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皆さんは“ネオ大衆酒場”をご存じですか?昔ながらの懐かしい大衆酒場のノスタルジックな風情を残しつつも洗練されたモダンな雰囲気を持つ居酒屋のことで、若者や女性、家族連れ、カップルなど幅広い客層に親しまれています。
そんなネオ大衆酒場が2024年11月に大村市に誕生しました。その名も「大衆肉酒場RAKU」。リーズナブルな価格で長崎和牛とお酒を楽しむことができる店内には、女性やお一人様でも気楽に過ごすことができるよう明るくかわいいデザインを取り入れています。
大衆酒場感のあるテーブル席、半個室でくつろげるソファ席、白いタイルが映えるお洒落なカウンター席を用意している大衆肉酒場RAKU。店舗の前には駐車場もあり、グループや大人数でも利用もOKの同店の魅力について店長の沼瀬優大さんにインタビューを行いましたよ。
沼瀬さん:当店は20~40代の女性をメインターゲットに設定していて、よりたくさんの女性に“最高ランクの和牛を気軽にラクに楽しんでほしい”という想いから名付けました。お店を選ぶ時って「〇〇に行こうよ」って言うじゃないですか。それがウチの場合は「ラクに行こうよ」となる。名前がRAKUなのでゆったりと過ごせるようなイメージを持っていただけるんじゃないかと思っています。
沼瀬さん:実は、最初は「ミートマン」という名前で決まっていたんですよ。ただ、社内の女性陣の評価はイマイチ。かくいう私自身もちょっと違うなと思っていました。そんな時にひらめいたのが「大衆肉酒場RAKU」。その名前に込めた想いとコンセプトを伝えたところ、「それいいじゃん!」と採用されることになりました。
沼瀬さん:フロアのテーブルや丸椅子で大衆酒場を演出しながらも、地元デザイナーさんにお願いした手書きの黒板メニューPOPを飾ったり、落ち着いた雰囲気の壁紙に張り替えたりと女性が入りやすい空間を意識しました。特にカウンター席はすごくこだわって設置しましたので、興味のある方はぜひ座っていただけたら嬉しいですね。
沼瀬さん:カウンターの奥にあるソファ席はBurgるBurg時代のまま。1つの店舗の中にコンセプトが異なる2つの空間が存在している感じになって面白いなと思っています。あとはキッチンまわり。炭火焼のコンロをはじめリニューアル前のものをそのまま残しているので、本格的な炭火焼ステーキや炭火焼ハンバーグを楽しんでいただけますよ。
沼瀬さん:肉酒場と名乗るからには長崎の特産品である長崎和牛の美味しさを大村の人たちに伝えたい。だからこそ、肉の質にはかなりこだわっています。和牛はB.M.S (Beef Marbling Standard)というサシの入り方で12段階にランク分けされるのですが、RAKUで仕入れているのはA5ランクの中でもB.M.SのNo10~12の最高品質のものなんですよ。
沼瀬さん:ウチはあくまでも大衆肉酒場なので、質の良いお肉を気軽に楽しんでほしいがコンセプト。一口食べてもらえればわかると思いますが、とろけるような柔らかな舌触りと溢れ出る肉のうまみがたまりません。お客様からは「こんなに美味しい和牛をこの値段でいいの?」と驚きの声も。シンプルに塩や本わさびだけで最高にウマい、そんな長崎和牛をご用意しています。
沼瀬さん:BurgるBurgのオーナー・梶原さんが作っていたハンバーグを食べた時に本当に美味しくて。「これは絶対に残したい!」と思ったんです。
あとはInstagram。休業中のBurgるBurgのハンバーグを楽しみにしながら応援してくださっている人たちが大勢いらっしゃった。そうしたお客様の想いも含めて、ハンバーグとInstagramのアカウントの両方を継承しようと決心しました。
沼瀬さん:その通りです。BurgるBurgのハンバーグから味や形は踏襲しつつ、大衆肉酒場のメニューとしてお酒に合うようにRAKU流にアレンジ。分厚いハンバーグを切り分けて断面を鉄板で良く焼き、オーソドックスにソースで召し上がっていただきます。BurgるBurg時代のお客様も楽しみに来店してくださる2代目ハンバーグ。もっと美味しくできるよう研鑽を重ねていきたいですね。
基本的に営業中は厨房で調理していることが多いという沼瀬さんの大きな楽しみはホールスタッフが教えてくれるお客様の様子。「ニコニコしながら召し上がってます」「〇番テーブルさん、美味しいってすごく盛り上がってますよ」という言葉を聞くのが嬉しいと微笑みます。そんな店長の大きな目標のひとつがランチ営業を始めることです。
「前身のBurgるBurgではランチ営業をしていたこともあって、今でもお客様がお昼の時間帯にいらっしゃることがあるんですよ。今のところはごめんなさいと言っているのですが、ゆくゆくは復活できればと考えています」
ランチメニューをハンバーグにすることで必然的に仕込み量が増えるため一頭買いした和牛を店内で挽いてミンチにすることもできるのではないか、と目を輝かせる沼瀬さん。自身がBurgるBurgの味にほれ込んだからこそ、その復活にかける想いは人一倍強く輝いていました。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市水主町747-1 ( Google MAP )
営業時間:
【火~土曜日】17:30~23:00【日曜日】15:00~21:00
(定休日:月曜日及び第2・4日曜日)
TEL: 0957-47-9056