予想図

今年30周年を迎えた小浜タウンホテル。支配人として営業を続ける中で印象的だった出来事はありますか?

田中さん:仕事とは関係ないんですけどNHKの『鶴瓶の家族に乾杯』という番組のロケで、笑福亭鶴瓶さんが訪ねてきたことですかね。その日は子どもたちの運動会で、福岡で保母をやっている長女が次女の応援に帰ってきていたり、義妹の子どもたちを預かったりしていたので賑やかだったからなのかな。鶴瓶さんはテレビまんまのいい人で、すごく貴重な経験をさせていただきました。

では最後に、田中さんが思い描く今後の展望を教えてください。

田中さん:以前、仲間とツーリングで鹿児島へ行ったときに「かごっまふるさと屋台村」というところに寄ったんです。黒豚、地鶏、海鮮、奄美料理、ラーメンといった小さな屋台風の店舗が30くらい軒を連ねていて、こんなイベントを小浜でできたら面白いなと感じたんですよ。

確かに、同じ県内の長崎市でも「つきまち長崎横丁」という同系統の飲食プロジェクトが進んでいることも鑑みると、屋台村というのはひとつの観光資源になっているのかもしれませんね。

田中さん:屋台村の良さは何といっても気軽さ。1件目で海鮮食べた後に、2件目で焼き鳥を肴に酒を飲み、3件目は〆のラーメン…、そんな楽しみ方をひとつのエリアでやれるのは大きな魅力だと思います。そして、相席した知らない人とのコミュニケーション。偶然、同じ店に座った者同士で話に花を咲かせることができるのも開放的な屋台ならではの光景ではないでしょうか。

※公式サイトより
温泉街・小浜を盛り上げる素敵な構想だと思います。

田中さん:構想というか、まだ妄想段階ですけどね(笑)。でも、当ホテルの平面駐車場を使って島原半島の農作物や地酒を味わえるような屋台村ができたらいいなと。かつてのメインストリートである城之下通りに面したこの場所で、歴史や風情を感じながらハシゴ酒するなんて最高じゃないですか。いつか実現できたら、たくさんの観光客が集う活気ある場所にしていきたいと思います。

大好きなバイクに乗って出かけた先で見つけた大きな夢。ビジネスホテルの支配人として30年もの間、たくさんの宿泊客を迎えてきた田中さんにとって、ふるさと・小浜に賑わいと繁盛を創り出すアイデアを想像することはとても楽しい時間だと話します。

「こうやったらいいんじゃないかとか、あそこと連携したらいいんじゃないかとか。そういうのを考えるとワクワクしますよね。でも、夢を実現するためにはまずは土台から。小浜タウンホテルに来てくださるお客様を大切に、一歩ずつ進めていきたいと思っています」

そんな田中さんにはプライベートでもでっかい夢が。それは「バイクに乗って55歳で北海道一周、66歳でアメリカのルート66を横断」というもの。気さくな人柄と親しみのある笑顔、そしてバイクへの情熱が溢れる田中さん。こんな素敵な支配人のいる小浜タウンホテルに、ぜひお越しください。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
ビジネスホテル小浜タウンホテル

長崎県雲仙市小浜町北本町877-6 ( Google MAP

営業時間:

チェックイン15:00、チェックアウト10:00

TEL: 0957-74-3590

URL:https://www.townhotel.co.jp/