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暮しを楽しむの手帖
ケーキショップジタン福田店#2 季節のイベントや誕生日を彩る「諫早を旅するケーキ」

長崎県諫早市の中心部に店舗を構えるケーキショップジタン福田店。屋号に用いられている「ジタン(gitan)」は「ジプシー(gypsy/移動型民族)」のフランス語表現であり、“諫早のいろいろなお客様のもとへ旅をする”=“ケーキショップジタンの味をたくさんの方に食べていただきたい”という想いが込められています。

2024年には30周年を迎える同店。そこで今回は同店のオープンから在籍している代表の横島三鶴さんに、開店当初のエピソードやバースデーケーキ、各種イベント商品等についてお話を伺いました。

季節のイベントは半年ほど前から準備をしています

横島さんはケーキショップジタン福田店がオープンした1994年から在籍していらっしゃいました。開店当初で印象深かったことは何ですか?

横島さん:寝てられないくらい忙しかったですね(笑)。当時はパティシエの先輩とスタッフ3~4人くらいでやっていたのですが、先輩の指示を受けながら私たちが動いていたので作業効率は悪かったんじゃないかな。ケーキを作るにしてもクッキー作るにしても1つ1つ手作業ですから時間がかかるんですよ。生地づくりも粉と砂糖と卵の段階からスタートですし。

それだけ大盛況だったということですね。

横島さん:そうですね。あと、30年ほど前ですから設備も自動的なものが少なかったんです。例えば、今の機械はデジタルでいろんな設定ができたりオートで空気を抜いてくれたりするのですが、あの頃はダイヤルで時間や火の調整をしていましたね。スポンジの立ち上がりも目視して判断が必要だったり、温めるのも肌感覚だったり・・・。今はそういう部分を機械が補ってくれるので助かっています。

ご年配の方から若いファミリーまで幅広い年齢層のお客様がいらっしゃっています。

横島さん:オープンの頃からご来店いただいているお客様が多いのは当店の自慢ですね。あとは20~30代くらいの方が「子どもの頃によく食べました」ってお買い求めになることもあって。子どもの頃に味わった美味しさをご自分のお子さんにも食べさせたいというお気持ちを感じてこちらも嬉しくなりますね。

バースデーケーキのご注文も多いのではないですか?

横島さん:そうですね。大切な日をお祝いするケーキなのでしっかりとヒアリングするようにしています。生クリームがいいのか、チョコレートがいいのか、それともタルトがいいのか・・・。サイズやご予算も伺いながらご要望に沿ったバースデーケーキになるよう、材料を組み合わせながら心を込めて作っています。

画像はInstagramより
ハロウィンやクリスマスなど季節のイベントはケーキショップにとって大きな商機だと思います。お客様を満足させるために工夫していらっしゃることはありますか?

横島さん:イベントの半年前くらいまでには内容やパッケージを決めるということ。どのお店でもイベント商品を出すので早めに決めて資材の確保をすることが一番大事だと考えています。クリスマスケーキだったら企画を固めるのが6、7月。ハロウィンが終わったら予約開始できるように進めていますね。

計画的に1年間のスケジュールをしっかり立てていらっしゃると。

横島さん:その通り。あとはご来店されたお客様にワクワク感を持っていただけるように、そのイベントに合った商品を増やすようにしています。バレンタインだったらチョコレートのケーキ、ホワイトデーだったらクッキーとショートケーキ。クリスマスはチョコ、チーズ、タルトといったいろんな種類を用意して飾りつけでクリスマスらしさを演出。目をキラキラさせながらケーキを受け取るお客様の笑顔が一番のやりがいですね。

ケーキショップ福田店の店頭には3メートルほどの小径があります。その先にはイエローの外壁とのコントラストが印象的なボトルグリーンの扉が。お客様を優しく照らすレトロな洋灯も相まって、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだようなドキドキ感が胸の内を踊ります。

「やっぱりケーキって特別なものだと思うんです。大人でも子どもでもワクワクしながら扉を開けて入っていらっしゃる。だからこそ、ケーキを作り販売している私たちはどれだけ忙しくてもお客様に明るく接していくことが大切なことだと考えています」

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
ケーキショップジタン 福田店

長崎県諫早市福田町22-12 ( Google MAP

営業時間:

10:00〜20:00(不定休)

TEL: 0957-21-1994