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全国に250店舗以上を展開する韓国フライドチキンブランド・クリスピーチキンアンドトマト。2022年7月には長崎県初出店となる「クリスピーチキンアンドトマト長崎大村店」がオープンし、サクサクした食感のコリアンチキンを味わいに市内外から多くの人が足を運んでいます。
そんなクリスピーチキンアンドトマト長崎大村店を経営しているのがオーナーの田崎健剛さん。同店以外にも大村市内で1日3組限定のフレンチレストラン「NEKST Ken’s Style Cuisine Nagasaki」でシェフを務めるなど、生まれ育った大村で料理の腕をふるっています。
大村が好き、人が歓ぶことが好き、料理が好き。その想いを胸にご自身の夢を叶えた田崎オーナーの半生を追いながら、クリスピーチキンアンドトマト長崎大村店がオープンするまでの経緯をうかがって生きたいと思います。
田崎さん:料理好きの母の影響が大きいですね。小学生の頃、土曜日の夕食後に母やきょうだいと一緒にクレープやケーキなんかを作っていたんですよ。それがすごく楽しくて。日曜日に友達が家に遊びに来るとおやつの時間に自分たちが手伝ったお菓子をふるまって、喜んでくれたのも興味を持つきっかけだったと思います。
田崎さん:料理人になろうと決めたのは高校1年生の頃。フレンチに進みたいと考えて大阪の調理師専門学校に進学しました。ただ、好きという気持ちだけが先行していて料理の技術や食材の知識は全くなかった。最初はレタスとキャベツの違いもわからず、先生から「恥ずかしくないのか」なんて怒られていましたね。
田崎さん:しばらくは母が経営している会社の飲食事業を手伝っていました。ラーメン屋、おでん屋、から揚げ屋、居酒屋とフレンチ以外のいろいろな業態を経験できたことは大きな財産。自分は料理全般が好きなので「どうやったらもっとおいしくなるか」と味や調理方法の研究をしていました。
田崎さん:NEKST(ネクスト)では料理はすべておまかせで提供。全国の生産者から取り寄せた美味しい食材と創造力で満足のいくひとときを過ごしていただける空間になっています。「大村が好き、人が歓ぶことが好き、料理が好き」という想いがあったからこそ、紆余曲折がありながらもこうして夢を実現できたんじゃないかなと思っています。
田崎さん:韓国ではクリスピーチキンとビールの組み合わせがテッパンと言われるほど人気で、私も初めて食べたとき、食感と味に衝撃を受けたんですよ。フランチャイズのテイクアウト事業なので初期投資を抑えられること、そして長崎が未出店エリアだったこともあって県下初出店として挑戦することを決めました。
田崎さん:圧倒的に20~30代の女性が多くて7~8割は占めているんじゃないかと思います。週末や連休になると長崎・佐世保・諫早・島原・鹿島など大村市外からのお客様も多い。佐賀や福岡ナンバーの車が駐車場に並んでいることもたびたびで、遠くから足を運んでくださっている皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
田崎さん:恥ずかしながらオープン当初はあまり費用をかけられず用意したのはメニューとポスターだけ。看板すらありませんでした。集客としてやったことといえばビラ配り、ポスティング、Instagramの開設。それでも「やっと大村に来てくれた!」と来店してくださるお客様が多くて自分でも驚きました。
田崎さん:おかげさまで今は看板やLEDディスプレイを設置することができました。実はLEDディスプレイで放映している動画は妻が作ったもの。仕事の合間にクリエイティブなことをするのが楽しいみたいなんですよ。私がそういうことが不得手なので本当に助かっています。
国道34号線から一本中に入った住宅地に店舗を構えるクリスピーチキンアンドトマト長崎大村店。大通り沿いの店に比べると不利な立地にもかかわらず、週末には多くのお客様が訪れる大村のテイクアウト人気店へと成長しました。
「多い時には1日で50~60組くらい、1ヶ月で800組くらいのお客様がいらっしゃっています。国道のロードサイドじゃないのにかなり頑張っているほうじゃないかな。お客様の中にはSNSで商品を周知してくださる方もいらっしゃって本当にありがたい限りです」
屋号に使われているトマトの花言葉は「感謝」。美味しさを追求する情熱とお客様への感謝の気持ちを胸に、夫婦二人三脚でサクサクのコリアンチキンをお届けしています。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市西大村本町398 ( Google MAP )
営業時間:
12:00~20:30
TEL: 090-2021-0786