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突然ですが、皆さんは香港発祥のソウルフード・海鮮蒸気鍋をご存知ですか?その名の通り、特製の機械から吹き出す約120℃の蒸気で食材を蒸すことによって、素材の味を最大限に引き出すヘルシーな料理なんです。
調理時に吹き出す蒸気のライブ感から、“食べる”だけでなく“見る”や“撮る”も楽しめる蒸気鍋が2024年11月に長崎初上陸!提供している大村市の「海鮮蒸気 福」には新感覚の食体験を味わおうとグルメな大人たちが足を運んでいます。
「近年はヘルシー志向の方が増えていますので『久々に罪悪感なくお腹いっぱい食べちゃいました』とお礼を言われますね」と教えてくれたのは代表の松本康一郎さん。食材には県内で水揚げされた活貝を用意するなど、できるだけ地産地消にこだわる福の海鮮蒸気鍋について紹介していきますよ~。
松本さん:海鮮蒸気鍋は香港で生まれた料理。その斬新でユニークな調理法によって現地で一大ブームが巻き起こりました。蒸気鍋の機械内部で約120℃まで熱した蒸気を、蒸し板に並べた食材に向かって吹き上げることで、余分な脂を落としふっくらとした食感になるんです。
松本さん:このライブ感を期待しているお客様は、シューっと蒸気が出はじめるとスマホを構えて動画を撮っていらっしゃいますね。また、蒸気鍋の食材に使用する魚介類は、店内の生簀から取り出したばかりの活貝や甲殻類。当店では地産地消にこだわっているので長崎県産の旬の魚介類を多く仕入れています。
松本さん:蒸気鍋に使用する食材は、本場・香港を参考にしつつ、長崎らしさを演出しています。今日入っているのは橘湾の檜扇貝、九十九島の牡蠣、山口県産の養殖アサリ、長崎で獲れたウチワエビにイセエビ。旬の新鮮な魚介類を味わっていただきたいので、蒸気鍋の食材は仕入れ状況に応じて少しずつ変更しているんですよ。
松本さん:タレは醤油、カニ酢、ポン酢、台湾の五味醬の4種類。薬味は生姜・ニンニク・ネギをご用意しています。もちろん、何もつけずに召し上がっても美味しいので、お好みや気分でチョイスしてください。初めてのご来店でも、蒸気鍋の操作や蒸し上がりの見極めなどはスタッフが行いますので安心。ぜひ、一度、蒸気鍋を体感していただけたら嬉しいです。
松本さん:中環コースでは〆にお粥を提供しているのですが、これが最高に贅沢なんです。蒸気鍋は鍋と蒸し板の2層構造になっているのですが、まず最初に生米を鍋底に投入。次に、蒸し板をセッティングし、最初にアサリや檜扇貝などの貝類、次に豚バラ肉と野菜、最後にエビやカニなどの甲殻類と、120℃の蒸気で順番に蒸しあげていきます。
松本さん:そう、蒸気鍋で食材を蒸しながら並行してお粥を調理しているんです。蒸し板から断続的に落ちてくる貝や甲殻類の凝縮された海鮮エキスをしっかりと吸収した生米の風味は一言では表せないほどの美味しさ。最後に卵と塩で味を整えれば、長崎の海の恵が口の中に広がる至福の一杯となっています。
松本さん:私もそう思います。ただ、基本的にお粥は「中環コース」でしか提供していなくて。というのも、生米からお粥を作るので蒸気鍋をそれなりの時間稼働させる必要があるんです。ただ、「九龍コース」や「貝づくしコース」の場合でも、お粥の希望は可能。蒸す時間を伸ばす必要があるので、追加で単品の食材からお好みのものを選んでいただければと思います。
松本さん:私が香港へ旅行した時に、斬新な調理方法とヘルシーな味わいに衝撃を受けた海鮮蒸気鍋。日本でも指折りの水産県・長崎の新鮮な魚介類を食材にすることで、大村市や周辺にお住いの方々はもちろん、観光やビジネスで訪れた方にも満足していただけます。ゆくゆくは海鮮蒸気鍋を地域の新しいソウルフードにするのが目標なので、まずは食事にお越しいただけると嬉しいです。
それでは最後に、海鮮蒸気 福の“海鮮蒸気鍋メニュー”のご紹介です。コースは、貝類・甲殻類・豚バラ肉・野菜といったバラエティ豊かな食材と海鮮エキスがギュッと詰まったお粥を楽しめる「中環コース」を筆頭に、リーズナブルな「九龍コース」や活貝を堪能できる「貝づくし」の3種類。単品メニューで食材を追加注文することも可能です。
また、歓送迎会シーズンや忘年会シーズン限定のコース料理「飲み放題付き5000円コース」(前日までの要予約)も人気。毎日の仕入れ状況によって内容が少しずつ変わりますので、その日その日の新鮮な海鮮が楽しめますよ。海鮮蒸気 福は最大で30名くらいまで入れますので、大人数やグループでの飲み会にも利用してみてくださいね。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県大村市杭出津三丁目386番地1-A2 ( Google MAP )
営業時間:
火~土/17:30~23:30、日/17:00~23:00(月曜定休)
TEL: 080-7988-8832