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暮しを楽しむの手帖
すずめの食堂#3 小浜温泉で味わう朝と昼のオススメメニュー。地元食材が光る優しい味

長崎県雲仙市小浜町北本町

今年(2026年)3月、長崎県雲仙市にある小浜温泉に夫婦が営む小さな食堂、「すずめの食堂」がオープンしました。営業時間は朝(8:00~10:00)と昼(11:30~14:30)のみという珍しいスタイルながら、地産地消と無添加にこだわった料理で多くのお客様の心と胃袋をつかんでいます。

「小浜温泉は素泊まりプランをやっている宿も多いので、旅行客の皆さんに寄り添えればという想いから朝の営業を決めました。最近は当店を目的に小浜へ来てくださる方もいらっしゃるので本当に嬉しいですね」

そう語るのは店主の坂元忠相さん。やわらかな笑顔が印象的な坂元さんが日々腕を振るう一皿はどれも自信作ばかりです。今回は、そんな「すずめの食堂」の朝ごはん・昼ごはんそれぞれのオススメメニューをご紹介します。

出汁の香りに癒される。すずめの食堂の朝ごはん

まずは朝食メニューについてご紹介ください。

坂元さん:まず、和定食は3種類。自家製の麹調味料でマリネした後に低温調理で5~6時間じっくりと火入れした自家製ハムを使った「自家製ハムエッグ定食」、地元で獲れた魚介の焼き魚や煮つけなど日替わりで楽しめる人気No.1の「朝のおまかせ定食」、長崎のブランド卵・太陽卵で作っただし巻きたまごの上に雲仙あかね豚の甘煮と優しいお出汁をかけた「肉だし巻き定食」です。

どれも温泉街の朝にぴったりの優しい料理ばかりですね。

坂元さん:肉だし巻きは私が移住する前に住んでいた大阪の名物「肉吸い」をヒントに考案しました。あと、和朝食でセットになっている味噌汁にもこだわりがあって、使っているのは島原の吾妻みそ。国産の麦、大豆、天然塩を使った低塩分のまろやかな味わいが特徴なので、そのしみわたるような風味を味わっていただくために必ず注文が入ってから出汁に溶くようにしています。

では、洋朝食はいかがでしょうか。

坂元さん:洋朝食は2種類。自家製ロースハムと目玉焼きというシンプルながら満足感のある「トースト&自家製ハムエッグ」、削りたてのナチュラルチーズがトロリと美味しい「ピザトースト」をご用意しています。温泉地の朝というロケーションだからか、9割くらいのお客様が和を選ばれるのですが、小さいお子様連れや海外の方などは洋朝食を選んでくださいますね。

ドレッシングやマヨネーズまで自家製にこだわっていらっしゃいます。

坂元さん:例えば、麹にんじんドレッシングは、にんじんをハンドブレンダーで細かくつぶしたあと、自家製麹調味料とワインビネガーを加えて作っていて、すごく好評なんですよ。あと、和・洋ともにドリンクセットにできるのですが、外国人の方からはハーブや果物を有機砂糖やシロップに漬け込んだ濃縮飲料を炭酸水で割った「有機コーディアルソーダ」をよくご注文いただいています。

人気のデリカランチに看板のローストポーク。お昼はお弁当もやってます♪

続いて、昼食メニューについて教えてください。

坂元さん:昼はイートインのランチ3種類に加えて、テイクアウトのお弁当をご用意しています。「本日のランチ」は日替わりのおかず+ごはん・汁物・サラダのセット、人気No.1の「デリカランチ」は主菜のおかずに数種類の副菜が小鉢で楽しめるセットで女性人気の高いメニューです。おかずを日々変えて、「今日はなにかな?」と楽しみにしてくださる方も多いんですよ。

個人的には「自家製ローストポーク定食」が気になります。

坂元さん:こちらは雲仙のブランド肉・長崎じげもん豚を、低温調理でしっとりとしたローストポークに仕上げました。ソースももちろん自家製で、小浜温泉ワイナリーの雲仙みかんワインを使用した自家製玉ねぎソースとなっています。とろけるような甘い脂身、柔らかい肉質、そしてみかんの酸味が奏でるハーモニーの虜になったお客様もいらっしゃるほどです。

※Instagramより
お弁当も人気だそうですね。

坂元さん:日によって波はありますが、おかげさまで弁当も少しずつ認知されてきているようです。「すずめの食堂」のお弁当は日替わり。豚ロース肉のケチャップ焼きやお好み焼き、ミンチカツ&だし巻き、おにぎりセットなど、基本的に2~3種ほどを並べています。朝の和定食やランチメニューもそうですが、お客様に飽きが来ないようにローテーションしているのが一番の工夫ですね。

それでは最後に読者の皆様へ、すずめの食堂の朝ごはん、昼ごはんのPRをお願いします。

坂元さん:私たちは「気軽に美味しいごはんが食べられて、お腹も心も満たされる」食堂を目指しています。ただ、小浜温泉の路地裏にある夫婦2人で営んでいる、11席の小さな食堂ですので、イートインもテイクアウトも数量が限られており、日によっては売り切れの場合があります。お電話でのご予約(090-7705-0645)も承っておりますので、活用していただければ幸いです。

なんと取材の最後には、ランチ人気No.1メニュー「デリカランチ」をいただきました。この日の主菜は雲仙しまばら鶏の柚子胡椒味噌焼き。副菜には豆腐のめかぶかけ、カツオのたたき、かぼちゃの炊いたん(煮物)、オクラのごま和えが並びます。

まずはメインの鶏の柚子胡椒味噌焼きをパクリ。自家製の麹調味料に漬け込むことで肉本来の旨味が引き上げられるだけでなく、しっとりと柔らかな食感に仕上がっています。口全体に広がる鶏肉のジューシーさに、自然にご飯茶碗へ箸が伸びるのは日本人に刻み込まれたDNA。ホカホカの白米も地元で収穫されたものをガスで炊き上げており、坂元さんの手掛けた料理との相性が抜群です。

彩り豊かな波佐見焼の器に盛られていることもあって、見た目からも楽しめるのも魅力のひとつ。自慢の味噌汁は野菜の甘味と出汁の旨味、そして味噌の風味と全てがバランスよく、なんだかとても懐かしい、ほっとする家庭の味でした。

坂元さんが大切にする”手間ひまかけた味”を堪能できる「すずめの食堂」。ぜひ小浜を訪れた際は、朝と昼、両方の顔をのぞきに足を運んでみてください。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
すずめの食堂

長崎県雲仙市小浜町北本町905-22-4 ( Google MAP

営業時間:

朝 8:00~10:00、昼11:30~14:30
※定休日/月・火及び第1・3水曜

TEL: 090-7705-0645