キーワード検索

閉じる

暮しを楽しむの手帖
美食屋月#2 管理栄養士の絶品手づくり料理が味わえる八代のごはん屋さん。地元の食材をふんだんに使ったメニューでお腹も心も満たされて

熊本県八代市本町

はるか昔より人間の営みとともにあった“月”。暗い夜を照らす神秘的な光は心身のマイナスエネルギーを浄化する力があると言われており、日本の十五夜やアメリカのストロベリームーンなど世界各地で親しまれています。

そんな月をイメージした飲食店「美食屋月」が熊本県八代市に誕生。上品さのあるダークグレーの壁紙、暖色系の優しくあたたかな照明、満月が浮かび上がるクリスタルガラスのオブジェクト…。居心地の良いお洒落な空間で管理栄養士が作る絶品料理を味わえると、幅広い年齢層の八代市民が足を運んでいます。

満足感のある定食、お酒のお供の一品料理、学生に人気のハンバーガー&スイーツと様々なジャンルの手作りメニューが楽しめる美食屋月。オーナーの松永潤さんにお話を伺いながら、老若男女に愛される同店の魅力を紹介していきますよ。

リラックスしながら美味しいご飯を食べて心を浄化して欲しい。“月”という屋号に込められたオーナーの想い

美食屋月のコンセプトを教えてください。

松永さん:「ほかにはないご飯やさん」ですかね。和食からおつまみ、ラーメン、アサイーボウルなどジャンルに囚われない豊富なメニューを時間帯問わずに提供しているのは、自分たちが美味しいと思うものを手作りで届けたいという想いがあるから。レストランでも、居酒屋でも、カフェでもない。そんなユニークなお店を目指しています。

フードコートのような多様なメニューの一方で内装はかなりハイセンス。オーナーのこだわりが随所に感じられるお洒落な空間となっています。

松永さん:ありがとうございます。やはり食事を召し上がっていただく場所なので、一番大事にしたかったのは清潔感と落ち着いた雰囲気。ダークグレーの壁紙やカウンターの材質、暖かな光を灯す照明、お手洗いなど悩みながら理想の形に近づけていきました。特に力を入れたのが広く見せる工夫。小さな店なのでデッドスペースを活用して過ごしやすい空間に仕上げました。

2025年5月のオープンから2ヶ月。どんなお客様のご来店が多いですか?

松永さん:ランチ・ディナーの時間帯問わず、20代のカップルからご年配の方まで幅広くご来店いただいています。近くに大きな病院があるのでお医者様がリピートしてくださったり、中高生がテイクアウトでハンバーガーやスイーツを買いに来たり…。深夜1時までやっているので、飲み屋で働く女の子が一人で定食を食べに来ることもありますね。

「美食屋月」という屋号にはどんな想いが込められているのでしょうか。

松永さん:月の光が持つ浄化の力のように、来店したお客様の心身が浄化されるような美味しいひと時を提供したい、ということ。代表を務める息子もゆくゆくはフランチャイズを見据えているので、覚えやすい“月”を使うことに賛成してくれました。あとは響きや語感。最初は“お月さん”も候補だったんですけど、最終的に「美食屋月」に決定しました。

管理栄養士の店長が手間ひまかけて調理する絶品メニュー。愛情たっぷり込められた一皿をどうぞ召し上がれ

続いては料理について。美食屋月ではできるだけ地元の食材を使う地産地消を意識していらっしゃいます。

松永さん:八代は肥沃な平野部、九州山地に連なる里山、一級河川の球磨川や不知火海など豊かな自然環境に囲まれており農業・漁業が盛ん。そんな生産者の方々と付き合いがあるので、新鮮な山海の恵みを直接仕入れています。土がついたままの野菜とか、採れたての鶏卵とか。スーパーで頻繁に購入するのは調味料くらいじゃないですかね。

調理を一手に担っているのは店長の乾さん。

松永さん:彼女は大学時代から食について勉強していて管理栄養士を取得しているほど。保育園での大量調理や商業施設など約10年の調理経験を積んできました。私のメニュー案にも二つ返事で「やりましょう!」と取り組んでくれる前向きさが最大の魅力。店長が愛情を込めて煮炊きした手作り料理はどれも絶品なので、ぜひたくさんの人に食べていただきたいです。

乾店長のスキルと経験があるからこそ、いろんなジャンルの料理をハイクオリティで提供できると。

松永さん:そうですね。なので、どの料理も満遍なくご注文いただいています。その中で敢えて人気メニューを挙げるならエビマヨ、エビチリ、ガーリックシュリンプなどのエビ系。定食にもなっているハンバーグやチキン南蛮、根強いファンが多い卵焼きととんぺい焼きもオススメ。手作りハンバーグをパテにした3種のハンバーガーは「専門店より美味しい」と好評なんですよ。

個人的にはヒレステーキも気になります。

松永さん:お目が高い!実は今、じわじわと人気が高くなっているのがヒレステーキなんですよ。特徴は黒毛和牛のヒレ肉をお客様自身がグリルで焼き上げるスタイル。お好みの焼き加減で味わっていただけます。そうそう、忘れちゃいけないのが日替わりの小鉢3種盛り。店長が手間を惜しまずに調理した家庭的な優しい味わいにお腹も心も満たされてくださいね。

ランチ・ディナーの2部営業ながら、時間帯によってメニューが変わらないのも大きな魅力。昼間からヒレステーキを食べてもよし、深夜に定食を食べてもよし。そんな美食屋月が見据えるのは更なるメニューの拡充です。

「ひとつは魚どころ・八代らしい新鮮な魚介料理。これまで生魚は提供していなかったのですが、獲れたてのお魚メニューを期間・数量限定で出せたらと考えています。もうひとつはスイーツ。これから暑くなるのでソフトクリームやふわふわの台湾かき氷などを追加したいですね」

とにかく早くソフトクリームの機会を入れたいんです!と目を輝かせながら語る松永オーナー。美食屋月のスイーツメニューはテイクアウトも可能ですので、気になる方はInstagramをチェックしてみてくださいね!

取材・執筆/Komori Daigo

INFORMATION
美食屋月

熊本県八代市本町1丁目7-12 梓会館サンクスビル1F ( Google MAP

営業時間:

昼11:30~14:00、夜18:00~26:00(不定休)

TEL: 0965-65-7007