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暮しを楽しむの手帖
雲仙温泉青雲荘#1 創業60年余の歴史を経てリニューアル。和モダンな空間と四季折々の自然が彩る癒やしのひととき

長崎県雲仙市小浜町雲仙

島原半島の中心に位置し、豊かな自然と良質な温泉で多くの旅人を癒やしてきた雲仙温泉。標高約700メートルに位置するこの場所は、春はツツジ、秋は紅葉、冬には霧氷が木々を覆い尽くす幻想的な景色と四季の移ろいを肌で感じられるのが最大の魅力です。

そんな雲仙の大自然に抱かれた「青雲荘」は、2022年に大規模な改修を行い、和モダンな空間へとリニューアル。今回は、営業課主任の猶塚雄斗さんに、青雲荘の歩んできた歴史や生まれ変わった姿に込めた想い、そして多様なニーズに応える客室の魅力についてお話を伺いました。

歴史ある宿が迎えた新たな転換期

開業から長い歴史を持つ青雲荘。まずは、その歩みについて教えてください

猶塚さん:当館の歴史は、昭和34年(1959年)にユースホステルとして開業したことから始まります。その後、国民宿舎としての営業を経て、現在の形態となりました。建物自体は1999年に新築で建て替えを行い、現在の5階建ての構造になっています。おかげさまで、創業から60年以上にわたり、多くの皆様に支えられて営業を続けてまいりました。

長年愛され続けているのですね。普段はどのようなお客様が多く利用されているのでしょうか。

猶塚さん:もともとが国民宿舎だったこともあり、比較的年齢層が高めのお客様が中心。エリア別に見ると、やはり地元である長崎県内からお越しの方が一番多く、次いで福岡県、そして東京や関東方面からも足を運んでいただいています。また、県外からの修学旅行生の受け入れも積極的に行っておりまして、本日も福岡県内の小学生の皆様にご宿泊いただいているところです。

2020年のリニューアルでは内装が洗練され、印象に変わりました。このタイミングでリニューアルを行った背景やそこに込められた想いをお聞かせください。

猶塚さん:リニューアルの背景には新型コロナウイルスの流行と大雨による土砂災害という2つの大きな困難がありました。コロナ禍で客足が落ち込んでいたところに災害が重なり、営業自体ができない状況に陥ってしまったのです。「いつ再開できるか分からない」という不安な時期もありましたが、そこで立ち止まるのではなく、「営業できない期間を使って、生まれ変わった青雲荘でお客様を迎えよう」という前向きな動きが生まれ、改修することとなりました。

窓から見える雄大な自然と調和するよう木目を生かした和モダンな雰囲気を心がけたということですが、リニューアルオープン後のお客様からの反応はいかがでしたか。

猶塚さん:以前を知るお客様からは「見違えたな」という驚きの声を多くいただき、現代的な「雲仙温泉青雲荘」として新たなスタートを切ることができたと感じています。施設の雰囲気が変わったことで、客層にも変化が見られました。シニア層に加え、ファミリー層のお客様のご利用も増えてきており、より幅広い世代の方に楽しんでいただけるようになったと実感しています。

多様な旅のスタイルに寄り添う洗練された客室

続いて、客室について伺います。リニューアルを経て、どのようなお部屋が用意されているのでしょうか。

猶塚さん:特別な日のご滞在におすすめなのが、「プレミアムツイン」と「スペシャルツイン」です。「プレミアムツイン」は1フロアに1部屋のみ、計3部屋限定の洋室で、窓から優しい光が差し込む上質な空間が特徴。「スペシャルツイン」は館内にたった1部屋しかない特別なお部屋で、リラックス効果のある10畳の畳スペースとふかふかのベッドを組み合わせています。

※公式サイトより
どちらのお部屋もベランダに出れば雲仙の山々が一望できる眺望も素敵です。

猶塚さん:畳のくつろぎとベッドの快適さを両立させた「和室スタイリッシュ」と「和室スーペリア」も人気です。琉球畳の上にローベッドを設置し、和のくつろぎと洋の快適性を兼ね備えました。マットレスにはシモンズ社製を採用しており、睡眠の質にもこだわっています。「和室スタイリッシュ」は2~3名、「和室スーペリア」は3~4名でのご宿泊が可能です。

※公式サイトより
ファミリーでのご宿泊にピッタリなお部屋ですね。

猶塚さん:最後にご紹介するのは、ゆったりサイズのセミダブルベッド2台を設置した「スタンダードツイン」。木のぬくもりを生かした、明るく落ち着いた雰囲気のお部屋です。青雲荘ではこれら5タイプ・全63室で人数や目的に合わせたくつろぎのひとときをお客様へ提供しています。

滞在をより楽しんでいただくためのサービスやアメニティについて、新しく始めた取り組みはありますか。

猶塚さん:リニューアルオープンを機に、色浴衣の貸し出しサービスを開始しました。客室には基本的に上下に分かれた作務衣をご用意しているのですが、より温泉情緒を楽しみたいというお客様のために、お好みの浴衣を選んでいただけるようにしています。特に女性のお客様やカップルの方に好評で、館内での時間を華やかな気分で過ごしていただければ嬉しいですね。

※公式サイトより

創業時の想いを受け継ぎながらも、時代の変化や困難を乗り越え、美しく生まれ変わった青雲荘。インタビューからは、ハード面の進化だけでなく、「お客様に喜んでいただきたい」というスタッフの温かいお思いが伝わってきました。

「マニュアル通りの対応だけでなく、プラスアルファのおもてなしができるよう心がけています。例えばおすすめの観光スポットをご質問いただいた時には、現地ならではの豆知識を添えるようにしています。そうした情報をきっかけにして、お客様同士の会話が弾んだり、より深く雲仙に興味を持っていただいたりすることが私たちにとっても大きな喜びなんですよ」

和モダンな空間でくつろぎ、窓の外に広がる雲仙の大自然に癒やされる。そんな贅沢な時間を過ごしに、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。次回は、青雲荘が誇る「美食」の魅力に迫ります。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
雲仙温泉青雲荘

長崎県雲仙市小浜町雲仙500-1 ( Google MAP

TEL: 0957-73-3273

URL:https://www.seiunso.jp/