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長崎県大村市玖島
2017年の開業以来、変わらぬ定番の味を守りながらも、常に新しい美味しさを追求し続けている大村市の「あさころパン」。訪れるたびに「あ、こんなパンが出てる!」という新しい発見があるのも、多くのお客様がここに通う理由のひとつです。
そこで今回は、2025年に誕生、または大幅リニューアルしたパンの中から、店主の奥様である北川麻衣子さんが自信を持ってオススメする3つの商品をご紹介。常連さんが買い占めるほど大反響を呼んだ「チーズベーグル」や形を変えて劇的に進化した「塩バターパン」など、あさころパンの新たな魅力に迫ります。
麻衣子さん:ひとつ目は「チーズベーグル」です。食パン用の柔らかい生地で作ったプレーンベーグルから派生した商品なのですが、これが予想以上の大ヒット作になりました。もともと当店のベーグルは、発酵などを調整することで「モチモチ感」と「歯切れの良さ」を両立させていたのですが、そのベースにチーズを加えてみたところ、相性が抜群だったんです。
麻衣子さん:「美味しすぎる!」と衝撃を受けられて、陳列していたチーズベーグルをすべて購入された常連さんもいらっしゃるくらいなんです(笑)。パンというより、もはや「チーズ餅」のようなモッチモチの食感が評価されたのかなと感じています。ちなみに、私も今のイチオシはこのチーズベーグルなんですよ。

麻衣子さん: 2つ目は「塩バターパン」です。こちらは新作というよりは“形”の大幅リニューアルですね。オープン当初からずっとロールパンのような形状で提供してきたのですが、「もっと美味しさを引き出せるんじゃないか」と試行錯誤を繰り返し、今の形にたどり着きました。
麻衣子さん:リニューアル後は、パン全体にバターが行き渡る平たい形状になりました。最大の変化は食感です。焼く際に染み出したバターの油脂で底面が揚げ焼きのようになり、外はカリッ、パリッ、噛むと中からジュワッとバターと塩の風味が広がるんです。「形だけでここまで味が変わるのか」と私自身も驚きましたし、実際、リニューアルしてからの方が人気は高まっています。

麻衣子さん:こちらも形を大幅にリニューアルしたフランスパンの「チョコレート」です。見た目はそこまでチョコ感がないのですが、中にはゴロっとした塊でチョコが入っていて、包丁で切るとまるで地層のような断面になっているんですよ。チョコの風味もしっかりと味わえるので、甘党の方やチョコ好きさんには「待ってました!」と大変満足していただいています。
麻衣子さん:そうですね。小さな店舗なのでお目当てのパンが売り切れていることもあるのですが、「いつも同じパンを選びがちだから、売り切れていると新しいパンとの出会いがあってラッキーなの」と仰ってくださる常連さんもいて…。本当にありがたい限りです。

麻衣子さん:「パインパン」ですね(笑)。学校給食のイメージがあると思うのですが、当店のパインパンはしっとりとした口どけの良い生地に、ドライフルーツのパインがたっぷりと入っていて、本当に美味しいんです。見た目は普通のコッペパンなので、ウチのパンの中で一番地味なんですけど(笑)。味や食感は一味も二味も違うので、騙されたと思ってぜひ一度食べていただきたい自信作です。

パンを購入した方が、みんな笑顔で扉を開けて出ていくのが印象的な「あさころパン」。インタビュー後に、来店したお客様にその魅力を尋ねると、「美味しいと同じくらい優しい」「食べる時間も充実させてくれる味」と教えてくださいました。中には、「地域の子どもたちの成長を見守ってくださっているのがわかる」という声も。
あさころパンは単なるパン屋さんを超えて、地域の暮らしに寄り添う「美味しくて優しい場所」になっているようです。次回は最終回。あさころパンがチャレンジする「食品ロスへの取り組み」と、これからの展望をご紹介します。
取材・執筆/KomoriDaigo

長崎県大村市玖島1-62-6 ( Google MAP )
営業時間:
9:30-19:00(定休日:日、月、祝/時々不定休)
TEL: 0957-54-3525