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暮しを楽しむの手帖
ママさんドライ#3 見えない部分にこそ宿るプロの誇り。大村市の老舗クリーニング店が貫く「品質」へのこだわり

長崎県大村市富の原

突然ですが、皆さんはクリーニング店における「水洗い」と「ドライクリーニング」の違いをご存じでしょうか?

水や温水に洗剤を加えて洗うのが「水洗い」であるのに対し、石油系などの有機溶剤を使用して皮脂や油性の汚れを浮かせて落とすのが「ドライクリーニング」です。特にドライクリーニングは、スーツやウール、シルク、カシミヤといった水に弱く縮みやすいデリケートな素材に適しており、クリーニングと聞いてこちらをイメージする方も多いかもしれません。

そんなドライクリーニングの品質に並々ならぬこだわりを持ち、極上の仕上がりを追求しているのが大村市にある「ママさんドライ」です。今回は、その高品質を根底で支える数々のこだわりについて、統括部長の林田享さんにお話を伺いました。

妥協なき品質追求。厳しい溶剤管理が実現する「無臭」と「白さ」のドライクリーニング

ママさんドライでは「クリーニングの質」に徹底的にこだわっていらっしゃると伺いました。具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか?

享さん:「高品質な洗剤を使用すること」です。やはり品質の良いものを使えば、それだけ仕上がりが良くなりお客様に喜んでいただけます。資材屋さんから厳選して導入しているため当然コストはかかりますが、お客様の満足度には代えられません。そこは創業時から父が一切ブレずに貫いてきた部分でもあるんですよ。

ドライクリーニングにおける「溶剤の管理」も徹底されているとお聞きしました。

享さん:ドライクリーニングで使用する石油系溶剤は、捨てずに再利用していく必要があります。そのため、当社では毎日の洗濯業務が終了した後に必ず使用済みの溶剤を蒸留機にかけ、汚れをきれいに分離させています。また、機械のフィルターも圧力をチェックして定期的に交換するなど、手間をかけて溶剤の品質を高く保っているのです。

実際に、溶剤の成分や劣化状態を評価する定期分析においても、非常に優秀な数値を記録されているそうですね。

享さん:溶剤の汚れ度合いを示す「酸価」という指標があるのですが、一般的な基準値が0.3以下とされているところ、当社では0.06という低い数値を維持できています。常にきれいな状態を保ちながら洗うため、ドライクリーニング後の衣類にありがちな石油特有の嫌な臭いが付着することはほとんどありません。

「お客様からは見えない部分」だからこそ、一切手を抜かずに取り組まれているということですね。

享さん:おっしゃる通りです。「自分や家族の服を安心して洗えるか?」と自らに問いかけ、溶剤の品質を絶対に落とさないよう心がけています。また、白い服と色物を一緒に洗うことも決してありません。一枚一枚丁寧に、真心を込めて洗っていく。それがお客様の信頼に繋がり、高い満足度をいただけている理由なのだと感じています。

技術と想いを次世代へ。品質を担保する二重チェック体制と独自の抗菌加工

溶剤の品質管理以外にも、仕上がりに直結するこだわりがあれば教えてください。

享さん:直営店と本社工場が連携して行う「検品の二重チェック」ですね。本社工場には国家資格である「クリーニング師」が在籍しており、洗濯前の最終確認を必ずプロの目で行い、最適な洗い方を選別しています。もちろん、仕上げが完了した後の品物もすべてクリーニング師が確認。一点一点をこれだけ大事に扱っているという姿勢は、仕上がりを通じてお客様にもしっかり伝わっていると思います。

2021年からは、料金は据え置きのままで全品に「抗菌・抗ウイルス加工」を導入されたそうですね。

享さん:当時は新型コロナウイルスが猛威を振るい、多くの方が感染への不安を抱えていた時期でした。クリーニング店として直接的に感染を防ぐことはできませんが、「少しでもお客様に安心していただきたい」という想いから、ウイルスが付着しても不活化させる効果のある溶剤を新たに採用し、無料で加工を施すことにしたのです。

それもまた、「お客様に感動を与える」というママさんドライならではの素晴らしい取り組みのひとつですね。

享さん:ありがとうございます。この抗菌・抗ウイルス加工の溶剤は、もともとインフルエンザウイルス対策として研究・開発されたものなんですよ。毎年のように流行するインフルエンザに対しても高い効果があるとされているので、お客様のさらなる安心のために現在も継続して提供しています。

最後に、この記事を読んでいる読者の方へメッセージをお願いします。

享さん:クリーニング業とは、お客様が「衣」の面で安心して日常生活を送るために不可欠な業種だと思っています。だからこそ、創業から40年を越える長い歴史の中で培ってきた確かな技術と想いを、しっかりと受け継いでいくことが私たちの使命。スタッフを丁寧に教育し、技術レベルを絶対に落とさないよう、これからも一丸となって努力し続けていきたいですね。

ママさんドライでは、普段着の衣類だけでなく、布団やカーペットといった大物洗いにも広く対応しています。季節の変わり目に依頼が急増する寝具類は、基本的に自社工場で洗浄。肌ざわりが良くなる溶剤を使用することでふっくらと仕上げているほか、かさばらないよう真空パックにする便利なサービスも行っています。

一方で、カーペットや絨毯といった特殊な大型品は専門業者へ外注委託していますが、長いロール状のカーペットについては有料の保管サービスも実施。収納場所に困っているお客様から大変好評を得ているそうです。

決して妥協を許さない見えない部分での溶剤管理やライフスタイルに合わせたきめ細やかなサービス展開。お客様の「安心」と「満足」をどこまでも追求し続けるその真摯な姿勢こそが、ママさんドライが地域で長く愛され続ける最大の理由と言えるでしょう。

取材・執筆/KomoriDaigo

INFORMATION
ママさんドライ

長崎県大村市富の原2丁目59-4 ( Google MAP

営業時間:

【直営店全店】10:00~19:00(休憩時間14:00~15:00) 定休日:水曜日
【本社工場】 9:00~15:00 定休日 日曜日・祝日・水曜日
※直営店の情報は公式サイトをご覧ください

TEL: 0957-55-0793

URL:https://mamasandry-hayashida.com/