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暮しを楽しむの手帖
旬彩葉琉舟#3 ここで食わずに八代のウマかもんは語れない!キャリア42年の大将が手がける人気メニューをいただきます♪

皆さんは外食でお店を選ぶ時、何を見て選んでいますか?グルメサイトやグルメ情報誌、そのお店のホームページやSNS・・・。多くの飲食店がさまざまな方法で集客を試みている令和の時代に、宣伝やPRを全くしていないにも関わらず、多くの人が足を運ぶ名店が八代市にあるんです。

それが本町二丁目にある居酒屋「旬彩葉琉舟(しゅんさいはるしゅう)」。料理人として42年のキャリアを持つ店主・吉田智司さんが調理する一皿は味も見た目も絶品。その美味しさは口コミで広がり、八代市民だけでなく出張中のビジネスマンや観光客も訪れるほどの人気店となっています。

そんな旬彩葉琉舟を代表する人気メニューを奥様の吉田貴美子さんにインタビュー。「せっかくなら実際に食べてみてください」と開店前にも関わらず2品用意してくださいました。ほっぺたが落ちるほど美味しかった記者の食レポ、ぜひぜひ最後までお読みください。

ふわふわジュワ~な「だし巻玉子」と脂のりが別次元「生銀だらの西京焼き」

旬彩葉琉舟の人気メニューの1つ目をお願いします!

貴美子さん:こちらの「だし巻玉子」ですね。常に提供している定番メニューのひとつで、ほとんどのお客様から注文いただいています。

このうっすらと焼き目のついた優しい色合い。箸を押し返すようなプルンとした弾力・・・!では早速、いただきます!

貴美子さん:焼いて巻くを繰り返すシンプルな料理なので、料理人の技術が顕著に出ると言われています。主人は10代の修業時代、布巾を使って焼き方・返し方を練習したそう。主人の料理人生が全て詰まっただし巻玉子なので、その美味しさに魅了される方も多いんですよ。

ふわっとした玉子焼きを口に運ぶと、とろっとした舌ざわり。この巻き方は家庭じゃ出せない。そして一口かむごとにジュワ~と染みでる出汁がすごく優しい味。まるで茶わん蒸しみたいですね。

貴美子さん:たっぷりの出汁を混ぜた卵液を使っているので、しっかりとした出汁の風味が味わえるのがポイント。やわらかく滑らかな食感もベテランならでは。薬味に大根おろしとマヨネーズを添えていますので、味変しながら楽しんでいただけます。

これは次の料理も期待大・・・!では続いて2つ目の人気メニューをご紹介ください。

貴美子さん:「生銀だらの西京焼き」です。銀だらはアラスカからカナダにかけての深海で獲れる大型魚。日本へは冷凍で輸入されるのが一般的なのですが、生銀だらは水揚げ場から新鮮なまま空輸で運ばれてきます。特徴は何といっても脂のノリ。これが西京焼きによく合うんです。

立ち上る湯気と一緒に味噌の芳醇な香りが漂ってきます。そしてこの盛り付け。日本の詫び寂を表現したようなアート性すら感じます。食べるのがもったいないですが、いただきましょう!

貴美子さん:一年中流通している銀だらでも十分美味しい西京焼きになるのですが、やっぱり生銀だらはひとつ上を行く美味しさ。生銀だらの西京焼きがメニュー表に載ったら、来店したお客様全員が注文するくらい根強い人気を誇る一皿となっています。

本当に脂が多くてうまいですね!ほろほろと崩れる柔らかい身と西京味噌の優しい味わいが口の中で得も言われぬハーモニーを奏でています。お酒にもご飯にもあう美味しさだ・・・!

貴美子さん:ありがとうございます。生銀だらは一尾丸々仕入れて捌いているので、タイミングによってカマを使った料理が提供できるんですよ。銀だらのカマは脂が抜群に乗っていて煮ても焼いても美味しい。メニューに書いてあるときはぜひ食べてみてくださいね。

「西京焼きは口の中が脂っぽくなりやすいので、はじかみや小エビの佃煮、地元の生産者さんが作られたラッキョウ漬けを添えてお口直しに。ちなみにラッキョウ漬けもすごく人気で、これをアテにお酒を飲む方がいらっしゃるほどなんですよ」

今回ご紹介しただし巻玉子や生銀ダラの西京焼き以外にも、秋冬シーズンに大人気のもつ鍋、新鮮な海の幸を使ったお刺身、お酒にぴったりの鶏肉料理など、季節ごとに八代の旬を感じるメニューを提供している旬彩葉琉舟。美味しい料理がたくさんありますので、お気に入りの一品を探してみてはいかがでしょうか。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
旬彩葉琉舟(はるしゅう)

熊本県八代市本町2丁目1-1 ( Google MAP

営業時間:

17時30分~22時(日曜日)

TEL: 0965-32-8894