ハラトミート#2 量り売りだからこそ生まれるお客様とのコミュニケーション。それが精肉店最大の魅力

大村市中心部の空港通りに店を構える精肉店「ハラトミート」。厳選した国産肉のほか、自家製の加工食品や手作りの惣菜＆お弁当を販売する“まちのお肉屋さん”として、若者からご年配の方まで幅広い年齢層のお客様が足を運んでいます。

「10年前に独立する時に店の名前はなんにしようかと考えていたところ、私の苗字にお肉の“ミート”を足したら『ハラトミート』になるじゃないかと。ちょっとギャグみたいな話ですけど、原冨という名字で良かったなと思いましたね」

笑いながらそう教えてくださったのは代表の原冨政美さん。ハキハキした話し方とちゃきちゃきしたお人柄はまさに肉屋の大将という感じ。今回はそんな原冨代表に、量り売りの精肉店の魅力やハラトミートで扱っている商品についてインタビューを行いました。

大切な家族や気の合う仲間と過ごすひとときを厳選したお肉で彩っていきたい

原富さんが感じる量り売りの精肉店の魅力はなんでしょうか。

原冨さん：お客様とのコミュニケーション。パック詰めで販売しているスーパーと違い、50g、100gと使う分だけ購入できる量り売りはお客様と言葉のキャッチボールが生まれます。そのお肉はどういう風に調理したら美味しく食べられるのか、お客様が作りたい料理に合うお肉はどれなのか。そういった特徴を説明できるのが精肉店の強みだと感じています。

確かに相談しながらお肉を購入できるのはお客様にとってもメリットですね。

原冨さん：デジタル化が進んでして利便性が上がった分、希薄になった人と人との繋がり。でも、コロナ禍でリアルな他者との交流が制限されたことで、人とのコミュニケーションを大切にしようという人が増えているような気がします。最近は若い世代のお客様から「お肉の扱い方を知りたい」という質問も多いんですよ。

対面販売によるコミュニケーションと品質の高いお肉で信頼を積み重ねている、と。

原冨さん：そうですね。例えば、店舗の外にある“お肉の自動販売機”も「コロナで人がたくさんおったら店の中に入りきらん」というお客様の声を受けて設置したもの。せせりやホルモンなど当店自慢の手作り加工食品を24時間購入できるということで、コロナが落ち着いた今でもたくさんご利用いただいています。

ところで、店内のショーケースには牛・豚・鶏の精肉や手作りの加工食品が並んでいます。どんな商品があるのか教えていただけますか？

原冨さん：まず、九州産の国産牛。すき焼きにぴったりのカタ肉スライスや焼肉の定番・カルビ、こだわりの和牛ステーキ肉などをご用意しています。豚は島原半島の豊かな自然の中で育ったじげもん豚。質の良いとろけるような脂肪で風味豊かな味わいが特徴です。

鶏肉は長崎県産のハーブ鶏。臭みのなさと強い旨味が美味しいんですよね。

原冨さん：トンカツや味付けカルビ、とんちゃん、ローストビーフといった加工食品も全て店内で手作り。パック売りではありますが、絶品のホルモンや串類なども充実しています。

バラエティ豊かな精肉・手作り加工食品が揃っているハラトミート。特に人気のある商品を教えてください。

原冨さん：時期によって変わるのですが、ゴールデンウィークやお盆なんかは焼肉用のお肉が人気。特に予算に応じてお作りしている「焼肉セット（要予約）」は良く注文が入りますね。反対に、寒い季節になると多くなるのがしゃぶしゃぶやすき焼き用のお肉。オリジナルの自家製ローストビーフも年末年始にはたくさんご購入いただいています。

いや～、いいですねぇ。

原冨さん：連休や長期休暇はみんなで集まってワイワイできる特別な機会。それを大事にしたいという方が大村には多いのだと感じています。だからこそ、ハラトミートはお客様の信頼に応えるお肉を提供していきたい。これからも、大切な家族や気の合う仲間と過ごすひとときを、厳選した精肉や手作りの加工食品で彩っていきたいですね。