ハラトミート#1 肉の品質にとことんこだわり10年目。地域の皆さんに愛される大村の精肉店

東に自然豊かな多良山系の山々、西に夕日が美しい大村湾が広がる長崎県大村市。長崎や佐世保のベッドタウンとしても人気の高い県央の街で、揚げ物などの自家製惣菜や手づくりお弁当を扱う精肉店として愛されているのが「ハラトミート」です。

JR新大村駅と長崎空港をつなぐ空港通り沿いに建てられた店舗は、入り口の三角屋根とオレンジの看板が印象的。店内に入るとお揃いのポロシャツを着たスタッフの皆さんの「いらっしゃいませ！」という元気な声が響きます。

今年で10年目を迎えるハラトミートの代表を務めるのは原冨政美さん。精肉業界キャリア35年という肉のプロなんですよ。そんな原冨さんが経営するハラトミートの魅力に迫っていきたいと思います。

高品質な精肉と集客力の高い惣菜＆お弁当。2つの事業でお客様のおなかも心も満たします

原冨さんが精肉業界に入った経緯を教えてください。

原冨さん：子どものころからお肉が好きだったんです。それで農産物のことを勉強したいと農業高校に進学しました。畜産の勉強をしたり、実習でベーコンを作ったりするうちに農産物関連の仕事をしたいと思うようになり、ご縁をいただいて大村市内の精肉店で働くようになりました。

高校卒業から25年ほど勤められた原冨さん。独立をしようと考えた理由はなんだったのでしょうか。

原冨さん：タイミングですね。前の職場では店長という責任ある立場を任されていて仕事も充実していたのですが、ぼんやりと自分の店を持ってみたいなと考えていた。そのうちに私も40代に入り、子どもも手がかからない年齢になってきたこともあって、45歳で思い切って独立を決断しました。

2014年、大村市古賀島町に開業したハラトミート。まちのお肉屋さんとしてのこだわっていることを教えてください。

原冨さん：やっぱり「肉の品質」ですね。さわった時に脂でしっとりしているのが良い肉の証拠。35年のキャリアで培ってきたノウハウや繋がりを活かして、牛肉は国産牛、豚肉は島原のじげもん豚、鶏肉は長崎県産のハーブ鶏を仕入れているんですよ。

仕入れたブロック肉は店内で部位・用途に応じて切り分けて販売。美しい切り口の精肉がズラリと並ぶショーケースはワクワクします。

原冨さん：卸業者とは前の職場からの付き合いなので、私の肉の品質に対する理解が深いんですよ。なので、その品質は折り紙付き。持ち込む前にきちんと選別してくれますし、私が求めるクオリティの肉がない時は正直に伝えてくれるから信頼しているんです。だから、反対にこちらからは「良いものはちゃんと値段付けてね」と話しています。

長年の関係性が生んだ阿吽の呼吸がハラトミートの品質の良い品ぞろえに繋がっているんですね。ところで、昨年（2023年）は同じ町内の大通り沿いに店舗を移転なさいました。

原冨さん：リニューアルした理由は新しい事業として自家製惣菜や手作り弁当を展開したかったから。ここ数年の物価上昇の影響で、お客様一人当たりの購入量が減ってきたんですよね。量り売りの精肉店で一度に購入していただくことは売り上げに直轄する大きな問題。そこで集客力の高い惣菜やお弁当を始めてみようと考えました。

なるほど。

原冨さん：たくさんの人が出入りするお店ってワイワイと賑わっていて魅力的じゃないですか。だから、お客様の来店数を大事にしようと思ったんです。手軽に購入できる惣菜と人目に付きやすい空港通り沿いの店の相乗効果で来店数は右肩上がり。精肉販売と並ぶ新たな事業として軌道に乗りました。良いお肉を買いたい方も、うまい揚げ物を食べたい方も、ぜひ大村のハラトミートにお越しくださいね！