閉じる
長崎県諫早市高城町
近年、若いZ世代や外国人観光客の間で人気の「昭和レトロ」。SNSでも1950年代から1980年代にかけて日本で流行した文化やデザイン、食べ物などがトレンドとなっています。そんな昭和レトロを体感できる居酒屋が長崎県諫早市にあるのをご存じでしょうか。
そのお店は高城町の角地に佇む「居酒屋コバラヘッタ」。昭和の商店の面影が残る店内には、オーナー・太田和人さんがコレクションしたというレトロなポスターやレコードジャケット、黒電話、フィルム式カメラなどがディスプレイされており、まるでタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。
裸電球の優しく温かな光と元気なスタッフの笑顔が迎えてくれる、昭和の人情味あふれる居酒屋コバラヘッタ。2006年のオープンから20年近くたった今でも地元の方々を惹きつける魅力に迫ってみたいと思います。
太田さん:コンセプトはあまり意識してなくて、お店に自分の好きなものを詰め込んだら「昭和レトロな居酒屋」として認知されていましたね(笑)。長いことやっていると「コバラヘッタは古いものを集めている」と認知されていて、「これ好きやろ?」と昭和アイテムを持ってきてくださるお客さんもチラホラ。自然と今のような雰囲気になっていきました。
太田さん:古民家リノベーションって、枠組みはそのままで内装をすごく綺麗にすることが多いですけど、私はこの昭和の雰囲気をそのまま残したかったんです。意識したのは、手作り感のあるほどよいチープさ。とはいえ、飲食店としては何もない状態だったので、設計士の人と相談しながら厨房・客席とゼロから作り上げました。
太田さん:あの看板は、デザイン専門学校時代の友人が開店祝いに描いてくれたものなんです。すごく良いデザインだったので「これ看板に使っていい?」って聞いたら、データを送ってくれました。私は料理の道、友人たちはデザイン関係の道を30年以上歩んでいますが、それぞれが面白いことをしているのですごく刺激を受けますね。
太田さん:一番のおすすめは約20年前のオープン当初から提供を続けている手づくりピザ。特にこだわっているのが生地で、長崎市のAULONG(オロン)というパン屋さんにお願いして、こちらが配合を指定したコバラヘッタオリジナルのピザ生地を作ってもらっています。
太田さん:もともとピザ生地も自分で作っていたんですけど、発酵の手間と保管の難しさから大量に用意することができなかったんです。でも、AULONGさんはウチの生地を見事に再現してくださって。今は生地を小分けにした状態で納品していただいて、注文が入ってから形成・トッピング・オーブンの焼き上げを手作業で行っています。
太田さん:ピザメニューは、ビスマルク、マルゲリータ、オイルサーディンとオリーブ、ゴルゴンゾーラ、生ハムのピザ、シーフードピザ、ハラペーニョピザの8種類。どのピザも美味しさには自信があって、一部のお客さんからは「このクオリティならもっと高くてもいいよ」と言っていただけるほど。常連さんにとっては定番メニューのひとつなので、当店にお越しの際は、ぜひ召し上がってくださいね。
太田さんイチオシの手づくりピザ以外にも、揚げ物・炒め物といった定番の居酒屋メニュー、ワインに合う8種類のパスタ、おつまみまで幅広く提供している居酒屋コバラヘッタ。元バーテンダーであるオーナーのこだわりから、多様なカクテルを中心に約200種類のドリンク(ノンアルコール含む)を用意しているので、お酒好きにはたまりません。
また、居酒屋コバラヘッタでは、宴会やパーティにピッタリのコース料理にも対応。金額は4,000円から500円刻みでご予約いただける「飲み放題付きおまかせ料理コース(要事前予約)」では、予算に応じてコバラヘッタ自慢のフードメニューをおまかせで提供してくださいます。忘新年会や歓送迎会、長期休暇での帰省など、グループで集まる際にご利用してみてはいかがでしょうか。
取材・執筆/Komori Daigo
長崎県諫早市高城町6−13 ( Google MAP )
営業時間:
17:30~23:00(定休:日)
TEL: 0957-521-521