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暮しを楽しむの手帖
あさころパン#2 食パンがスルスルおなかに入っていく!?

2017年にオープンし、大村の小さなパン屋さんとして人気を集めているあさころパン。
店内には豊富な種類のパンが所狭しと並んでいて、毎日、お客様が思い思いのパンを購入しています。

今回はパン職人のご主人と一緒にあさころパンを経営している北川麻衣子さんに、あさころパンの人気商品やオススメ商品、これからの期間限定商品についてお話を聞いてみたいと思います。

スルスル食べられる食パン&スライムみたいな生地から作るフランスのロデヴ

パンの原料となる小麦粉は何を使っていらっしゃるのでしょうか。

北川さん:食パンのメインの粉として「キタノカオリ」という北海道産の小麦粉を使っています。

では、製法のこだわりは何でしょうか?

北川さん:口当たりを良くするために「水分をしっかり生地に入れる」ということを努力しています。お客様からはスルスル口に入っていくからいくらでも食べられると言っていただいています。

パンを食べるときにスルスルという擬音を使うのは不思議な感じがします。
せっかくなので、そんないくらでも食べられるという評判の食パンをいただいてみたいと思います。(モグモグ・・・)
えっ、こんなにしっとりしてるんですか・・・!?確かにこれは何枚でも食べられそうです。

北川さん:添加物はもちろん卵と乳を使わず、小麦本来の甘さを活かしたシンプルな味になっています。毎日の食事だからこそお客様においしいパンを届けるために工夫を続けるというのが特徴だと思うのですが、主人はパン屋としては“当たり前のこと”だと考えているのでこだわりだと思っていなかったりします(笑)。

ご主人のパン職人としての矜持のようなものを感じますね~。
では、そんなあさころパンで人気のパンを教えていただけますか?

北川さん:まず食パン。それから主人の祖母が経営していたあんこ屋さんのあんこを使ったあんパンやあんバターフランスパン。きび糖を使った島クリームパン。このあたりがすごく人気ですね。それから、私がオススメしたいのは「パン・ド・ロデヴ」。外はカリッと中はもちもちの食感が特徴の、日本人でも食べやすいフランスのパンですね。

こちらもせっかくなのでいただいてみようと思います。
(モグモグ・・・)これは食べやすいですね~!
外側はバゲットほど固くなく、内側は口当たりの良さを感じます。

北川さん:「パン・ド・ロデヴ」は高加水ハードパンとも呼ばれています。パン業界では“スープのような生地”と言われるほど水分をかなり多く含んだ生地を、高温の窯の水蒸気で一気に焼き上げるという製法で作っています。

なんというか、スライムみたいな生地ですね。
パン生地というとふっくらというイメージだったのでかなり衝撃です。

北川さん:ウチの「パン・ド・ロデヴ」は種類も豊富なので、県外からご購入に来てくださるお客様もたくさんいらっしゃいます。

では最後に、これからの季節限定で販売する商品の情報を教えていただけますか?

北川さん:1つはすり潰した栗が入ったあんこ玉をパン生地で薄く包んだ「栗のアンパン」。もう1つは「シュトーレン」ですね。特にシュトーレンは1年の締めくくりとして楽しみにしてくださっているお客様がいらっしゃいます。ありがたいことに毎年たくさんの注文をいただくので、今年も気合を入れて作っていきたいともいます。

画像はInstagramより

今回紹介した商品以外にもたくさんの種類のパンを作っているあさころパン。店内にはおいしくて魅力的なパンがところせましと並んでいるので、選ぶだけでも幸せな気持ちになれますよ。ぜひ、アナタの推しパンを見つけてみてくださいね。

次回は大村・玖島をアピールするために商品化した話題の「五色塀あんぱん」の開発秘話についてお話を伺っていきます。

※取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
あさころパン

長崎県大村市玖島1-62-6 ( Google MAP

営業時間:

9:30-19:00(定休日:日、月、祝/時々不定休)

TEL: 0957-54-3525