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暮しを楽しむの手帖
やらやらSAPIN#1 雲仙地獄の蒸気が見えるお土産&お食事処がリニューアルオープン

島原半島の中心部、標高700mの自然豊かな場所に湧く雲仙温泉。約350年の歴史を誇る古湯として国内外から多くの旅行客が訪れている温泉街で、お土産や食事などを提供しているのが「やらやらサパン」です。

元々は「もみの木やらやら」という屋号で土産物と軽食を販売していた同店。2021年に起きた大雨による土砂災害で一時休業せざるを得ない状況に陥りましたが、雲仙を訪れる人たちへのおもてなしの気持ちを原動力にして、2023年春に「やらやらサパン」としてリニューアルオープンしました。

木材をふんだんに使った暖かみがある店内にはさまざまなお土産がズラリ。「いらっしゃいませ~」という明るい挨拶とスタッフの皆さんの笑顔に心がなごみます。今回はそんな「やらやらサパン」について店長の江口真佐代さんにインタビュー。リニューアルしたお店の魅力をお伺いしていきますよ。

方言で会話することも観光客にとっては忘れられないお土産になる

やらやらサパンはどのようなお店なのでしょうか。

江口さん:雲仙地獄の蒸気が見えるお土産屋・お食事処がコンセプト。1階では土産物のほか、蒸したまごやドリンクといったテイクアウトメニューも販売しています。2階はお食事処になっていてテーブルと掘りごたつのあるゆったりした空間で島原名物の地獄そうめんなどを楽しんでいただけるんですよ。

1階も2階も和のテイストを取り入れた、温泉地らしいおしゃれな内装になっていますね。

江口さん:リニューアルにあたり木造で店を作る、というのが大きなこだわりでした。お客様が「温かく迎え入れてもらった」という体験ができるよう内装は木目を基調としたアットホームな雰囲気に。温泉地らしさを出そうということで、私たちの制服も作務衣に変わったんですよ。

オープンしてもうすぐ1年が経ちますが反響はいかがでしょうか?

江口さん:おかげさまでたくさんの方にご利用いただいています。2Fがイートインスペースになっているので食事や休憩される方も多い。お正月なんかはもうすごい人で、コロナや土砂災害から少しずつ復興しているんだな、と実感しました。

国内はもちろん、海外からの訪問客が多い雲仙温泉。お客様と接する時に心がけていることを教えてください。

江口さん:やっぱり、お客様に喜んでもらいたいという「おもてなしの心」。お一人お一人との出会いを大切にしながら接客しています。また、九州島外からのお客様は方言で話すと喜ばれるので、島原の言葉を交えながらお話させていただくこともあるんですよ。

確かに、その土地の方言を聞くというのは旅先でしか味わえない貴重な体験ですね。

江口さん:そうそう、外国のお客様が安心して購入できるように、今年(2024年)1月から免税店となりました。いろんな言語の方がいらっしゃるので、場合によっては身振り手振りやスマホの翻訳アプリでコミュニケーションをとることもありますが、嬉しそうに買い物される姿を見るとすごく良い経験になっているなと感じています。

今後、やらやらサパンをどのようなお店にしていきたいですか?

江口さん:1つは観光客から「雲仙温泉にいったら行ってみたい」「もう一度行きたい」と思われるお店になること。もう1つは地元の方も手土産として気軽に買い物に来てくださる場所になることです。そのためにもお客様が心地よい接客をすることはもちろん、「欲しい商品が揃っているね」と仰っていただけるように努力を重ねていきたいですね。

「私は今の会社に入社してから雲仙で40年ほど暮らしていますが、自然がたくさんあるこの場所はすごく住みやすい。まあ、バスの本数が少なかったり大型スーパーがなかったりと不便なこともありますがそれを跳ねのけるくらいの魅力があると思いますよ」

春はミヤマキリシマ、秋は紅葉が楽しめる仁田峠。白い湯けむりと硫黄の香りが特徴的な地獄。温泉以外にも魅力的なスポットがたくさんある雲仙。やらやらサパンでは広報の一環としてInstagramを運用中。公式アカウントでは画像や動画で商品の紹介や雲仙の魅力を発信しています。ぜひフォローしてくださいね。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
やらやらSAPIN(サパン)

長崎県雲仙市小浜町雲仙319-3 ( Google MAP

営業時間:

9:00-18:00(水曜定休)

TEL: 0957-53-5837

URL:http://mominoki-g.com/