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暮しを楽しむの手帖
non-ki#2 初心者も愛好家も。諫早で出合う約50種類のウイスキーと自分好みの一杯を見つける愉しみ

長崎県諫早市永昌東町

「モルトバー」と聞くと、少し敷居が高いイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、JR諫早駅からほど近い場所にある「non-ki」の扉を開ければ、店主・福島俊一さんの穏やかな笑顔とスロージャズが流れる心地よい空間が広がっています。

カウンターの奥に整然と並ぶ、約50種類のウイスキー。定番の銘柄から個性豊かなシングルモルトまで、福島さんが厳選したボトルにはそれぞれに物語があります。今回は、知れば知るほど奥が深いウイスキーの魅力とnon-kiでのお勧めの愉しみ方についてお聞きしました。

スコッチの二大聖地から希少な一本まで。店主と探すお気に入りの琥珀色

non-kiでは何種類くらいのウイスキーを扱っていらっしゃるんですか?

福島さん:今はざっと50種類くらいですね。特に力を入れているのは「スコッチ」で、ウイスキーの二大聖地と言われるアイラ島とスペイサイドの銘柄を中心に揃えています。もちろん、日本の代表的な蒸溜所のボトルやアメリカン、アイリッシュ、さらには台湾の「カバラン」といった世界各地の銘柄も幅広く仕入れているんですよ。

たくさんのボトルがあって目移りしてしまいますね。福島さんお勧めの銘柄があれば、ぜひ教えてください。

福島さん:常連さんにもファンが多いのは「タリスカー」ですね。スコットランドのスカイ島で造られるシングルモルトなんですが、これが面白いんですよ。潮風のようなミネラル感と力強いスモーキーな香り、それに黒コショウのようなスパイシーさ…。まずはロックやストレートで、その個性をじっくり味わってみてほしいですね。

ボトルのラベルに書かれた「MADE BY THE SEA(海に育まれた)」という言葉も、物語があって素敵です。

福島さん:いいですよね。もし「もっと気軽に、飲みやすいものから始めたいな」という方には、スコッチのブレンデッドがお勧めです。シングルモルトとグレーンをバランスよくブレンドしたもので、「シーバスリーガル」や「ジョニーウォーカー」などは口当たりがとても良くてクセも少ないので、最初の一杯にぴったりですよ。

最近は「ジャパニーズウイスキー」が世界的に注目されていますが、non-kiでも人気ですか?

福島さん:ええ、本当にすごい人気ですよ!うちでも「山崎」や「響」、「余市」といったボトルを置いていますが、今やなかなか手に入らないプレミアムな銘柄も増えています。日本のウイスキーは繊細で品が良く飲みやすいのが特徴なので、地元の皆さんからも「やっぱり落ち着くね」と喜ばれています。

お酒に詳しくなくても、自分に合ったウイスキーを見つけることはできるでしょうか。

福島さん:もちろんです! 全然詳しくなくて大丈夫ですよ。「今日はすっきりしたハイボールが飲みたい」とか「ちょっと甘めの香りがいいな」といった、その時の気分を伝えていただければ、私がいくつか候補を提案します。そうやってお喋りしながら、自分だけのお気に入りの一杯を見つけていくのもバーの醍醐味ですからね。

お客様にウイスキーをより愉しんでいただくために、福島さんが大切にしていることはありますか。

福島さん:やっぱりリラックスして飲んでいただくための雰囲気づくりですね。グラスの中で氷が溶ける音を聞いたり、香りの変化を感じたり…。知識だけでは語れないのがウイスキーの魅力。店内に流れる、ゆったりとしたジャズのリズムに身を任せて、のんびりと琥珀色の時間を愉しんでいただけたら、それが一番嬉しいですね。

※Instagramより

「ウイスキーは、時間をかけてゆっくりと変化を楽しめるお酒なんです」と語る福島さん。一杯のグラスを介して、産地の風景に思いを馳せたり、自分の好みを再発見したりする時間は、忙しい日常に句読点を打つような贅沢なひとときです。

何を頼めばいいか迷った時は、遠慮なく福島さんに声をかけてみてください。約50種類のラインナップの中から、あなたの今夜にぴったりの「相棒」をきっと見つけ出してくれるはずです。落ち着いた照明の下、心地よいジャズとともに、奥深いウイスキーの世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
non-ki

長崎県諫早市永昌東町13-14 ( Google MAP

営業時間:

17:00~26:00(不定休)

TEL: 0957-21-0421