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暮しを楽しむの手帖
ブラッスリーカズ#3 本格的な洋食をリーズナブルな値段で味わえる!大村で大人気の「ランチコースA」を食レポ♪

長崎県大村市本町

古くから城下町として栄え、近年は長崎市・佐世保市・諫早市のベッドタウンとして成長を続けている大村市。1970年から連続で人口が増加し続けている県央の町には、歴史的な観光スポットや豊かな自然、新しく開発されたマンション・商業施設など、“伝統”と“革新”を生かした活力があふれています。

そんな大村市で2022年11月にオープンしたのがカジュアルな洋食レストラン「ブラッスリーカズ」。長崎街道の宿場町から発展したアーケード街に店舗の外観はオシャレな雑貨屋のよう。ガラス製のドアを開けると、オーナーシェフの末永佳珠美さんが笑顔で出迎えてくださいました。

平日のランチ時にも関わらず、店内はほぼ満席。キッチンのライブ感を目の前に感じるカウンター席に座り、メインを魚料理・肉料理から選べる「ランチコースA」を注文することに。それでは早速、大村市民も大絶賛のブラッスリーカズのランチを食レポしていきたいと思います。

彩り豊かな前菜、春の滋味を感じるスープ、こだわりの手づくりパン…。プレートに表現された女性らしさと確かな技術

まずは一品目。彩りの良い前菜を持ってきていただきました。

末永さん:前菜はキッシュ、鯛のカルパッチョ、生ハム、鴨のロース、人参ラペ、大根の酢漬けなど、いろいろな料理の盛り合わせ。基本的には同じ内容なのですが、季節や仕入れによってカルパッチョの鯛がヒラメになったり、キッシュが卵料理になったりします。サラダにかけたフレンチドレッシングも自家製なので、ぜひ召し上がってみてください。 。

生ハムの塩味・うま味とバルサミコソースの奥深い酸味の相性が抜群。風味豊かなオリーブオイルが鯛の新鮮さにマッチしたカルパッチョも◎ですね。

末永さん:私がいろんなものを食べたいタイプなので、野菜、お肉、魚介と全部乗っけた前菜にしました。お客様からも「すごくワクワクするワンプレートね」とか「一皿目からこんなにボリュームたっぷりで贅沢ね」といったお声をいただいているんですよ。…続いては自家製パンと新玉葱のスープになります。

では、新玉葱のスープからいただきましょう。…!! これは美味しい…!トロっとしたスープを口に運ぶと、新玉葱の甘みが口の中に広がって春らしい野菜の滋味を感じます。

末永さん:ランチコースのスープは季節によって食材を変えているんですよ。春は新玉葱、秋はサツマイモ、冬はカリフラワーといった感じ。今日の新玉葱のスープは、炒めた新玉葱にでんぷん質を多く含むジャガイモ(またはお米)と牛乳、生クリームを加えてポタージュ状にし、さらにミキサーにかけることで口当たりを滑らかにしています。

自家製パンはふわふわのバターロールとカリっと焼きあがったフォカッチャの2種類。小麦の香ばしい風味と食感はまさに職人技。

末永さん:2022年のオープン当初はかなり大きかったので、女性でも食べやすいように改良を重ねて今のサイズ感になりました。製パンを担当しているのは妹。イースト菌は気温や湿度などに影響を受けやすいですし、一次発酵、二次発酵と焼き上がりまで時間がかかりますが、本人(妹)はパンづくりが大好きなので「意地でも続ける」と言っていますね。

メインディッシュは魚料理をチョイス。カリカリ&ふわっとジューシーなスズキとエビのポワレ

そしていよいよランチコースのメインディッシュが登場。今回は魚料理の「スズキとエビのポワレ(白ワインソース)」をチョイスしてみました。

末永さん:メイン料理はだいたい週替わりで変更。季節を感じていただけるように、夏だったらフレッシュトマトの自家製ソースを使ったハンバーグ、冬だったら体が温まるクリーム煮などを提供しています。あまり事前に計画は立てず、「次の週はこれを食べたいな」という自分の感性に従って内容を決めているので、妹からは「もっと早く決めればいいじゃん」と言われていますね(笑)。

季節の野菜と魚介類が美しく盛り付けられたプレートはまるで芸術作品のよう。

末永さん:やはり目でも料理を楽しんでいただきたいので盛り付けは工夫しています。オーブンでじっくりと蒸し焼きにしたスズキとエビの周りに、ジャガイモやズッキーニ、スナップエンドウ、カブといった季節の野菜を彩りよく配置。こだわりの自家製白ワインソースとともにお楽しみください。

では、スズキからいただきましょう。…ふんわりと焼き上げられたふわふわの白身としっかり皮目のパリパリ感。あっさりとした旨味、癖のない上品な味わいを白ワインソースが引き立てていますね。

末永さん:1人前のポーションをフライパンで皮目に焼き色を付けてからオーブンで蒸し焼きにすることによって、皮の香ばしさとしっとりした白身のグラデーションが生まれます。骨もちゃんと下処理しているので年配の方にも好評。自宅ではなかなか調理できないフレンチの魚料理をリーズナブルに味わえるので、ランチコースAはメインに魚料理を選ぶお客様が多いんですよ。

ごちそうさまでした。いや~、税込2,000円というリーズナブルなお値段で本格的な洋食を堪能できるとは…!ぜひ、読者の皆さんにも味わってほしいです。

末永さん:ありがとうございます。ランチコースA以外にも、ご褒美や記念日に最適な「ランチコースB(税込3,000円)」や日替わりパスタが楽しめる「パスタランチ(税込1,500円)」をご用意。どのランチメニューにも+500円で手づくりデザートが付いてきます。特に、地元で生産されたイチゴやビワといったフルーツを使ったデザートはぜひ食べていただきたいですね。

※公式サイトより

ブラッスリーカズのランチコースA、いかがだったでしょうか。

ファミレスやファストフードに比べれば少し贅沢な価格帯ながら、末永オーナーシェフが20年近く研鑽してきた技術で調理された品々はどれも絶品。インターネットのクチコミでも「料理は本格的でコスパ最強」「味も雰囲気もすごく良い」といった高評価のコメントが寄せられています。

ブラッスリーカズのランチタイムは11:30~15:00(14:30オーダーストップ)。本町アーケード内の店舗のため、お車でお越しの際は近くのコインパーキングをご利用くださいね。

次回はいよいよ最終回。新米ママとして仕事と家庭を両立させている末永さんが思い描く大きな夢をお聞きします。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Brasserie Kazu(ブラッスリーカズ)

長崎県大村市本町436-6 ( Google MAP

営業時間:

ランチ11:30~15:00、ディナー18:00~23:00(定休:水曜)

TEL: 0957-48-8855

URL:https://www.brasserie-kazu.com/