杏てい#3 おいしくて体に優しい。中華の匠が心を込めて作る絶品メニュー

中華ダイニング杏てい

「お客様に感動と喜びを与えたい」との理念のもと、健康・長寿をテーマに“栽培中、農薬・化学肥料不使用の美味しい野菜”をはじめとする長崎県産の食材、伝統製法で作られた調味料、自家製の発酵調味料を使用したメニューを提供している諫早市の中華ダイニング「杏てい」。40年以上のキャリアを持つマスターの野田浩一さんが腕を振るう料理は、訪れた人たちの心と胃袋をわしづかみにしています。

そこで今回は、リピーター続出の人気メニュー＆素材にこだわる杏ていの推し食材を大調査！
女将の野田文子さんに聞き込みインタビューを行いましたよ♪

手作り「よくばり餃子」と「旬の野菜炒め」がツートップの看板メニュー！

杏ていで人気のメニューを教えてください。

文子さん：やっぱり一番人気は「よくばり餃子（6個入／税込900円）」。諫早のブランド豚「諫美豚」とこだわりの地元野菜で作った餡を一つ一つ手作業で包んで焼き上げています。皮も手作りしているので焼いた表面はカリッと、全体はモチモチしているのが特徴。ジューシーでおいしいと次々注文が入るので、日によっては売り切れてご迷惑をかけてしまうこともあるんですよ。

1個1個が大きくて餡がしっかり詰まっていてボリューミー。噛むと肉汁がジュワーっと口の中に広がって･･･これはおかわりしたくなる気持ちがわかります！

文子さん：それから「旬の野菜炒め」も人気。農家さんから直接仕入れた農薬不使用・化学肥料を使っていない季節の野菜を、独自の調理法で瞬時に炒めます。使った野菜炒めでお肉は使っていません。使う野菜はマスターの目利きで選ばれ、毎日違う野菜炒めが出てきます。クレソン、エンダイブ、うまい菜、ビーツ、青パパイヤなど栄養価の高い珍しい野菜も扱っていて、こんな野菜炒めは杏ていでしか食べられません。

ヘルシーさと季節で味わえる野菜が変わるのが魅力的ですね。

文子さん：ご飯にもワインやビール、紹興酒などのお酒にもすごく合うんです。野菜嫌いなお子様にも大人気で、「やさいがこんなに美味しいとは･･･」とファンになるお客様も多いんですよ。そういう“おいしい”の声や笑顔に私たちが元気をいただいています。

できる限り地元産の“栽培中、農薬・化学肥料不使用の美味しい食材”を使っていらっしゃる杏ていで、特に注目していらっしゃるのが長崎の新品種ジャガイモ「ながさき黄金」。2019年には新商品を作り出す市民プロジェクトも立ち上げていらっしゃいます。

文子さん：ながさき黄金が開発されたときに、新品種として分けてもらったんです。ふかし芋とフライドポテトにして食べたら本当においしくて感動しました。生産者の方にお話を伺ったり、開発者の方に会いに行ったりしました。その中で「認知されずに消えていく新品種もあるんです」という言葉を聞いて、自分たちも知名度の向上に一役買いたいと申し出ました。

杏ていの皆さんがほれ込んだ「ながさき黄金」はどんな特徴があるのでしょうか。

文子さん：ホクホクとした食感とコクが特徴で、すごく食味がいい。私たちの感動をお客様にも味わってほしいという想いで、フライドポテトや胡麻団子、ココナッツ団子、黄金の蒸し餃子など、黄色い色味を活かしたオリジナルメニューを作り提供しています。

もう１つの推し食材が「タモギ茸（たもぎだけ）」。あまり聞きなれない名前ですが、こちらも諫早で栽培されているものなのですか？

文子さん：そうです。長崎県で1軒だけタモギ茸を栽培している農家さんがいらっしゃって、直接仕入れています。タモギ茸は北の方に自生していて北海道では一般的な食用キノコ。明るい黄色と強い香りが特徴で、出汁もよくでますし、お肉を食べているような歯ごたえがあります。旬は初夏と秋口ですが採取できる期間が短く、とても希少なキノコなんですよ。

シイタケやシメジと違って、本当に鮮やかな黄色ですね。

文子さん：実はこのタモギ茸、栄養が豊富でスーパーキノコと言われているんです。さまざまな研究機関がタモギ茸の成分を研究していて、抗酸化作用や整腸作用、免疫力アップ、脳の活性化効果が期待できるといった報告がされています。美味しくて栄養たっぷりのタモギ茸料理をぜひ食べに来てくださると嬉しいです。

杏ていでは店内で食事をするイートインメニューのほかに、テイクアウトと通販にも力を入れていらっしゃいます。テイクアウト（要予約）では彩り豊かなお弁当やオードブル（ファミリーセット）のほか、今回紹介した焼き餃子や旬の野菜炒め等も販売。通販サイトでは焼き餃子・水餃子・蒸し餃子・鍋と幅広く調理できる「よくばり餃子」と餌にこだわって飼育された長崎ブランド豚・あかね豚のトロトロ絶品な「煮込みチャーシュー」を取り扱っています。ぜひ、ご自宅でも杏ていの味を楽しんでくださいね。

※取材・執筆／Komori Daigo

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