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暮しを楽しむの手帖
FLAFF三城店#4 開店10周年に向けて。キーワードは「地域貢献」と「クオリティ」

2016年のオープン以来、大村市のテイクアウト専門サンドイッチ店として地域の方々に愛され続けている「FLAFF三城店」。コロナ禍でも順調に業績をのばしてきた小さな店舗には今日も開店時刻の朝8時からお客様が足を運んでいます。

そんなFLAFFが地域貢献の一環として「大村市の農福プロジェクトで栽培された野菜での商品開発」と「地元食材の地産地消」に取り組んでいることをご存知でしょうか。「取り組みを通じて私たちも大きく成長することができました」と振り返る山﨑智子店長に、地域貢献活動のきっかけや受けた影響、そして今後の展望を伺いました。

農福プロジェクトって知ってますか?あるスタッフの言葉から始まった地域貢献

FLAFFでは地域貢献の一環として大村市青年農業者会の農福プロジェクトで栽培された野菜を使った商品を開発・販売なさっていますが、どういった経緯で取り組むことになったのでしょうか。

山崎さん:これはスタッフからの提案で始めました。そのスタッフはプライベートで障がい者支援の活動をしていて「大村で農家と福祉施設が協働して野菜を育てているんですよ」と教えてくれたんです。そこで私たちも一緒に見学に行ってみたのが始まりですね。

きっかけを作った従業員の方も、興味を持たれた山崎さんたちも素敵ですね。

山崎さん:ありがとうございます。見学に行くと障害を持った方たちが一生懸命、野菜を育てているんですよ。その姿にすごく感銘を受けました。そして、自分たちにも何かできないかと農福プロジェクトで栽培した黒田五寸人参を使った商品開発に着手。多くの方に地域の農福連携を知ってもらおうという想いでキャロットケーキを作って販売しました。

素晴らしい取り組みですよね。ほかにも地産地消として大村産の食材を使っていらっしゃいます。

山崎さん:フルーツサンドのイチゴも大村産ですし、季節限定のマンゴープリンのマンゴーも大村産。農家さんってネットワークがすごくて、「きゅうりならあの人がいいですよ」とか「レタスはこっちからどうですか」って紹介してくださるんですよ。どんどん繋がっていく。ありがたいことだと思っています。

今、計画中の新商品情報って何かありますか?

山崎さん:そうですね・・・。まだ試作段階ではあるのですが、生ドーナツを使った惣菜系のサイドメニューを考えています。イメージとしては夏のじめじめした暑さを吹き飛ばすような辛いおかず系。試行錯誤するうちに変わっていくかもしれませんが、なんとか夏までに間に合わせたいなと思っています。

話は変わりますが、今年(2023年)3月末で久原店が閉店になりました。

山崎さん:今回の店じまいはFLAFFにとって前向きな決断なんです。久原店では三城店で作った商品を運んで販売していました。お客様にも好評でしたが人員や時間のコストが大きくなってしまった。その結果、「おいしさ」や「接客」の質が下がってしまっては元も子もないので三城店に絞ることにしたんです。

戦略的閉店、というわけですね。

山崎さん:はい。なので、当面の課題は「おいしさ」と「接客」のクオリティをさらに上げていくこと。例えば、今は出来合いの具材をつかっているサンドイッチも、手作り具材にどんどん変えていこうと考えています。そういった方向転換や工夫を積み重ね、ご来店されたお客様が今以上に満足できるよう誠心誠意やっていきたいです。

調理スタッフが店内で丁寧に仕上げた具材を、パン職人が工房で焼いた自家製食パンで挟んだ“ふわふわサンドイッチ”。そのおいしさのボーダーを常に向上させ続けようとする山崎店長をはじめとする従業員の皆さんの情熱と創意工夫には脱帽です。地場の飲食店としての地域貢献も継続するFLAFF三城店。2026年に迎える開店10周年に向けて進化を続けるFLAFFから目が離せないですね。

※完売次第、営業終了となります。お昼ごろには品数が少なりますので早めの時間のご来店、または電話での事前予約をお勧めしています。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
FLAFF三城店

長崎県大村市東三城町62 ( Google MAP

営業時間:

8:00~完売まで(定休:火・水曜)

TEL: 0957-56-8262

URL:http://www.rusk-onlyone.com/