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世界文化遺産・原城跡やイルカウォッチングが人気の南島原市。山間と海沿い、2つの温泉郷を有する雲仙市。築城400年を迎えた島原城と湧水が流れる城下町が印象的な島原市。世界ジオパークに認定されている島原半島には雄大な自然や歴史・文化を楽しめるスポットが点在しています。
「山や海の絶景を見たい、キリシタンの歴史にふれたい。湯めぐりで温泉を満喫したい、島原の食を味わいたい…。旅の目的地として島原半島を訪れる方はさまざまな目的を持っていらっしゃいます。当ホテルを拠点にドライブで観光を楽しまれる方も多いんですよ」と雲仙みかどホテル・広報担当の加藤由紀さんは微笑みます。
売店のリニューアルやプライベートサウナの新設など、昨年(2023年)より宿泊客以外も気軽に利用できる館外の施設を充実させている雲仙みかどホテル。今回の記事では売店「巡の森」や「みかどサウナ」の紹介を、後半では雲仙みかどホテルが目指す役割についてお話を伺っていました。
加藤さん:自社工場で製造するみかどオリジナルのカステラをはじめ、島原半島の特産物、長崎ならではの地酒、人気アニメとのコラボ商品、スタジオジブリのキャラクターグッズ…。豊富な品ぞろえはそのままに明るくお洒落な雰囲気に生まれ変わりました。
加藤さん:リニューアルの大きな目玉は、新たに設けた菓子工房。こちらではレストランで提供するスイーツや乳菓まんじゅうを製造しています。乳菓まんじゅうは客室の茶菓子としても使用していて、売店でもお土産として販売しています。天気が良い日にはウッドデッキで甘いものを食べながら休憩することも可能。また、店内にはキッズスペースやジブリグッズ売り場などもありますので、お子様連れのお客様でも気兼ねなくお過ごしいただけるんですよ。
加藤さん:みかどサウナにはデザインの異なる3種類の個室をご用意。蒸気式でセルフロウリュが楽しめるサウナルームには、ふんだんに使用されたヒノキの香りが漂います。もちろん、水風呂と外気浴スペースも完備。インフィニティーチェアに身をゆだねながら雲仙の景色を眺めれば、ゆったりとした気持ちで心と体を整えることができますよ。
加藤さん:みかどサウナのご利用は事前のWEB予約制。予約が完了するとQRコードが発行されるので、予約時間にサウナへ行ってQRコードをかざすだけで入室することができます。ITを活用した無人受付なので、ホテルフロントでの手続きは不要。周りを気にすることなく自分だけのリラックスタイムを満喫できると、ご好評いただいています。
加藤さん:大きく分けると3つあります。1つ目は、当ホテルにご宿泊いただくお客様の利便性の向上。2つ目は人が集まる賑わいの場を設けることによる地域活性化。そして3つ目は島原半島を訪れる観光客全体のCX(顧客体験)の向上です。
加藤さん:そうですね。雲仙みかどホテルがある場所は島原半島の東と西をつなぐ国道57号沿い。島原方面と雲仙岳を結ぶ山道は車で20~30分ほどかかるのですが、途中に休憩所がないんですよ。だから広い駐車場を利用して誰もが気軽に利用できる場所を作ることで、道の駅のような役割を担っていければと思っています。
加藤さん:無料の「みかど足湯」もそんな想いから誕生しました。日差しが強い日でも雨の日でも、たくさんの人が気軽に立ち寄れるよう足湯は屋根付き。遠くに広がる有明海を眺めながら足湯で散策やドライブでの疲れを癒すことができる、みかどの新しいリラックス&観光スポットとなっているんですよ。
加藤さん:やはり大きな目標のひとつは地域の活性化に寄与すること。巡の森やみかど足湯のような観光客が気軽に利用しやすい施設の充実、島原・雲仙に来たくなるようなオリジナリティのある企画の実施はもちろん、地域住民の方々や地元企業などと協力・コラボをしながら、島原半島全体をますます盛り上げていくことが大きな使命だと感じています。
雲仙みかどホテル全4回のインタビュー記事、いかがだったでしょうか。取材に協力してくださった広報担当の加藤さんは島原出身ということで、最後にご自身が感じている島原半島の魅力について教えていただきました。
「島原半島は自然も歴史も文化もあるので、いろんな観光の楽しみができるのが良いですよね。個人的にはせっかく島原にいらっしゃったのであれば、ぜひ郷土料理を味わっていただきたい。みかどホテルでも朝食に“具雑煮”を提供していますので、ご宿泊の際はぜひお召し上がりくださいね」
■みかどサウナのご予約はこちら
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県南島原市深江町甲5292-2 ( Google MAP )
営業時間:
チェックイン15:30~/チェックアウト10:00
TEL: 0957-72-5420