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熊本県八代市の中心市街地に店を構える「串揚げ旬菜晴」。オーナーの吉村嘉英さんが腕を振るう様々な創作居酒屋料理の数々は、八代市民はもちろん観光客や出張で訪れたビジネスマンの胃袋をがっちりと掴んでいます。
「自分は結構飽きっぽくて、ラーメン屋さんみたいにひとつの味を追求するというのは無理なんですよ。毎日違う食材を見たいし、違う串を揚げたいし・・・(笑)。仕入れ状況と私の気分次第でメニューががらりと変わるので、お品書きは毎日手書きで作っているんですよ」
同じ食材でも日々調理法を変えて提供しているという吉村さん。地元の新鮮な食材にこだわった一皿はお客様から「もう一回出してほしい」とリクエストが来るほど。そんな「串揚げ旬菜晴」のおすすめ料理を紹介していきますよ~。
吉村さん:まずは馬刺。ウチは直接牧場から仕入れているので、質は高く値段は安く提供しています。また部位の豊富さも自慢のひとつ。霜降りや赤身のほか、コーネ(たてがみ)、レバー、タン、心臓など8種類をご用意しています。今回は希少部位のタン刺しを召し上がっていただきましょう。
吉村さん:馬のタンって冷凍しないと薄切りにできないほど弾力性がすごいんですよ。だからこの薄さでもしっかりした噛み応え。淡白ながらも噛めば噛むほど旨味と甘みを舌の上で感じられます。各部位の盛り合わせやぴったりの日本酒もありますので、馬刺しで飲める幸せを感じてくださいね。
吉村さん:定番メニューの中でも人気が高いだし巻き卵。お皿の上でプルプルと揺れる卵焼きの中からは優しい味わいの出汁がじゅわ~っと溢れ出てきます。種類も「プレーン」のほかに「じゃこねぎ」と「ツナマヨ」がありますのでお好みでお選びください。
吉村さん:こちらは八代産のトマトを土佐酢につけたもので、さっぱりした味わいと冷たいのど越しが旨い、暑い日の酒のアテには最高の一品。実は私の母がトマトの選果場で働いているので、その縁で良いものを仕入れています。
吉村さん:では、八代産の朝採れアスパラガスの天ぷらはいかがでしょうか。アスパラガスは当店の定番食材のひとつで、そのみずみずしさはもちろん、甘さや香り、大きさなどすべてが感動もの。せっかくなので球磨エリアで採れたらっきょうの天ぷらと一緒にお召し上がりください。
吉村さん:ウチが新鮮なアスパラガスを提供できるのも農家さんとの繋がりがあるから。実は新規就農した高校時代の先輩がアスパラガスを生産しているので、朝採れたばかりのものを仕入れることができるんですよ。甘味を引き出す岩塩、優しい天つゆ、どちらにも合う晴の名物料理となっています。
吉村さん:5月から夏にかけてなら八代ソウルフード「真ジャク天ぷら」もおすすめですよ。ちなみに新鮮なシャクはボイル、天ぷら、唐揚げ、煮つけなど調理法もさまざま。漁師さん自らが直営している直売所で仕入れていますので、採れたてのおいしいシャクをリーズナブルに提供できるんですよ。
吉村さん:お、いいところに目を付けられましたね!牛ホルモン串揚げの特徴は何といってもそのぷりぷり食感。しっかりと下ごしらえしたホルモンは噛めば噛むほど脂の旨味があふれ出てきてウマいの一言。当店の看板商品のひとつですので、お品書きに載っているときはぜひ味わっていただきたいですね。
基本的に串揚げと天ぷらは同じフライヤーで同時に調理しないという吉村オーナー。パン粉とてんぷら粉という違う衣を纏っているからこそ、それぞれに最適な油の温度になるようフライヤーを調整しています。そんな揚げ物への情熱と同じくらい力を入れているのが日本酒です。
「自分が一番好きなお酒が日本酒なんですよ。なので、無農薬・鯉農法で育てた酒米で作った熊本の地酒『純米吟醸産山村』をはじめ、普段から10種類くらいの銘柄をご用意。毎年、新酒ができる冬の時期は楽しみで仕方ないんですよ」
その他にも、オーナーが愛してやまないサッポロ黒ラベルの生ビールや本格焼酎、梅酒、ワインなど豊富なドリンクを提供している串揚げ旬菜晴。注文した料理に最適なお酒も教えてくれますので、ぜひマリアージュを楽しんでくださいね。
取材・執筆/Komori Daigo
熊本県八代市本町1-7-12 梓会館1階 ( Google MAP )
営業時間:
18:00~last(定休日:月曜)
TEL: 0965-43-0088