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暮しを楽しむの手帖
ケーキショップジタン福田店#1 いつもと同じ味をお客様に届けること。パティシエ歴34年の代表の想い

新幹線開業に伴って駅舎がリニューアルしたJR諫早駅から車で約10分。長崎県唯一の一級河川・本明川と並走するように国道207号線を走っていると、イエローの外観とグリーンのトンガリ屋根が印象的なかわいらしい建物が目に入ります。

ケーキショップジタン福田店。オープンは1994年で、30年近く地域の方々がケーキや焼き菓子を買いに訪れている名店です。そんなケーキショップジタン福田店で代表を務めているのがパティシエ歴34年の横島三鶴さん。福田店にはオープニングスタッフとして配属され、以来、同店とともに人生を歩まれてきました。

そこで、今回は長年パティシエとして活躍なさっている横島さんにインタビュー。さまざまな質問を通して、横島さんのお人柄を知ることができましたよ。

20代から現場で磨き続けたケーキ職人の腕

横島さんがパティシエを目指したきっかけはなんだったのでしょうか。

横島さん:元々、食べ物に関する職人になりたいと思っていたんです。それで高校を卒業して就職したのがちゃんぽんのチェーン店。生まれも育ちも熊本の天草なのですが、配属先が長崎だったのでこちらに移り住みました。その後、21歳の時にご縁をいただいてジタンに入社。ケーキ職人としての第一歩を踏み出しました。

学校でパティシエの勉強をなさったわけではなく、見習いとして働きながらケーキや焼き菓子作りのスキルを磨かれたのですね。

横島さん:最初に教えてもらったのはデコレーション。先輩の指示を受けながらフルーツを飾り付けたり、クリームを絞ったり、ジャムを塗ったり・・・。経験を積んでいくと少しずつ他の作業も任せてもらえるようになり、一番難しいケーキのスポンジやクッキーの仕込みといった生地作りを任されたときは嬉しかったですね。

ケーキ作りの素人だった横島さんがこの世界に飛び込み、一人前として認められるまでにどれくらい期間がかかったのですか?

横島さん:この店の店長を任されたのが30歳を過ぎた頃なので10年くらいですかね。先輩のパティシエからはスイーツづくりのイロハはもちろん、数字の見方など経営に関することもしっかりと叩き込まれました。

今では職人歴34年の横島さん。食材でこだわっていることがあれば教えてください。

横島さん:やっぱりクリームですね。クリームの味の濃さや立ちの良さはケーキやシュークリームの味を決める大事なポイント。なので、創業当時からずっと同じメーカーのものを数種類配合したオリジナルの生クリームを使っています。あとはフルーツ。やっぱり旬のものが一番おいしいので、その季節を感じられるような商品を出すように心がけていますね。

パティシエとして大切になさっている信条は何でしょうか?

横島さん:「毎日、変わらない美味しさで作る」ということ。ケーキって全く同じ材料・手順で作っても気温や湿度などさまざまな要因で味がバラつくことがあります。その差をできるだけ小さくすることで「いつもと同じ味」をお客様に届けることができるんです。

変わらないこその安心感、ですね。

横島さん:ただ、その一方で「味の流行」にも気を配っています。ある時期はしっかりした重めの味が好まれたり、その次は少し軽いクリームが主流になったり・・・。そういうトレンドと抑えたオリジナル商品と昔からの味の商品を共存させていくことが大切だと感じています。

「そうそう、最近ね、ファンレターもらったんですよ」とほほ笑む横島さん。差し出されたハガキにはペンと水彩絵の具で描かれたカラフルなケーキのイラストと「バースデーケーキ、最高においしかったです。諫早にジタンあり!」の文字が。

「励ましのお手紙をいただいたり、『うちの子はジタンさんのケーキしか食べんとですよ』って声をかけていただいたり・・・。この店で約30年やってきてよかったな、と感じる瞬間ですよね」

素敵なエピソードをお話しして下さった横島さんの表情からは、ジタンを愛してくださるお客様に真心こめたケーキを作り続けるんだという強い決意を感じました。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
ケーキショップジタン 福田店

長崎県諫早市福田町22-12 ( Google MAP

営業時間:

10:00〜20:00(不定休)

TEL: 0957-21-1994