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崎県雲仙市小浜町
島原半島の海沿いにある、湯けむり漂う温泉街として人気の小浜温泉。長崎県内外から訪れる多くの観光客が、旅の思い出を求めて立ち寄るのがお土産処「小浜海産」です。
2024年にリニューアルオープンした明るい店内には、天然の長崎産いりこや特製タレと混ぜて作る手作りの「温泉つくだに」といった小浜らしい海産加工品がズラリ。さらに、カステラや湯せんぺいといった長崎銘菓も充実しています。
子ども向けの駄菓子や店頭の蒸し窯でアツアツに仕上がる温泉たまごなど、バラエティに富んだ品ぞろえが魅力の小浜海産。そんな同店が2026年から新しい取り組みを始めたということで、常務の山下健太郎さんにお話を伺いました。

山下さん:実は、店内で「湯せんぺいの製造」を始めたんです。きっかけは、1910年に創業された三宅商店(雲仙市小浜町)さんから事業継承の打診を受けたこと。小浜温泉の伝統である湯せんぺいを残していきたいという三宅さんの熱い想いをお聞きし、100年以上に渡って愛されてきたその味を私たちが受け継いでいこうと決心しました。
山下さん:湯せんぺいは、小麦粉、卵、砂糖、温泉水を生地に練り込み、専用の金型で焼き上げます。3代続いた三宅商店の味をしっかりと継承できるよう、一から丁寧に作り方を学びました。また、せっかくなら湯せんぺいが焼き上がる様子をお客様にもご覧いただきたいと考え、店内を改装してお店の一角に工房を設けたんですよ。

山下さん:はい、こちらも三宅商店さんで長年大切に使われてきたものです。素朴な味わいとサクッとした軽い歯ざわりを存分に楽しんでいただけるよう、職人が丁寧に手焼きで仕上げています。週末や祝日には朝から焼いているため、店内中に甘い香りが広がり「すごく良い匂いがしますね」と嬉しいお言葉をいただいているんですよ。
山下さん:おかげさまで、今では当店の人気No.1商品となっています。やはり、工房の様子を実際に見ることができるため、興味を持ってくださる方が多い印象ですね。お土産や贈り物に最適な「箱湯せんぺい」を筆頭に、不揃いながらお得な「お徳用湯せんぺい」や“耳”の部分を集めた「湯せんぺいのみみ」など、売れ行きは非常に好調です。

山下さん:そうなんです。例えば「耳付き特大湯せんぺい」もそのひとつ。金型1つで9枚のせんぺいができるのですが、それを丸くカットせず、繋がったままのビッグサイズで販売してご好評いただいています。ほかにも、金型に油を引いて最初に焼き上げる数量限定の「一番せんぺい」も、ひときわ香ばしくておいしいですよ。
山下さん:小浜海産では、手焼きの湯せんぺいのほかにも地元・島原の名産品や加工品、長崎らしい土産物など幅広い商品を取り扱っています。店頭の蒸し窯でつくる「温泉たまご」や「温泉肉まん」、「湯せんぺいアイス」といった食べ歩きフードもご用意していますので、温泉街の散策や島原半島のドライブの途中に、ぜひお立ち寄りください。

100年以上の歴史を持つ地元老舗の味を未来へつなぐため、店内に工房を設けた小浜海産の新たな挑戦。店内に広がる甘く香ばしい匂いとサクッと軽い食感のできたて湯せんぺいは、小浜温泉を訪れる人々に新しい思い出を提供しているようです。
長崎の海の恵みから地元銘菓、そして食べ歩きフードまで、地域の魅力がズラリと並ぶ店内は、眺めているだけでも心が弾みます。店の前には無料駐車場もありますので、島原半島を訪れた際は、伝統と活気が交差する小浜海産へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
取材・執筆/Komori Daigo

長崎県雲仙市小浜町マリーナ20-3 ( Google MAP )
営業時間:
平日9:00~17:00、土日祝9:00~18:00
TEL: 0957-74-5311