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諫早市のコーヒー専門店「nai」のオーナー兼ロースターである近藤彰さんにさまざまなお話を伺うインタビューもいよいよ最終回。本記事では「nai」で取り扱っているコーヒー豆や商品について伺うとともに、コーヒー豆の表現追求とお客様の笑顔を大切にしている近藤さんが今後どのようなビジョンで事業を進めていくのかお聞きしました。
近藤さん:浅煎り、中煎り、中深煎り、深煎りの4種は大体並んでいます。豆の種類に合わせて煎り具合を変えている感じですね。ブレンド以外の豆は3ヶ月に1回くらいに変えています。
近藤さん:そうですね。インポーターの方に送っていただいた豆をカッピングして、どれくらいの煎り方がよさそうだとか考えます。国際的なコーヒーの点数というのもあって、それもしっかりつけながらどの豆を仕入れるか判断しています。
近藤さん:一番多いのは「保存方法」。僕はお客様が購入する時に必ず「どれくらいで飲みますか」って聞くんです。一ヶ月くらいで飲み切るという方であれば、エイジングの観点から常温保存をオススメしています。反対に1ヶ月以上かかる方には小分けにして冷凍保存してください、とお伝えしていますね。
近藤さん:めちゃくちゃ多いですね(笑)。この質問には1つだけコツを伝えています。それは「分量を量ること」です。
近藤さん:もちろん、家で自由に楽しまれるのであれば正確に量る必要はないかな、と思います。ただ、安定しておいしく淹れたいという場合は粉とお湯をきちんと量ることが重要。粉1に対してお湯16の割合が最も良い濃度になるので、1:16の分量で入れるだけで全く味が変わりますよ。
近藤さん:ドリップスタイルとディップスタイルの2種類を用意しています。自宅はもちろん職場や出先で手軽にコーヒーを楽しめるのが魅力ですね。
近藤さん:いろんなコーヒーの楽しみ方を提案できればと思い、同じ豆を使ったドリップとディップ2種類を考案しました。ドリップバッグは賞味期限を長めに設定しているので贈り物にも最適。オンラインショップではお歳暮や誕生日などにギフトボックスのご注文なさるお客様も多いんですよ。
近藤さん:モデルにした愛知のコーヒー専門店のように、ゆくゆくはコーヒーをメインにしたカフェを持ちたいなと考えています。僕にとってカフェって街のいろんな情報が集まってくる案内所というイメージ。そういう場所を諫早に作りたい、というのが今の夢ですね。
川が好きなので本明川を眺めながらコーヒーを楽しめるような場所だったら最高です、と笑う近藤さん。コーヒーの魅力を伝える草の根活動を続ける32歳のロースターが見つめる先には、地域に根差した人々の憩いの場所が思い描かれているようでした。
※取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市幸町13-17 ( Google MAP )
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TEL: 0957-46-5504