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暮しを楽しむの手帖
居酒屋心凪COCONA愛野店#1 前身のカラオケ居酒屋を受け継いで。1ヶ月半で駆け抜けた開業までの舞台裏

長崎県雲仙市愛野町

島原半島の玄関口に位置し、諫早市などのベッドタウンとして人気のある雲仙市愛野町。ジャガイモに代表される豊かな農業と橘湾の美しい景観で知られるこの街に、2026年4月、「居酒屋 心凪COCONA愛野店」がオープンしました。

「ここは『フリータイム』というカラオケ居酒屋で、長年にわたって地元の人たちに愛されてきたお店だったのですが2025年に閉店しました。その跡地を利用して愛野の夜に活気を取り戻したいという想いから、心凪をオープンすることにしたんです」

そう教えてくれたのは、店舗を運営する株式会社シンテックの営業部部長で、店舗責任者を務める土田隆介さん。自身も愛野町出身だという土田さんに、居酒屋 心凪COCONA愛野店がオープンするまでの経緯を伺いました。

最初はフィットネスジムができる予定だった!?

居酒屋 心凪COCONA愛野店の運営母体であるシンテック。どんな会社なのでしょうか?

土田さん:メインは消防防災装置の設置や電気工事などを手掛ける会社で、最近はフィットネスジム事業、アウトドア事業、マリンアクティブ事業などさまざまな事業に取り組みイノベーションを追求しています。例えば、諫早市の「フィットネスジムBURN」や「カラコキャンプヴィレッジ」などは私たちが手がけている事業の一つです。

土田さんは営業部部長ということですがどのような役割を担っているのでしょうか?

土田さん:新規事業の立ち上げを企画し、仕組みを作っていくという部分ですね。もともと私は諫早市の老舗スポーツ店で18年ほど勤務していました。店舗販売はもちろん、ネット事業やスポーツイベントの企画、フットサル場の運営などさまざまな業務に携わったので、その経験を今の会社でも活かしているという感じです。

そうした多角的に事業を展開していく中で、2026年4月に飲食事業として2店舗目となる居酒屋 心凪COCONA愛野店がオープンしました。

土田さん:この土地は弊社が所有していて、2025年5月まではフリータイムさんに貸していたんですよ。それで、フリータイムさんが閉業されるということで、次の展開をどうするかという話になりました。実は、「フィットネスジムBURN」の2号店を作ろうという計画で進んでいたんですよ。

えっ、そうだったんですか!?なぜ、フィットネスジムから居酒屋へ方針転換されたのでしょうか。

土田さん:建物の問題ですね。耐震強化などで基礎から工事をやり直す必要があり、機材代も含めると想定よりもコストがかかってしまったんです。また、地域からも「この場所から居酒屋がなくなると寂しい」という声もあったので、今ある建物を生かした方が良いのではないかと会社に提案し、居酒屋でチャレンジすることになりました。

プレオープンなしの一発勝負。店長とのタッグで迎えた開業までの舞台裏

急遽の方針転換で心凪2号店のオープンが決まったわけですが、準備期間はどれくらいあったのでしょうか?

土田さん:フィットネスジムでほぼ決まっていたところをひっくり返したので、1ヶ月半ほどしかなかったんですよ。しかも、今年(2026年)4月から諫早市高来町の「いこいの村長崎」の運営も受託が決まっていたので、準備期間がちょうど重なってしまって…。にも関わらずOKを出してくれた会社の度量の広さには頭が下がります。

とはいえ、1ヶ月半で居酒屋として再スタートさせるのはかなり厳しかったのではないでしょうか。

土田さん:実は、オープンに向けて心強い味方がいたんです。それが現在の店長。この店の前身であるカラオケ&居酒屋フリータイムのオーナーのお母様で、ずっと調理場を支えて来られた経験があったんです。私が飲食業界の経験がほとんどなかったため、居酒屋の経営や仕組みを分かっている彼女とタッグを組めたことは本当に幸運でした。

スタッフはどうやって集めたのですか?             

土田さん:これもありがたいことに、店長がフリータイム時代のスタッフさんやご家族に声をかけてくださって、オープニングスタッフとして5名が集まりました。ただ、メニューに関しては全く白紙の状態。当初は4月1日オープン予定だったんですけど、さすがに間に合わなくて4月10日まで延ばしてもらいました。

オープンまで1ヶ月半。スタッフは5名、メニューは決まっていない…。その状況で「やれる!」と思えた理由はなんだったのでしょうか

土田さん:オープニングメンバーで決起集会をしたときですね。店長が考案した試作の料理がテーブルにズラっと並んだのを見て、「よし、やろうぜ!」と、みんなの心に火が付いたんですよ。オープンから1ヶ月ほどは私も毎日、スタッフとして働いていたのですが、あの時期の一体感が愛野店の原点になっている気がします。

※Instagramより

30~50代のファミリー層やグループでの利用が目立つという居酒屋心凪COCONA愛野店。スポーツや地域の団体活動が盛んな土地柄ということもあり、週末には60人、70人という団体客で賑わうことも珍しくないそうです。

「厨房、ホールどちらもスタッフが揃い、今では責任者として月に数度、ミーティングで顔を出す程度になりました。それだけスタッフ一人一人が成長してくれているということですし、業務システムが定着できたということだと思います」

そう言って笑う土田さん。時にはお客さんとして家族で利用することもあると話します。

責任者でありながら、現場に任せる部分は思い切って任せる。そんな土田さんの距離感が、心凪の心地よい空気をつくっているのかもしれません。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
居酒屋 心凪COCONA 愛野店

長崎県雲仙市愛野町乙578-6 ( Google MAP

営業時間:

17時30分~24時(定休:月)

TEL: 080-1762-9799

URL:https://kaisen-bbq-cocona.3professionals.com/