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まだ夜が明けきらない早朝6時。ショッピングセンター・コレモおおむらの一角にある手づくりパンのお店「ベーカリーショップdaidai」では、午前8時の開店時刻に向けて製造作業がスタートし、店内には焼き上がるパンの美味しい香りが漂っています。
2023年に惜しまれつつ閉店した市内の石窯ベーカリー「キートス」の伝統を引き継ぎ、今年(2024年)7月にオープンしたdaidai。キートスのファンはもちろん、市内外のパン好きの間でも話題となり開店初日には800人が来場。その食感と味わいにリピートする人が続出し、19日間で1万人が訪れる人気店となりました。
お子様連れのファミリー層から年配の方まで幅広いお客様が豊富な種類の手作りパンを求めてやってくるdaidai。本記事ではそんなdaidaiの美味しさの秘密を、副店長の山﨑やよいさんに教えていただきましたよ〜♪
山﨑さん:ひとつは小麦粉ですね。当店では食パンやフランスパンなどオーソドックスなパンから、惣菜パン、サンドイッチ、スイーツ系など約80種類を販売しているのですが、それぞれの商品の特徴に合わせて厳選。良質な小麦粉を使い分けることで最適な味わいや香りとなるように工夫しています。
山﨑さん:当店のパンのもちもち感の秘密はじっくりと時間をかけて熟成させた生地。長めに寝かせることで、もちもちとした食べ応えのある食感が生まれるだけでなく、口の中でより深い味わいが広がるんです。オーブンでの焼き方やフライヤーでの揚げ方にも力を入れていて、外はカリッと、中はふわふわになるように商品ごとに温度や時間を調整しています。
山﨑さん:当店が1日で焼き上げるパンの数は約2,000個。種類が豊富なのでオーブンに入れる順番などを工夫しながら、来店のピークが始まる午前11時前には全て陳列できるようにしています。日々、スタッフ一丸となって試行錯誤を繰り返しながら愛情込めて作っているdaidaiのパン。お客様においしかったよと言っていただけたり、SNSで紹介していただけたりするととても嬉しいですね。
山﨑さん:そうですね…。一番はやっぱり工房の本格石窯オーブンですね。スペインから直輸入したもので、遠赤外線で包み込むようにパンを焼くことができるのが大きな魅力。当店自慢の商品のひとつ、「石窯焼きクッキーシュー」の生地はこの石窯で焼き上げているんですよ。
山﨑さん:「石窯焼きアップルパイ」ですね。果肉がゴロッと入った自家製リンゴジャムとカスタードクリームをパイ生地で長方形に包み、石窯オーブンで焼き上げ。つやつや光るパイのサクサク食感とカスタードクリーム&リンゴジャムの絶妙なコンビネーションをお楽しみください。
山﨑さん:オープン当初からパイ生地やデザート系のパンが少なかったので、試作を重ねて9月から販売を開始しました。アップルパイ以外にも「ガーリックチーズブール」や「カメロンパン」、「ぷりぷりエビカツバーガー」など新作がズラリ。これから涼しくなってきたらクリームやチョコを使った商品も増やしていきたいと思っていますので、ぜひお気に入りの商品を探してみてくださいね。
パンを買いに来てくださった方を笑顔にしたい。スタッフ一同、そう思いながら日々営業しているというデイリーベーカリーdaidai。副店長の山﨑さんに手づくりパンの魅力を尋ねると、こんな答えが返ってきました。
「生地を丸めたり、延ばしたり、ねじったり…。いろいろな種類のパンを作っているからこそ、生地の配合や成形、焼成のどの工程もとても奥が深いんです。それに、お手本と同じように作っても焼きあがったパンはそれぞれ違う表情を見せてくれる。オーブンの扉を開ける時が一番ワクワクしますね」
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市東本町604 (コレモおおむら内) ( Google MAP )
営業時間:
8:00~19:00(月曜定休)
TEL: 0957-51-0398