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長崎県大村市にあるイタリアン料理店「イル ロスパッチョ」がオープンしたのは2012年。以来、本格的なナポリピッツァや地元の食材を活かしたパスタを楽しむことができるとたくさんのお客様が足を運んでいます。
オーナーの富永望さんが「故郷に田舎の雰囲気が漂うイタリアンレストランを作りたい」と決心したが30歳の頃。5年間、大阪のピッツァリア(ピザ専門店)で修業を重ね、時にはイタリアへと足を運んで料理人として腕と知識を磨きた富永さんが35歳の時に、念願の独立オープンを果たしました。
2022年10月には節目となる10周年のアニバーサリーを迎えたイル ロスパッチョ。そこで富永オーナーに、大村のピッツェリアとして営業してきた10年を振り返りつつこれからの展望についてお伺いしました。
富永さん:基本的なメニューはランチ・ディナーで変化はありません。すべてのピザ、パスタ、窯焼きメニューにはイタリアのお惣菜か季節のサラダが付いてきます。ランチ限定なのがセットメニュー。ドリンクやドルチェ(デザート)をお得に召し上がっていただけます。
富永さん:ディナータイムにセットは設けていない代わりに、単品の日替わりメニューやコース料理を提供しています。また、薪窯の熱は夜の方が安定しているので、個人的にはピザや窯焼きメニューはディナーの方がより一層美味しく味わっていただけると思います。
富永さん:ピザと窯焼きメニューについてはテイクアウトも行っていて、ランチ・ディナーの時間帯(11:30~14:00/17:30~21:30)に対応が可能。ピザは3枚までなら当日のご注文でも承っています。4枚以上のピザや窯焼きメニューについては前日までのご予約をお願いしています。
富永さん:ミシュランプレートは思い出深いですね。ある日突然ミシュランの方が来店されて食事されるんですよ。名刺もらった時には本当に驚きました。やっぱりミシュランや食べログってお客様にとって大きな信頼できる指標の1つじゃないですか。新規のご来店が増えたり、観光客の方がいらっしゃったり。美味しいイタリアンの店として選んでいただきやすくなったのかなと感じています。
富永さん:この店の味やサービスを評価していただいて嬉しい気持ちはもちろんありましたが、それ以上に「お客様の高い期待に応えられるようレベルアップしていかないと」という思いに身が引き締まる思いです。
富永さん:おかげさまで昨年(2022年)オープン10周年を迎えることができました。その月日の中で私自身も、店のまわりも、社会情勢もずいぶんと変わったと感じています。今の私の目標は「イタリアンレストランの敷居を下げるような地元の皆さんが行きやすい店にしていくこと」。カップルや夫婦、ご年配の方、小さいお子連れなどいろんな方が美味しい時間を過ごしていただけるような場所にできればと考えています。
富永さん:元々、この店のコンセプトは「自然に囲まれた田舎のイタリアン」。映えやラグジュアリーみたいな部分は高級店やオシャレなお店にお任せしていいと思っています。南イタリアの陽気さや素朴さを味に表現し追求していくのが私の進むべき道。いろんなイタリア料理店、ピザ専門店があることは良いことですし、その中で足を運んでいただけるようこれからも頑張っていきたいですね。
「10周年の際には家族・スタッフ・お客様とともにお祝いをし、節目の年を迎えることができたことを本当に嬉しく感じました。11年目からは『いつも変わらぬ心のこもった料理、サービスでお客様と地域を幸せに』をモットーにやっていきたいと思います」
手で延ばしたピザ生地に食材をのせて薪窯へ。長崎の大地の恵み、海の幸の素材をシンプルに焼き上げ続ける富永さん。そのやさしい眼差しは“お客様の笑顔と地域への貢献が飲食店の幸せなのだ”と雄弁に物語っているようでした。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市坂口町520-3 ( Google MAP )
営業時間:
営業時間:ランチ11:30~14:00、ディナー17:30~21:30(月曜定休/不定休あり)
TEL: 0957-52-5056