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創業180年を越える酒造会社・杵の川が社屋を構える諫早市土師野尾(はじのお)地区。高岳・八天岳・碁盤ノ辻といった山々に囲まれ、大村湾に注ぐ東大川の水源地がある自然豊かなエリアです。
土師野尾で汲み取った綺麗な地下水と諫早の風土が育んだ米を使用し、「杵の川」「黎明」「丁子屋」といった自社ブランドシリーズを製造している杵の川。なんと、今年(2023年)10月に敷地内にオープンしたばかりの「蔵元ファクトリーきのかわよかよか」では、杵の川のお酒の中でも一般には流通することのない生酒や季節限定酒などを味わうことができるんです!
そこで今回は、お酒好きの記者が蔵元に来たからこそ味わえる日本酒の飲み比べ。レポート形式でそのおいしさをお伝えしちゃいますよ~。
江口さん:「無濾過生原酒」というのは日本酒の製造過程である火入れ・加水・濾過を行っていないということ。つまり、何もしていない搾りたてそのままの味わいを楽しんでいただけるのが特徴です。調整していないのでアルコール度数も18度と高めですが、その分、華やかな香りを楽しんでいただけますよ。
江口さん:通常の大吟醸と比べると粗さは残っているのですが、それも無濾過生原酒の魅力の1つですね。ちなみに、ウチの酒づくりに使用するのはすべて地下水(伏流水)。仕込み水にこだわることで旨い酒を造り続けてきました。この自然豊かな土師野尾という土地は杵の川にとって重要な場所なんですよ。
江口さん:では、グラスを取り替えますね。・・・こちらは杵の川の主力商品の1つ「特別純米 磨き60」の生原酒になります。磨き60は平成29年度福岡国税局酒類鑑評会純米酒の部で大賞(第一位)をいただいた商品で、穏やかで落ち着いた香りと滑らかな口あたりが魅力。ここでしか飲めないものなので、ぜひ味わってみてください。
江口さん:磨き60は酸味と甘みのバランスの良い食中酒として冷やからお燗まで幅広く楽しめるのが特徴。調整前の生原酒はその香り・甘さ・うま味がより際立って感じますよね。
江口さん:ありがとうございます。ところで、まだ王冠が2つ残っていらっしゃいますね。せっかくなので甘酒も飲んでみませんか?
江口さん:長年、酒造りに携わる職人が米麹から丁寧に作る甘酒なので、甘くて飲みやすいのが杵の川の甘酒の特徴。お子様や「甘酒は苦手で・・・」というお客様もウチのは「おいしい」と召し上がっていただけるんですよ。ノンアルコールなのでハンドルキーパーの方からの注文も多いですね。
江口さん:甘酒は無添加の発酵食品なのでとても身体にいい。寒い季節にはレンジで温めてホットで楽しんだり、ヨーグルトに混ぜてパワーフードとして食したり・・・。手軽にライフスタイルに取り入れることができるのも甘酒の魅力かなと思います。
いかがだったでしょうか。「蔵元ファクトリーきのかわよかよか」の営業時間は10時~18時。事前に直売所で専用の升に入った王冠10個セット(税込1,000円)を購入し、バーエリアで王冠を使ってドリンクの注文を行います。
直売所で購入したおつまみもバーカウンターで召し上がっていただけますので一緒にお酒を楽しんだり、甘酒ジェラートをお子様と一緒に食べたりすることも可能(直売所でご購入のボトルを開封してのご飲食は不可)。バーで提供するお酒の種類は固定ではなく時期によって変わりますので、メニュー表を見ながらスタッフの方に特徴を聞いてみるのがお勧めです。
ただ、お酒ですので車を運転する方にはご提供ができません。公共交通機関でお越しいただくか、ハンドルキーパーの方は甘酒で楽しんでくださいね。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市土師野尾町17番地4 ( Google MAP )
営業時間:
10時~18時
TEL: 0120-833-123