サロンドハチ#4 「おかえり」と迎えてくれるもうひとつの居場所。Salon de hachiが描くママと地域の未来図

サロンドハチ

2022年12月、大村市久原2丁目に誕生した託児所付きの予約制プライベートサロン「Salon de hachi（サロンドハチ）」。地域の子育て世代を中心に、子どもから年配の方まで幅広い年齢層のお客様が自分にぴったりのヘアスタイルを求めて通う人気店です。

美容師として15年以上の経歴を持つ八戸彩さんが「ヘアカット・ヘアメイクで地域のママたちのモチベーションを上げたい」という想いでオープンした同店。保育士の免許を持つお母様と二人三脚で約3年の実績を積み上げてきました。

最終回となる本記事では、そんなサロンドハチの“これまで”と“これから”にフィーチャー。美容を通じて生まれ育った故郷に貢献したいという八戸オーナーの想いをお聞きしました。

子育て世代の活気が街の力に。美容を通じて大村市の未来を彩るお手伝いを

2022年のオープンから約3年。Salon de hachi（サロンドハチ）の手ごたえを教えてください。

八戸さん：小さなお店なのでInstagram以外は特別な集客活動を行っていないのですが、お客様がリピートしてくださったり、クチコミで紹介してくださったりして、すごくありがたいなと感じています。「八戸さんにカットしてもらって良かった」とか、そういう言葉をいただけるのが本当に嬉しいですし、大きな原動力になっていますね。

特に印象的に残っている出来事はありますか？

八戸さん：オープンして間もない頃に新規のお客様からお手紙をいただいたこと。その方はInstagramを見てご来店してくださったんですけど、お手紙には「家の近くに託児付きの美容室ができて嬉しいです」と書かれていて…。“子連れでも気軽に通えるサロン”というコンセプトでお店を作って良かったなと強く実感しました。

ママのモチベーションを上げたい、という想いに共感してくださったということですもんね。

八戸さん：はい。そのお手紙は“初心を忘れないお守り”として持ち歩いています。そのお客様は定期的にリピートしてくださっていて、最初は0歳で託児を利用していたお子さんがもうすぐ3歳。七五三の着付けとヘアメイクも予約してくださって、彼女のハレの日を彩るお手伝いができることが本当に嬉しくて、今からワクワクしています。

託児サービスがあることで、お客様ご本人だけではなく、お子様の成長にもふれることができる。すごく素敵だなと思います。

八戸さん：大人の方はもちろん、お子様のカットをお任せしていただくことも多いので、成長を実感することは本当に多いですね。初めてのカットで大泣きしていた子が少しずつ心を開いて髪を切らせてくれるようになったり、じっとできなかった子が椅子に座って待てるようになったり…。なので、10年、20年経っても長くお付き合いできるお客様が増えるといいなと思っています。

最後に、サロンドハチの今後の展望をお聞かせください。

八戸さん：今、大村市は子育て世代が増えていて、すごく活気のある街になっています。そんな地域の中で、仕事や子育てにがんばるママたちが気軽に立ち寄れる“くつろぎの場”となることが大きな目標。ただヘアカットをしに行く美容院ではなく、ひと休みしようかなと感じていただけるような居心地の良い場所に成長することで、少しでも若い世代が住みやすい街づくりに貢献できたら嬉しいです。

美容を通じて地域の子育て支援を行う。2児のママでもある八戸さんらしい素晴らしい目標ですね。

八戸さん：あと、私の子育てが落ち着いたらやってみたいと考えているのが「パパ・ママ向けの自宅でできるキッズカット講座」。やっぱり小さい子どもってすごく敏感なので、おうちで両親に髪を切ってもらうのが一番安心すると思うんですよ。ほかにもいろいろと構想があるので、実現できるよう技術をもっともっと磨いていきたいですね。