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醬油+あご出汁ベースの自家製タレに漬け込んだ昔ながらの本格からあげが味わえる「長崎からあげ初代たかまさ」。その経営の大きな特徴は「地域住民をターゲットにした実店舗」と「いろいろな場所で顧客を開拓できるキッチンカー」のハイブリッド事業であることです。
「諫早市福田町に店舗をオープンしたのは2019年4月。その後、遠方の人にも自慢のからあげを届けたいと同年12月に移動販売事業へ参入しました。キッチンカーではからあげ、ロングポテト、フルーツジュースを提供。イベンターさんから要請があればお弁当の販売も行っています」
白と黄色のツートンカラーが印象的なキッチンカーの前でそう教えてくれたのは代表の深田剛将さん。約5年の移動販売で各地に赴き、その美味しさでお客様の胃袋をがっちりと掴んできた結果、現在は長崎・佐賀の広いエリアでイベント等に招かれる人気キッチンカーとなりました。そんな「長崎からあげ初代たかまさ」の移動販売事業について深堀りしていきたいと思います。
深田さん:2019年4月に店舗をオープンしてから2ヶ月くらいは調子が良かったのですが、それ以降は売上が伸び悩んでいたんです。そこで考えた打開策が移動販売。店舗で待つだけではなく、自分たちがお客様のいるところへ出向いていくことで新規顧客の掘り起こしにつながるのではないかと一念発起し、キッチンカーを導入しました。
深田さん:でも最初は、場所がなくて本当に困りました。見かねた知人が所有している空き地に停めて売っていいぞと言ってくれて。細々とやりながらスーパーなどに売り込みを続け、少しずつ出店機会が増えていきました。今ではほぼ毎週末、長崎・佐賀のイベント出店で予定が埋まっているほど。本当にありがたいことだなと思っています。
深田さん:コロナ禍が始まる前の数か月間で地元スーパーからキッチンカーでの店頭販売を許可していただけたこともあり、自分でも本当に奇跡的なタイミングだったと思います。店舗の売り上げは自粛の影響を受けて落ち込んだ半面、移動販売は自粛期間のテイクアウト需要で好調。世界中が大変な時期でしたが、何とか乗り越えることができました。
深田さん:ひとつは遠方のお客様へからあげを届けることができること。例えば、定期的に出店している高来町のスーパーは常連さんも多く、火入れ前の開店準備の時間から並んでくださるんですよ。毎日出店しているわけではないので1人当たりの購入数も比較的たくさん。親子3世帯で暮らしている方は一度に30~40個くらい注文してくださることもありますね。
深田さん:もうひとつはお客様からのダイレクトな反応や感謝の言葉を受け取れること。特に初出店の商業施設やイベントでは新規客に提供できるのでワクワクします。そうそう、先日キッチンカーであるイベントに参加した時はこんなことがありました。ウチのからあげを購入したお客様が10分くらい経って戻ってこられたんですよ。
深田さん:神妙な面持ちだったので「どうしました?」と聞いたら、「すごく美味しかった。家族にも食べさせたいから持ち帰りで作ってほしい」って。めちゃくちゃ嬉しかったですよね。多様なフードブースがある中で「もう一回食べたい」「大切な人とシェアしたい」と思ってもらえるのは本当に自信になります。これからも旨いからあげをたくさんの人に届けられるよう、頑張っていきたいですね。
「Instagramには、『〇〇方面に来てください!』といったDMもよく届きます。そういった声を励みに、長崎・佐賀エリアのいろんな場所で出店しています」とほほ笑む深田代表。今日もツートンカラーのキッチンカーは東奔西走、あなたの街へ美味しいからあげを届けに走っています。
ちなみに、長崎からあげ初代たかまさの移動販売店に関する情報はInstagramにて随時更新中。お近くの商業施設やイベントに出店するかもしれませんので、ぜひフォローして情報をチェックしてくださいね♪
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市福田町6-8 ( Google MAP )
営業時間:
11:00~14:00、16:00~20:00(月曜定休)
諫早店/0957-23-5050、移動販売店/090-8915-9746