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暮しを楽しむの手帖
サロン・ド・ハチ#1 大村市で人気の託児所付き予約制プライベートサロン。子育て世代に寄り添うママオーナーの想い

長崎県大村市久原

今年(2025年)8月、日経BP 総合研究所が発表した「シティブランド・ランキング住みよい街2025」。関東・関西の都市部の自治体が上位に名を連ねる中、長崎県大村市が4位にランクインしたことをご存じでしょうか。

子育て分野では全ての項目でTOP10に入るほど、実際に住んでいる現役世代から高い評価を受けた大村市。そんな“住みよい街”に暮らす育児中のママたちのキレイをサポートしているのが、久原2丁目にある「Salon de hachi(サロン・ド・ハチ)」です。

2児のママとして子育て真っ最中のオーナー兼スタイリスト・八戸彩さんが2022年にオープンしたサロン・ド・ハチ。長崎県内でも珍しい“保育士がいる託児室付きの予約型プライベートサロン”として高い評価を集めています。今回のインタビューでは、八戸オーナーの美容師人生を伺いながら、サロン・ド・ハチに込めた想いにスポットを当てていきたいと思います。

子どもの頃からの憧れた美容師という職業。20代で積み上げた多彩なキャリアを胸に独立へ

まずは、八戸さんが美容師を目指したきっかけを教えてください。

八戸さん:小学生の頃から美容師にすごく興味があったんです。それこそ、母が通っている美容室に付いていったりだとか、ヘアメイクの雑誌を買ってもらって自分の好きなヘアスタイルを切り抜いてファイリングしたりだとか…。母が保育士だったので保育系の道に進むことも考えたのですが、やはり美容師になりたい!という気持ちが強かったですね。

じゃあ、物心ついたころから美容関連にはすごく興味を持たれていたと。

八戸さん:そうですね。人の髪を触ったりするのはすごく好きでしたね。中学生の頃には母が行く美容室で美容師さんが切っている様子を観察して、見よう見まねで友達の髪をカットしていました。今思えば、当時の自分の自信はどこから来ていたんだろう、と思うくらいなのですが、それでも快くカットさせてくれていた友人には感謝しかないですね。

子どもの頃からの夢を叶えようと、高校卒業後は長崎の美容専門学校へ進学。その後、長崎市内のホテルに入っているサロンに就職なさいます。

八戸さん:ブライダル専門のサロンだったので、メインとなるのは婚礼用のヘアメイクやヘアセット。新人の頃は本当に仕事漬けの毎日でしたが、自分の好きな美容に関われるという楽しさの方が強かったですね。その後、研修で名古屋の有名百貨店内にあるサロンに勤務。セレブ層のお客様が中心の店舗だったので、すごく良い経験になりました。

念願の美容師になった八戸さん。なんと一度、職を辞して東京の専門学校でアイラッシュについて学ばれたんですよね。

八戸さん:時間も体力もある若いうちにいろんな技術を勉強しておきたいなと思ったんです。卒業後は長崎に帰ってきて、美容師としてのキャリアを再スタートさせました。20代半ばごろにスタイリストに昇級。自分でお客様の髪をカットできるようになり業務の幅が広がったことで、「自分の店を持ちたい」という夢を具体的にイメージするようになりました。

私と同じように悩むママのために。自身の経験から生まれた託児室付きサロン

2022年12月、八戸さんは生まれ育った大村で「Salon de hachi(サロン・ド・ハチ)」をオープン。長崎で珍しい“託児室付きの美容室”にした理由を教えてください。

八戸さん:美容師として経験を積む一方で、結婚・出産・育児と私自身のライフステージが変わったことですね。特に、産休・育休中に「自分のタイミングでサロンに行けない」という経験をしたことで、ママが気兼ねなく通える美容室があったら良いなと考えるようになりました。ちょうど母が仕事を辞めたタイミングが重なったこともあり、託児サービスのある美容室をやろうと決めたんですよ。

そうか、お母様は保育士さんでしたね。

八戸さん:そうなんです。保育士と幼稚園教諭の免許を持っているので、託児スタッフとして入ってもらうことにしました。あと「サロンと託児室を分ける」という構想は最初からありましたね。自分が母親になって、キッズスペース付きのサロンを利用したことがあったんですけど、我が子がいるとどうしても気になってしまうという経験があったので。

なるほど。カットや施術の間だけでもゆっくり過ごしてもらいたい、という想いがベースになっていると。

八戸さん:ただ、なかなか良い物件が見つからなくて。最終的に、父に頭を下げて実家の前にあった車庫スペースに店舗を建て、亡くなった祖父の部屋(和室)を託児室として利用することにしました。「プライベートサロンの雰囲気でリラックスしながら綺麗になれる」「保育士さんの託児を予約できるから子連れでも安心」といった喜びの声もいただいているんですよ。

開業から間もなく3年。スタイリストとしてお客様と接する上で大切になさっていることはなんでしょうか。

八戸さん:お客様一人ひとりとのコミュニケーションですね。お悩みやご希望のヘアスタイル・カラーの色味など、お客様とイメージを共有できるようしっかりとヒアリングしています。当店のコンセプトは「お子様連れでも気軽に通えるサロン」。こぢんまりとしたお店なので、お友達の家に遊びに行く感覚で気軽に足を運んでいただけたら嬉しいですね。

おっとりとした柔らかな雰囲気と優しい笑顔が印象的な八戸さん。サロンオーナーとして精力的に仕事に取り組む一方で、休みの日はママとして2人の娘さんと一緒に過ごす時間を大切にしていらっしゃいます。

「しっかりと寝て、しっかりと食べる。体調を崩さないように、という意識は会社員時代よりもかなり強くなりましたね。あと、立ち仕事なので姿勢にも気をつけているかな。自宅でストレッチをしたり、定期的に整体に通ったり…。やっぱり、お客様のキレイを支える仕事なので、まずはきちんと自分のコンディションを整えることも大事にしています」

次回の記事では、八戸さんが経営する「サロン・ド・ハチ」の魅力や人気の秘密をたっぷりとお届けします。お楽しみに~♪

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
Salon de hachi

長崎県大村市久原2-985-1 ( Google MAP

営業時間:

10:00~17:00(定休:日・月)

TEL: 0957-46-5037