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暮しを楽しむの手帖
ちわたや#3 地元食材&オーガニックにこだわる茶バター。長崎を代表するお取り寄せグルメの魅力を再発見♪

長崎県大村市西本町

突然ですが、皆さんは“ちわたやの茶バター”をご存じでしょうか?長崎県大村市にある元パン屋さんが手がけた甘いバタークリームなのですが、テレビの全国ネット情報番組や大手メディアの雑誌でたびたび紹介されているほど、全国的な人気を誇る“パンのおとも”なんです。

製造しているのは株式会社ちわたやの前野高宏さん、麻琴さんご夫婦。珍しいお土産として人気も高い茶バターは長崎県内だけでなく、福岡や佐賀のショッピングセンターなどからも発注が来ているほど。先日オープンしたばかりのハウステンボス新エリア・ミッフィーワンダースクエア内のルーベンス・マルシェでも取り扱われています。

今回の記事では、長崎を代表するお土産のひとつになった“ちわたやの茶バター”にフィーチャー。誕生から爆発的な人気が出るまでの裏話、高宏さんと麻琴さんの製造へのこだわりなどを伺いながら、改めて、茶バターの魅力を探ってみたいと思います。

※ちわたやオンラインショップより

地元の食材を使った美味しいものを作りたい。ちわたやの原点が詰まった「茶バターサンド」が爆発的にヒットするまで

もともと、東彼杵で自家製酵母パンのお店として2017年にオープンした「ちわたや」。茶バターの製造を始めたのはいつ頃なのでしょうか?

高宏さん:茶バターの原型となる商品は、パン屋としてオープンして1年経たないくらいには製造・販売していたんですよ。私たちは家族で熊本から東彼杵に移住してきたので、地元のものを使ったパンのおともを作りたいと考えたのがきっかけ。タイミングよくフォーティーズさんとの縁をいただき、そのぎ抹茶を使った商品の開発につながりました。

おふたりともバタークリームづくり未経験なのに、「やってみよう!」というポジティブさとチャレンジ精神がすごいです。

高宏さん:最初はそのぎ茶の粉末で作っていたんですよ。取り組み始めてから1~2ヶ月で満足いくものができたので自分の店と道の駅、ハウステンボスで販売をスタートさせました。もっと美味しくしようとブラッシュアップを何回も繰り返していると、なんと、そのぎ茶が全国茶品評会で日本一に!全国的な認知度アップに伴い、まちのお茶づくりの機運も高まったのはすごく運が良かったなと感じています。

※ちわたやSNSより
そして、2020年のコロナ禍でWEBメディアや雑誌、テレビの全国放送で紹介されたことで爆発的にヒット。パン事業を休止し、茶バターの製造とオンライン販売に本腰を入れ始めます。

麻琴さん:一度に3000件の注文が入っていた時は目を疑いましたけど、私たちの食への取り組みが評価されたようで嬉しかったですね。一番のこだわりは添加物不使用。素材も厳選していて、農薬不使用の東彼杵産の抹茶・ほうじ茶、グラスフェッドバター、有機アガベシロップ、天日塩などを使っています。あえて火入れをしないことで、お茶の贅沢な風味が楽しめるのも大きな特徴ですね。

私もちわたやの抹茶バターをいただいたことがあるのですが、抹茶ならではの甘みと苦みのバランスと滑らかな口当たりに感動しました。

麻琴さん:ご自宅用としてはもちろん、長崎県内外の方々からお土産としても人気の茶バター。パンはもちろん、スコーンやホットケーキなどにも相性抜群なんですよ。あと、個人的にオススメしているのが“抹茶バター×雪見だいふく”。レンジで2~3秒チンしたバニラアイスと求肥、抹茶バターのマリアージュがめっっっちゃ美味しいので、興味のある方は一度試してみてください。

※ちわたやオンラインショップより

お土産に、ギフトに。オンラインショップで全国へ“長崎・九州の美味しい”を届けています。

ちわたやの茶バターシリーズは種類も豊富。現在、ラインナップされているフレーバーを教えていただけますか?

麻琴さん:現在のフレーバーは全6種。定番の『抹茶バター』と『ほうじ茶バター』に加え、新フレーバーとして長崎・五島列島の有機和紅茶を使用した『和紅茶バター』と『マサラチャイバター』が加わりました。あとは使用する茶葉の量を2倍にした“さらに濃い”茶バター(抹茶・ほうじ茶)。ガツンと味わいたいというコアなお茶好きさんから支持を得ている商品です。

派生商品として『茶バターサンド』も誕生しました。

高宏さん:熊本県産の有機全粒粉に東彼杵町産の農薬不使用抹茶・焙じ茶を混ぜこんだスコーンで茶バターを挟んだ贅沢な一品。口の中いっぱいに広がる、濃厚なお茶の味を楽しむことができるんですよ。お菓子づくりはもちろん、梱包もひとつひとつ手作業で丁寧に。カラフルなパッケージもかわいくて、お土産やプレゼントにもオススメですよ。

※ちわたやオンラインショップより
少し話は変わりますが、ちわたやでは自社製品の茶バターシリーズに加えて、熊本のヴィーガンスイーツ店「ikushiro.」のジャムや東彼杵町の「東坂茶園」の茶葉も販売していらっしゃいます。

麻琴さん:ikushiro.のパティシエさんとは熊本時代の知り合いで、東彼杵でパン店を始める時に「ちわたやオリジナルのジャムを作ってほしい」とお願いしたんですよ。創業以来8年間、定期的に季節の果物のジャムを送ってくださっています。基本、内容はお任せにしているので、毎回、どんなジャムが届くのか私たちも楽しみ。入荷してお知らせする間もなく完売するほど人気商品なんですよ。

それはすごい!

高宏さん:東坂茶園さんのほうじ茶は農薬・化学肥料不使用の茶畑で採れた茶葉を使っているので本当に美味しい。二煎目・三煎目と飲むたびに味の変化が楽しめるのも大きな魅力です。ikushiro.さんの季節のジャムも、東坂茶園さんの茶葉も、店頭・オンラインショップで販売中。オンラインショップには茶バターと組み合わせたギフトセットもありますので、ぜひチェックしてみてください。

人気商品の宿命か、ここ数年で類似商品がかなり多くなっているという、ちわたやの茶バターシリーズ。そんな状況でもトップランナーとして、変わることなく食と向き合い、丁寧に作り続けている高宏さん、麻琴さんは「地場の食材とオーガニックにこだわり添加物もほとんど使っていない本物志向の味わいだからこそ多くのリピートにつながっていると思います」と胸を張ります。

そんなおふたりの想いがこもった「ちわたや」の商品はオンラインショップで購入可能。茶バターや茶バターサンドといった主力はもちろん、食べ比べセットや全粒粉スコーンが付いたギフトセットなどさまざまな商品が並んでいて、見ているだけでワクワクしてきます。

また、長崎県大村市のふるさと納税返礼品としても取り扱いがスタートした、ちわたやの茶バター。ふるさとチョイス、楽天ふるさと納税、ANAのふるさと納税、ふるなびから申し込むことができますので、興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか。

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
ちわたや

長崎県大村市西本町540-3 ( Google MAP

営業時間:

10:00~16:00(定休/日・月)

TEL: 0957-46-8806

URL:https://chiwataya.stores.jp/