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長崎県諫早市山川町
スーパーや薬局など地域住民の暮らしを支える店舗が並ぶ、諫早市山川町の西諌早地区センター。その一角で今年(2025年)3月から営業を始めた「インド料理&カフェ ディル」の扉を開けると、まるでカフェのような空間が広がり、食欲をそそるスパイスの香りが漂っています。
「インド料理のシェフとして日本で20年近く、経験を積んだネパール人のプロフェッショナルが作る本格的なメニューが当店の自慢。約20種類のカレーはもちろん、タンドリーチキンやモモ(ネパール風水餃子)など、インドやネパールのスパイス文化を感じていただけると思います」
インド音楽が流れる店内にはガネーシャの像が飾られるなど、諫早にいながら五感でインド文化を楽しめるインド料理&カフェ ディル。「器も現地からから取り寄せたものなんですよ」と胸を張るオーナーのパウデル・シリ・キシナさんに、看板メニューであるカレーへのこだわりをお聞きしました。
パウデルさん:一番の特徴はスパイス。当店ではターメリック、クミン、コリアンダー、ガラムマサラなどトップクラスのスパイス32種類を用意しています。長年カレーを作り続けてきたシェフの経験と技術で、メニューごとにスパイスの組み合わせや配分を絶妙に調整。日本の食文化に合わせた風味豊かな一皿となっています。
パウデルさん:よく「インド料理って辛いんでしょう?」と聞かれるんですけど、hotではなくspicy。辛さも甘口から選べるのでお子様や年配の方にもよくご利用いただいています。また、カレー、ナン、肉料理など豊富なメニューもディルの魅力。実は日本のレストランや居酒屋を参考にしていて、料理を選ぶワクワクを感じて欲しかったんですよ。
パウデルさん:一番人気はタンドリーチキンとバターの風味が堪らない「バターチキンカリー」。本場のインドカレーとして馴染みがあるので選んでいただいているのかなという感じです。あとはキーマカレーも人気かな。お子様は「キーマチキンカリー」、大人だと「キーマ海老カリー」の注文が多いですね。
パウデルさん:これは長崎らしさも出したいなと思って考案したメニューですね。ビリヤニ(インド風焼きめし)・チャウミン(インド風焼きそば)・チキンカツをお皿に盛り付け、仕上げにキーマカリーをかけたインド風トルコライス。長崎のご当地料理とインド料理がコラボした自信作ですね。
パウデルさん:当店のナンはタンドール窯を使い高温で一気に焼き上げる、インドの伝統的な製法で調理。外は香ばしく、中はもっちりとした食感になるんですよ。シンプルなプレーンナン、女性人気の高いチーズナン、スイーツ感覚で楽しめるハニーチーズナンやチョコレートナン…。日本の食材を組み合わせた「あんこナン」もご用意しています。
パウデルさん:ひとつ目は「バターチキンカリー×チーズナン」。とろけるチーズとバターチキンの組み合わせは、カロリーの高さに目をつぶってでも食べて欲しい美味しさです。ふたつ目は「ナスチキンバレバレ×ガーリックナン」。香ばしいニンニクの風味とタンドリーチキンとナスが入ったドロッとしたルーが相性抜群です。ぜひ、いろいろと試して自分のお気に入りの組み合わせを見つけてくださいね。
豊富なメニューを提供しているインド料理&カフェ ディルでは、月替わりの限定セットも魅力のひとつ。記事で紹介した「長崎名物トルコライスセット」や人気急上昇中という「ブラックタイガーミックスシーフードカリー」も限定メニューを経てレギュラーメニューへと定着しました。
「限定メニューが誕生したのは、1号店(高来町)の常連さんから『違う味を食べてみたい』という声があったから。シェフも新しい挑戦ができますし、何より地域のお客様がどんな料理を求めているのかリサーチできる。季節や旬の食材、地域性など、これからもいろんなものを取り入れながらメニューを日々進化させていければと思います」
月替わりの限定メニューはInstagramで発信中。ぜひチェックしてくださいね。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市山川町1-5西諫早地区センター内 ( Google MAP )
営業時間:
11:00~21:30(不定休)
TEL: 0957-26-2766